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若獅子戦を終えて自分が嫉妬王なのに気づいた夜


「〜年で結果が出なければプロを辞める」
時折そんな麻雀プロを見かけます。

プロになりたての私は全くわかりませんでした。
4年たった今もまだわかりません。

どんな中途半端な志でプロになったのか、
麻雀というものをしっかり理解してプロになってるのか。

麻雀は強者でも運が傾けば負ける競技。
強いとしてもそんなすぐに実力通りの結果が出るものでもないのだから、
中途半端な気持ちで選択するのはとても損だと私は思います。
その人達の麻雀の熱だったり、生活環境の変化など色々あっての選択だったとは思いますが。


やめようとするプロの中には強い人もいます。
自分からすればもう訳がわからないんですよね。

なんで自分より才能を持ってる人が、
もう少しで花開くかもしれないのに途中で諦めてしまうのか。

羨ましすぎますよ、そんな選択肢があることが。

私は学生時代に麻雀を覚え、先輩に麻雀を教わり、
放送対局を見て戦術本を読んである程度のレベルになり、麻雀プロになろうと決めました。

プロになってから更に勉強をするうちにMリーグの検討配信でも勉強するようになり、
今までもでしたが、そこからは更に麻雀漬けの毎日。
朝起きて電車に乗りながらネット麻雀をして、雀荘出勤して麻雀を打ち、退勤したらその牌譜を先輩のプロに送り意見を聞いて眠る。

高校時代の同級生からは心配されるレベルで麻雀にのめり込んでました。
最初の方は「麻雀プロ笑」みたいな感じでいじってきてた友達が、
今では若獅子の放送対局、有料部分まで見てくれるようになりました。
最初少しバカにしてた奴がですよ?
これなんですよ、私が辿りたかった道は。
まるで漫画アニメの主人公ストーリーじゃないですか。

でもこれは若獅子戦ベスト16進出があったから。

私もこの4年間の内、「プロを辞める」と全く思わないことなんてなかったなと思います。

雀荘勤務をしていることもあり、毎日麻雀に触れる毎日。
麻雀には真摯に向き合っていましたが、
不条理にぶつかり、しかしスタッフとしての態度も取らなければいけない、拙い方と達者な方との架け橋にもならなければいけない。
まだ未熟な私には自分の中で処理し切ることができず、反省の毎日でした。
そんな出勤をして休みはプロリーグ。
まぁ身が入りませんでしたね。

その時はそんなことも思っていませんでしたが、
思い返すと、だいぶ酷かったなと思います。

そんな状態で麻雀プロを続けることに意味があるのか。
そんな人がリーグ戦に出ていたら他の麻雀プロに失礼ではないのか。

何度も先輩には何故プロになったか、今も続けられてる理由とかを聞いた気がします。

その度自分の若さ故の未熟さ、麻雀という競技の理解度の低さを改めて痛感し、
「3年間でなにかしらの成果を出す。」
と時間制限を設けました。
別にこれは誰にも言ってないし世に発信するのもここが初です。

「今活躍してる人も35〜50歳の方が多いしそれまでに結果が出ればいいな」などとたいして強くもない気持ちでやっていたこともあります。
「若獅子を獲る人は天才で自分とは成長曲線が違うからコツコツ頑張ろう」
そんな弱気な気持ちでいつになったら活躍できるようになるのか、腹を括ることにしました。


そんな3年目。
自分が普段からお世話になっている、
矢崎航之介プロが鸞和戦優勝、
蒼木翔子プロがプロクイーンを獲得、
同期の加賀谷春歌プロが桜蕾戦優勝、
後輩の八木ヒカルプロが發王戦ベスト16進出。

今までの2年間に比べて様々なプロと触れ合うことも多くなったこともありますが、
自身の周りのプロがどんどん結果を残し始めました。

今この文章を書くにあたって4名のプロを出しましたが、誰の名前を載せるかすごい悩みました。

これなんだと思います?

(敬称略)

自分がなにかしらで羨ましいと思って、
絶対に抜くと思った連盟プロリストです。
まぁ「自分が嫉妬してる人名簿」ですね。

今までそう感じた瞬間に書き足してただけなので意識してませんでしたが、
改めて見て引きますね。
これでも理由があやふやだった人は省いてます。
綺麗に修正はする前は50人超えてました。
他団体まで手を出したら80人とかいってますね。

羨ましいと思ったプロなんて周りに多すぎて、
こんなnote書き始めたらもう上下巻できますね笑

自分ってすごい嫉妬してるんだなとこのnoteを書くにあたって知りました。

なんで自分はこんな努力をしているのに燻っているのか。
彼らとの違いはなんなのだろうか。

でも彼らと話してみると自分とやってることはそこまで変わらなくて。
でもそうだとするなら勉強に終わりはないし、もっとしなければいけない、絶対に勝ちたいと今まで以上に思いました。

そこから今まで以上に麻雀と向き合うことにしました。
今までは実家から50分かけて横浜の雀荘で働いていましたが、
これを機に7月に退職。
引っ越しをして家から3分の雀荘で勤務することに。
選んだ理由は第2期若獅子、松本峻プロが働いているから。
しばらくして蒼木翔子プロから声をかけられて、
8月から千葉県松戸市の雀荘でも勤務することに。
そこで樋口徹プロと出会い、新しくオープンした樋口さんのお店でも働くことに。

今までの自分では考えられないほどの連盟プロと接する毎日を過ごすようになり、
今まで以上に麻雀への熱は高まりました。

少しでも自分を変えていくための第一歩は「交流」でした。
今まで自分ができたはずなのにそこまでしていなかった他プロとの交流。
勉強会にも誘ってもらえるようになり、
競技ルールに触れる時間がとても多くなり、
間違いなく自分の力になったと感じています。

自分の中にずっとあった大きな「嫉妬心」。
それに気づくと同時に向き合い方はしっかり知ることができました。

これから麻雀プロを続けるにあたっておそらく、
名簿の人数は増え続けます笑
でも下準備は揃いました。
あとはそのプロ達を超えていくだけです…!


絶対に超えて、次は自分が誰かの嫉妬リストに載れるように!!!

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