KERA 幻惑の三時間半 『ドクター・ホフマンのサナトリウム』
『ドクター・ホフマンのサナトリウム』 3つの時代を行き来する3時間半の長丁場。 間近で見て、多部未華子さんの嫌味の「ある」演技が何ともよかった。達者揃いで個々の場面はクリアで痛快だが、全体はゆらゆらと夢現に過ぎていき、終わったあとのこのボーッとした感じが、ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏の世界観か。
前川知大氏のスケール、野田秀樹氏の濃密のあとで体感する幻惑の時間。「あっという間」の質感の違いが面白い。24日まで。ぴあにけっこうリセールも出てます。