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#89 【放送後記】第8回ふりかけラジオテーマ「この国は好きだけど日本は嫌い」「授業は好きだけど学校は嫌い」

1月27日に第8回ふりかけラジオを放送しました。
今回の放送はこちらからお聴きいただけます。「ふりかけラジオ」は隔週(毎月第2・4)土曜日の21時30分から、FM805たんばに乗せてお届けしています。



前者はカナルの言説。後者は高松の言説。今回のおはなしの中身はカナルの言説の深堀りです。「国は破れて山河あり」っていう、ももともと回帰できる自然とか日常の人々の場、これって常民とかいいましたよね、たしか民俗学で。これが国・国土。人々の日常。日常生活。日常世界。そういう土の匂いの部分がどこか必要なんだろうね。

カナルの嫌いといってる日本は、行政区。政治的に無理やり結合するシステム。それに一方的に従うことで生きるのだけど。多数の人の決定は結局、一部のエリートが支配するシステムであるかもしれない。民主主義とかいうけど機能してないよね、っていう部分もあるものの、ここには土ではなくコンクリートがある、という感じ。

そういう行政区の日本が嫌いっていうのは、みんなうすうすあるんですよね。この言説の文構造見ればわかるんだけど、○○は好きだけど、○○は嫌い」って、○○は近い分類で入れてみてほしい。

例えば、果物は好きだけどりんごは嫌い。
リンゴは好きだけどリンゴジュースは嫌い。
田舎は好きだけど行事は嫌い。とかね。
その理由を真面目に考えると多少はわかる部分もあるかもしれない。つまり、本当のところどっかうまくかみ合ってないと感じる自分のこだわりを明らかにしていくことがなんとなくその後の職業選択に繋がるように思うんですよね。ハッっと気づくの突然ですね。

スメタナの「わが祖国」、ドボルザークの「第9番 新世界交響曲」とか、自分の生まれ育った場の空気感。魯迅の「故郷」。そういう心情的な部分がカナルの言う、好きな「国」だろうなー。それが喪失されている感覚があるんだろうね。



次回は、2024年2月10日の21時30分からの放送です。
FM805たんばの受信地域外の方も、こちらからインターネットサイマルラジオでお聴きいただけます。
それでは、また次回の放送でお会いしましょう。おやすみなさい。