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運営管理の重要論点(一次試験攻略#4)

運営管理は二次試験の事例Ⅲに関わる科目となります。出題範囲は多いですが、各文言の意味などを把握しながら、暗記をしていきましょう。

二次試験に関連が深い4論点をピックアップしました。そこまで多くないので、しっかり押さえておきましょう。

これだけはやっておきたい4大重要論点

①生産計画
②生産方式
③工場レイアウト
④生産オペレーション

どんな問題がでるの?

イメージをもっていただくために、過去問を掲載しました。こちらをとっかかりとして、過去問題集や参考書で勉強してみてください。

重要論点②:生産方式

令和4年度:問4
生産方式に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a オーダエントリー方式は、生産工程にある半製品に顧客のオーダを引き当て、顧客が希望した仕様の製品として完成させるために、仕様に合わせた部品や作業を選択して生産する方式である。
b 生産座席予約方式は、設備の稼働状況を基に、顧客のオーダを到着順に生産する方式である。
c モジュール生産方式は、あらかじめモジュール部品を複数用意し、受注後にそれらの組み合わせによって多品種の最終製品を生産する方式で、リードタイムの短縮が期待できる。
d 製番管理方式は、製品の組立を開始する時点で部品を引き当てる方式で、ロット生産にも利用可能で、特にロットサイズが大きい場合に適している。
〔解答群〕
ア a:正  b:正  c:誤  d:誤
イ a:正  b:誤  c:正  d:正
ウ a:正  b:誤  c:正  d:誤
エ a:誤  b:正  c:誤  d:正
オ a:誤  b:誤  c:正  d:正

正解:ウ

重要論点④:生産オペレーション

令和4年度:問20

作業改善における改善案作成のための原則に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア ある設備における 1 年間のチョコ停事例の発生件数に基づいて、改善対象の優先順序をブレーンストーミングによって決定した。
イ 現在行われている検査項目について、 5 W 1 H を活用し、まず最初に「How?Why?」の視点「どのようにしてその作業を行うのか?」を検討し、検査時間の短縮を実現した。
ウ 製品工程分析を実施し、動作経済の原則に基づいて作業順序を精査し、作業者の総移動距離が最小になるような配置に変更した。
エ 倉庫の仕分け工程について作業者工程分析を行い、ECRS の原則に基づいて簡素化できる作業方法を発見し、作業時間の短縮を実現した。

正解:エ


二次試験の事例Ⅲでは、生産オペレーションで非効率な部分、問題が起きており、その改善を提案する問題が出題されます。
例えば、令和3年 二次試験事例Ⅲ 第2問(配点 30 点)
バッグメーカーからの受託生産品の製造工程について、効率化を進める上で必要な ⒜課題 2 つを 20 字以内で挙げ、それぞれの⒝対応策を 80 字以内で助言せよ。

その際に、上記の令和4年度:問20のように
回答)
エ 倉庫の仕分け工程について作業者工程分析を行い、ECRS の原則に基づいて簡素化できる作業方法を発見し、作業時間の短縮を実現した。

このような知識を利用し、ムリ・ムダ・ムラの課題を見つけ、作業者によってバラバラの作業を行っている工程をまとめて効率化を図るなどの回答をします。生産計画を立てていなかったり、作業工程でムリ・ムダ・ムラがあったりしますので、その解答を一次試験の知識を用いてできるように、周辺知識を深めましょう。

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