国連では世界平和は築けません、世界平和実現のためには国連に代わる国際機構を設ける必要があります

国連では世界平和は築けません。確かに国連には国際の平和維持のための仕組みがいくつかありますが、いずれも軍事力の行使を前提としています。

国際の平和維持のための仕組みとして、安全保障理事会と、国連総会の平和のための結集決議があります。安全保障理事会は、必要に応じて国連加盟国が共同して軍事行動を取ることを可能とする仕組みです。国連総会の平和のための結集決議は、国連総会が必要と認めるあらゆる行動を国連総会が取ることを可能とする仕組みで、これには軍事力の行使も含まれます。

このように、国連の枠組みでは、軍事力の行使を背景とした国際の平和と安全の維持しかできないのです。これでは、世界平和など実現するはずがありません。

もちろん、国連加盟国は、国際の平和と安全の維持に十分配慮して行動することが義務づけられています。しかし、その義務を果たさなくても、事実上とがめられることのない国があるのです。

それが、安保理常任理事国のアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の5大国です。

これらの国々は、国連加盟国の3分の1以上を味方につければ、国連総会の平和のための結集決議を否決することができ、安保理常任理事国としての拒否権の有効性を維持することができるため、多数派工作を済ませている国は、つまり、国連加盟国193か国の3分の1、すなわち65か国以上を味方につけている安保理常任理事国は、自由に他国を侵略することができるのです。

これを実際に行っているのが中国です。中国は、一帯一路政策により、現在、100か国以上を味方につけているため、自由に他国を侵略することができる立場にあります。

日本、危うし!日本の尖閣諸島が狙われていて、中国が公然と領海侵犯しているのは、中国による多数派工作が奏功しているからだと私は考えています。

そもそも、世界平和を目指すのに、戦争を起こして平和を勝ち取るなんて考え方は、間違っていると思います。有事の際に、国際連合が、軍事力を用いて国際の平和と安全を回復しようとする以上、国連に世界平和の実現を期待することはできないのです。

世界平和を実現するためには、国連に代わる国際機構を設ける必要があります。難しく考える必要はありません。単純なもので良いのです。

例えば、全世界相互不可侵条約を、全世界の全ての国が同時に締結して、各国で批准して、発効させれば良いのです。全世界相互不可侵条約とは、全世界の全ての国が、他国を侵略しないことを、相互に約束する条約です。この条約を締結することにより、全世界の全ての国が、全世界の全ての国から侵略される可能性がなくなり、全世界恒久平和が実現します。軍隊も不要になるでしょう。

ポイントは、全世界の全ての国が加盟する条約だということです。大国であれ、小国であれ、その規模の大小に関わりなく、全世界の全ての国が同時に加盟するのです。全世界の全ての国が、同時に他国を侵略しないことを約束することにより、全世界の全ての国が、全世界の全ての国から侵略される可能性がなくなります。

私は、全世界相互不可侵条約の締結および発効が、全世界恒久平和の実現のための1つの方法だと思います。そして、この条約は、実現可能性がものすごく高いと思います。なぜなら、世界各国にとっては、他国を侵略しないという当たり前のことを全世界の全ての国に対して約束するだけのことであり、それにも関わらず、全世界の全ての国から侵略される可能性がなくなるのですから、コストがほとんどかからないにも関わらず、非常に大きなメリットが望めるからです。

私は、日本が中心となって、この全世界相互不可侵条約の成立を目指すべきだと思います。日本は、全世界の全ての国に、全世界相互不可侵条約への加盟を推奨し、全世界の全ての国が同時に全世界相互不可侵条約に加盟するように働きかけるべきです。そうすれば、日本が外国から侵略される恐れがなくなるばかりか、全世界の全ての国が、全世界の全ての国から侵略される可能性がなくなるのです。こんなに良いことはありません。

私は、国連に代わる国際機構として、全世界相互不可侵条約機構の創設を提唱します。この機構が、全世界に恒久平和をもたらすのです。

それが、世界平和を実現するための、1つの方法なのです。

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