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#63 本の紹介その7 「見えないからこそ見えた光」

ずっと前に、ニュース番組でもおなじみの「辛坊さん」が、ヨットで太平洋横断にチャレンジ。

でも、クジラに当たって漂流。命からがら救い出されたというニュースがありました。

その時には、あまり真相を知らず

「準備不足」

「無謀、無茶」

・・・

バッシングの嵐だったのをうっすらと覚えていて、そうなのかな、と鵜呑みにしていました。


その時にペアを組んだヨットマンは、なんと全盲の方でした。

それが、「岩本光弘さん」この本の著者です。

この本を出された後、実は新たな相棒「ダグ」とタッグを組んで太平洋横断をヨットで再びトライ❗見事に成功されました。

日本では、あまり冒険を好まないのかほとんど知る人がいないと思われますが、世界では「全盲の方が初の太平洋横断をなしとげた」功績がたたえられています。かなり、有名人なのだそう。

それではこの本について今日も3つの観点からお届けします。

1、なぜ岩本さんは挑戦し続けられたのか               2、絶体絶命の時に起こった奇跡とは                 3、岩本さんから学んだこと

1、なぜ岩本さんは挑戦し続けられたのか

岩本さんは特別な人

私は、肩書を見てそう思っていました。

全盲なのに、アメリカで指鍼術やコーチングとして成功され

アメリカ人の奥様と女の子に恵まれ

「ヨットセーラー」としても活躍されて

本まで出されました

結婚前の日本では、盲学校の先生として、また「JICA(国際協力機構)」や「国際視覚障害者援護協会」などでも活躍されていました。

全盲でも、この人は特別だと何となく思っていたのです。

でも、特別なんかではありませんでした。
徐々に視力が落ちていき、失明した時には「自殺しよう」と真剣に思われたそうです。

また、愛する妻や子のためにすべてを捨ててアメリカに移り住み、仕事もなくて日常生活も不自由。

妻は子育てに忙しく、自分は何もできないという絶望感・・・。

2年ほどは後悔ばかりしていたそうです。

でも、彼は諦めなかった。
行動し続けたのです。

諦めて、言い訳をして人生を終えているだけでは、自分の人生を変えることはできない。

そして、何のためにするのか。
岩本さんは、みんなが勇気づけられるようにという気持ちを持って祈りながらすごしました。
大きな志に胸が熱くなり、大変勇気づけられる本です。

あきらめない心が、奇跡を生み、出会いを作り、人生を変えていくのですね。

2、絶体絶命の時に起こった奇跡とは

そんな岩本さんには何度も奇跡的なことが起きます。

まずは、16歳の時に失明して絶望し、海に飛び込んで死のうとした時です。

死にきれずに公園でいつのまにか寝ていた岩本さんに5年前に亡くなっていたおじさんが話しかけたのです。

お前の目が見えなくなったのには意味がある。             お前がポジティブに生きる姿を見せることで、見えたいても何のために生きているのかわからなくなっている人たちに、勇気と希望を与えるんだ。  きっと彼らはお前から、目が見えない人から、何か希望を見る。だから自分の命を絶とうとするな。逃げるな。目が見えないことにも意味があるんだ。周りの人を励ますために、勇気を与えるために。

この言葉が岩本さんに生きる指針を与え、チャレンジ精神を駆り立ててヨットで太平洋を横断するという偉業につながっていくのです。

ヨットが転覆しそうな時も、おじさんの言葉がおりてきたそうです。

いま命が与えられていることにありがとう
こんな波のなか頑張ってくれているエオラス号にありがとう

きっと、大きな志をもって限界を超えて頑張るときには、奇跡的な何かの力がはたらくのではないかと感動したシーンでした。

その後も全力で生きる岩本さんに、奇跡はずっと続いていきます。

そして、、、


2011年の12月。

ヨットで太平洋を横断するチャンスがないかと、いつも頭の片隅に置いていた岩本さんに飛び込んだニュースがありました。

「間寛平さんがアースマラソンに使用したエオラス号を使って太平洋横断をしたいという人は編集部までメールをください」

ヨット雑誌に載った記事に即反応。行動力が奇跡を呼びました。ヨットマンとしての採用です。


でも、喜ぶことばかりではありませんでした。

嵐に巻き込まれて何とかピンチを切り抜けるも、6日目にはクジラとの衝突------。

岩本さんは目が見えない分、第六感が働くそうです。

夜、音がして突き上げられるような感覚があったときには

「クジラだ」

とすぐに反応しました。

ぐっすりと眠っておられた辛坊さんをたたき起こし、命からがら救命ボートへ。

10時間漂流の末に、これも奇跡的に海上自衛隊に救助されたのでした。


大変な経験をされましたが、そのことで得たものも大きかったそうです。

人の温かさ

心の筋肉をつける

太平洋は広くて懐が深い・・・・


本から伝わる岩本さんの言葉に勇気と感動が沸き起こってきます。

奇跡の神様が味方されているのだな、と言葉や行間から感じて温かい気持ちになりました。

3、岩本さんから学んだこと


なんといっても岩本さんの表情の明るさに驚かされます。

生き方からはパワーを感じ、大きな志を愛を持っておられることが感じ取られます。

本の中にたくさんの名言があるのですが、一番重要なのはやはり

「自己信頼」


太平洋横断を失敗し、たくさんの人に迷惑をかけ、マスコミから様々なバッシングを受けたときも半年間は立ち直れなかったそうです。

トライアスロンにも挑戦され、メンタルトレーニングの達人であった彼でも時間が必要だったそうです。

でも、岩本さんはどんな自分も受け入れ、決して責めずにつらい状況を乗り越えていかれたそうです。

やまない雨はない。

そして、その経験はきっと自分を成長させてくれる。


もし、今どん底でつらくても

ずっと続くわけではない。


私の10年前のうつ経験も、今では本当に良い体験。

これからも絶対にあきらめず、絶対の自分への信頼を置きながら

未来の日本を元気にする

子どもたちに夢を与える

そんな活動を続けていきたいと思いました。


今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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