ATTを念頭にファシリテートする
今日からしばらく、会社で、少し厄介なディスカッションをしなければならなくなりました。
といってもメンバーは問題なくて、問題なのはテーマと成果物。
上役(弊社恐怖政治の神様)から、上役本人に対して、
若手社員によるプレゼンをせよとの指令が出た、と。
「自分がつくりたいと思っている製品や、会社をこう変えたいなど、自由に語る会」
テーマもまたざっくりすぎて困るし。
発表者には隣の席の後輩Aくんが選ばれ、
私ともう1人の後輩Bくんでチームを組んで、
若手3人の意見を反映したプレゼン内容を作るよう上司に言われました。
(私が若手かという点は疑問だけど)
しかも、まず、プレゼンの骨子を、3日後に課長レビュー。
時間がない。
こりゃ士気が下がる・・
でもやらないとね。
なるべく会話しようという私に対し、Aくんからは、
議論の前に各自でOneNoteに意見を発散しておき
先に共有しておこうという提案がありました。
ありがたいです。
ディスカッションでは、私はTOCfEのATTを念頭に置きつつ、彼ら2人に質問して、出した意見をより具体的に聞いてファシリしようと決めました。
会社に対するネガティブな意見はたくさん出るだろうから、
そこから何か突破口を見つけられないかと思ったからです。
そう思ったのは、TOCfE勉強会で聞いたことが頭に浮かんだからでした。
3人でのディスカッションでは、OneNoteを見ながら、そこには現れていなかった2人の言葉を、付箋紙に書き続けました。
「こうあるべき」という中間目標より先に、対策案がどんどん出てくるけど、
どうせATもないのであまり気にせずにひたすら書いていたら、
1時間半の会話で、話題を3テーマにグルーピングでき、
それぞれを以下のような項目の表にプロットできそうなところまでまとまりました。
ATTと比べるとちょっと順序は違うけど、短時間の成果としては上出来だと思いました。
①憂慮すべき現状
②So what? その状況では、何が問題なのか?
③じゃあ②のためにはどんな仕組みや対策があるといいのか?
④③をやったらどんな良い状況に変わるだろうか?
とはいえ、今日時点ではまだ空欄があるから、明日また話そう。
ということにしました。
そしてプレゼンを完成させるためには、⑤を話さなくちゃならない。
ここがいちばん厄介だなと思っていましたが、
Aくんが案というか主張を準備してきていました。ナイス!
あとはなんとかしてつなげよう。
⑤
もし③④がてきる会社になったら、
つくりたいと思う製品やサービスを、つくれるだろうか?
そしてそれは何か?
打ち合わせが終わってから、まとめたものをOneNoteにアップしたところ
「もうこんなにまとまっているんですか。
プレゼン資料が書けそうな気がしてきました。よかったです」
とAくんが声をかけてくれました。
残念、表がまだ埋まっていないので、明日はまた発散からです。笑
でも、先輩として、同僚として、初めて彼の力になれた気がして、とても嬉しい気持ちになりました。
アチーバスとTOCfEを勉強していていつも思うのは
ツールは違うけれど、2つには共通する信念、あり方があるということです。
ひとりひとりの中に、思いがあり、力がある、と信じられる。ということ。
自分の中で、2つは、つながっています。
だけど、今日は、信念だけでなく、自分自身の振る舞いが
2つによって支えられている、
2つによって、少し、でも着実に、変わってきている。
そんなふうに実感しました。
こんなふうに感じたのは、実は今日が初めてかもしれません。
私も、自分の中の力を、少し使えるようになってきたのかもしれない。
必要な力を、必要なときに。
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