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事例Ⅱ攻略法(概要編)

事例Ⅱは、マーケティングに関わる問題です。
コツをまとめましたので、このコツを実際の試験でも忘れないよう、事前の勉強で習慣化しましょう。

1.大手企業にどうやって勝つかである
2.SWOTから離れない
3.キーワードを適切に抑える
4.地域貢献を意識する
5.口コミを意識する

参考:令和4年度問題※リンク

(設問)
第1問(配点 30 点)
B 社の現状について、 3 C(Customer:顧客、Competitor:競合、Company:自社)分析の観点から 150 字以内で述べよ。

第2問(配点 20 点)
B 社は、X 県から「地元事業者と協業し、第一次産業を再活性化させ、県の社会経済活動の促進に力を貸してほしい」という依頼を受け、B 社の製造加工技術力を生かして新たな商品開発を行うことにした。商品コンセプトと販路を明確にして、100 字以内で助言せよ。

第3問(配点 20 点)
アフターコロナを見据えて、B 社は直営の食肉小売店の販売力強化を図りたいと考えている。どのような施策をとればよいか、顧客ターゲットと品揃えの観点から 100字以内で助言せよ。

第4問(配点 30 点)
B 社社長は、新規事業として、最終消費者へのオンライン販売チャネル開拓に乗り出すつもりである。ただし、コロナ禍で試した大手ネットショッピングモールでの自社単独の食肉販売がうまくいかなかった経験から、オンライン販売事業者との協業によって行うことを考えている。中小企業診断士に相談したところ、B 社社長は日本政策金融公庫『消費者動向調査』(令和 4 年 1 月)を示された。これによると、家庭での食に関する家事で最も簡便化したい工程は「献立の考案」(29.4 %)、「調理」(19.8 %)、「後片付け」(18.2 %)、「食材の購入」(10.7 %)、「容器等のごみの処分」(8.5 %)、「盛り付け・配膳」(3.3 %)、「特にない」(10.3 %)とのことであった。B 社はどのようなオンライン販売事業者と協業すべきか、また、この際、協業が長期的に成功するために B 社はどのような提案を行うべきか、150 字以内で助言せよ。

1.大手企業にどうやって勝つかである

事例Ⅱはマーケティングです。
大まかな流れとしては、大企業に勝つべく、独自の強みを限られたリソースで活かし、強み×機会を捉えてマーケティング施策を実施するという流れです。回答をしていくうえで、独自の強みをいかに活かしていくかということを意識しながら、設問を解いていくと良いでしょう。

2.SWOTから離れない

事例Ⅱは、上記の1.でお伝えした通り、大手にどうやって勝つかです。強み×機会を適切に整理し、マーケティング施策やプロモーションを提案することが重要です。最後まで強みから離れないように回答をしましょう。売上改善の施策提案を求める問題が多いですが、その際に、自社の強みから離れた答えになると不正解になる確率が高くなりますので、一貫性を持った回答を意識しましょう。

3.キーワードを適切に抑える

他の事例とも共通しますが、回答は問題文の中にありますので、適切にキーワードを抽出しましょう。成功要因、失敗要因、外部環境の機会、脅威は、問題文の中に記載してありますので、キーワードを見つける力を養いましょう。

4.地域貢献を意識する

年度によって、地域の活性化もテーマになっている問題があります。その地域の強み・特徴が必ずありますので、地域の強み×自社の強みを結びつけ、機会(ブームなど)を捉える提案をしましょう。

5.口コミを意識する

プロモーション施策の提案をする際に重要なのは、口コミです。口コミでの拡散力はパワーがありますので、口コミを誘発させるような仕組みや取り組みを記載すると加点が期待できます。

事例Ⅱ攻略オリジナルフレームワーク

上記の1~5を試験で実践するためのオリジナルのフレームワークを作りました。こちらを使って解くことによって、回答の質向上させましょう。
今後、こちらのフレームワークを使って、各年度の解き方をUP予定です。

解き方

基本的な解き方は、下記の5つのステップです。
まず設問文を読みイメージを固めながら、問題文を読みましょう。
問題文を整理すること、設問文と適切に対応させることが重要ですので、
上記のオリジナルフレームワークを活用しながら、論点ズレがないよう
解答を作成していきましょう。

①設問文を軽く読む
②問題文を読む
③再度問題文を読み、キーワードにマークをつける(特に強みは重要)
※強みは、地域から愛されている、知名度、老舗、評判の良い商品、スタッフのスキルなどがあります。関連するキーワードを抽出しましょう。
④キーワードをフレームワークで整理する
⑤全体の設問文、解答に一貫性(ストーリーがあるか、重複はしていないか)を確認
第3~5問目は、たいてい、未来に対する施策の助言になります。強みを活かして、地域連携しながら行う施策(口コミを誘発)を意識して、右下の未来×施策の部分を考えて記載。

【補足】
事例Ⅱは、事例Ⅰと比べ、そこまで時制を意識しなくてもOKです。解答全体を見て、ストーリーに不整合はないかはチェックしながら進めましょう。全体ストーリーは、強みを活かしてどう大手に勝つか、地域と連携するか、口コミを広げるかがポイントですので、網羅できるか確認しましょう。

まとめ

SWOTの特に強み×機会を意識し続け、地域貢献につながる施策を、口コミを意識したプロモーションを行う提案となるように因果関係を整理しながら文中のキーワードを記載する。こちらが試験中に混乱せずにできれば、合格にグっと近づきます。
こちらがどんな状況でもできるように事前勉強で癖付けをしていきましょう。

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