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事例Ⅰ攻略法(概要編)

事例Ⅰは、組織に関わる問題です。
コツをまとめましたので、このコツを実際の試験でも忘れないよう
事前の勉強で習慣化しましょう。

5つのポイント

1.組織の問題である
2.時制を意識する
3.キーワードを適切に抑える
4.因果関係を書く
5.SWOTを意識する

参考:令和4年度問題※リンク

(設問)
第1問(配点 20 点)

A 社が株式会社化(法人化)する以前において、同社の強みと弱みを 100 字以内で分析せよ。

第2問(配点 20 点)
A 社が新規就農者を獲得し定着させるために必要な施策について、中小企業診断士として 100 字以内で助言せよ。

第3問(配点 20 点)
A 社は大手中食業者とどのような取引関係を築いていくべきか、中小企業診断士として 100 字以内で助言せよ。

第4問(配点 40 点)
A 社の今後の戦略展開にあたって、以下の設問に答えよ。
(設問 1 )
A 社は今後の事業展開にあたり、どのような組織構造を構築すべきか、中小企業診断士として 50 字以内で助言せよ。
(設問 2 )
現経営者は、今後 5 年程度の期間で、後継者を中心とした組織体制にすることを検討している。その際、どのように権限委譲や人員配置を行っていくべきか、中小企業診断士として 100 字以内で助言せよ

1.組織の問題である

事例Ⅰは組織の問題です。
大まかな流れとしては、当初順調にいっていた事業だが、外部環境に変化があり、その環境に対応するために、組織を変えるという流れです。過去、現在、未来で、どんな組織体制(事業別組織・機能別組織・マトリックス組織)で、それぞれの組織体制にどんなメリット・デメリットがあるかをしっかりと把握し、整理できるようになりましょう。また、同族経営、正社員のアルバイト比率、社員数なども押さえておきましょう。それぞれのメリットデメリットが、今の外部環境にフィットしているかを意識する必要があります。

2.時制を意識する

事例Ⅰは、時制をしっかりと意識する必要があります。1.で記載した通り、問題の大まかな流れとしては、当初順調にいっていた事業だが、外部環境に変化があり、その環境に対応するために、組織を変えるという流れです。過去はたいてい成功しているケースが多く、外部環境に対し、強みと組織体制がフィットしていて成功しています。過去・現在・未来の情報が混同しないように、しっかりと整理し、適切に回答できるように心がけましょう。

3.キーワードを適切に抑える

他の事例とも共通しますが、回答は問題文の中にありますので、適切にキーワードを抽出しましょう。成功要因、失敗要因、外部環境の機会、脅威は、問題文の中に記載してありますので、キーワードを見つける力を養いましょう。

4.因果関係を書く

因果関係とは、原因と結果のことです。
前述していますが、事例Ⅰは、時系列で変化しています。
外部環境でこのような変化(原因)があったため、苦境にたたされている(結果)というケースだったり、今後、外部環境でこのような変化(原因)があるため、このような成果を出すために組織を変更する必要がある(結果)という形になります。回答する際に、”〇〇に組織を変更する”だけ書いても片手落ちの状態となります。”〇〇のため(原因)、〇〇に組織変更する”と、原因・結果の両方を書くようにしましょう。※両方書く受験者と片方しか書かない受験者がいた場合、両方書いている受験者のほうが高得点となります。そのひとつひとつの差が合否を分けますので、ポイントを落とさずやりましょう。

5.SWOTを意識する

他の事例もそうですが、どうやってビジネスで勝つかという問題です。自社の強みと機会を捉え、大手企業と差別化を図り、自社のリソースや組織体制を正しい方向に導くことが求められます。
強み、弱み、機会、脅威は、問題文の中に記載してありますので、適切に抽出しましょう。また、過去、現在、未来で、強み・機会が変化していますので、しっかりと整理しましょう。

事例Ⅰ攻略オリジナルフレームワーク

上記の1~5を試験で実践するためのオリジナルのフレームワークを作りました。こちらを使って解くことによって、回答の質向上させましょう。
今後、こちらのフレームワークを使って、各年度の解き方をUP予定です。

解き方

基本的な解き方は、下記の5つのステップです。
まず設問文を読みイメージを固めながら、問題文を読みましょう。
問題文を整理すること、設問文と適切に対応させることが重要ですので、
上記のオリジナルフレームワークを活用しながら、論点ズレがないよう
解答を作成していきましょう。

①設問文を軽く読む
②問題文を読む
③再度問題文を読み、キーワードにマークをつける(特に強みは重要)
④設問文を読み込み、解答の制約条件や出題者の意図をくみ取る
⑤キーワードをフレームワーク(時制・事業環境・組織・GAP)で整理する
⑥設問文の時制とキーワードを対応させ回答を作成する(強みを意識しながら)
※補足)④は、設問文に組織上の課題をあげてくださいなど、解答する際に制約があったりします。また、設問文に、どういう方向性で解答してほしいかなどの意図が含まれている場合もありますので、読み取りましょう。(詳細は過去問編にて)

まとめ

以上をまとめると、それぞれの時制(過去・現在・未来)ごとの、組織体制とSWOTを整理し、最適な組織体制(メリデメを勘案し)となるように因果関係を整理しながら文中のキーワードを記載する。こちらが試験中に混乱せずにできれば、合格にグっと近づきます。
こちらがどんな状況でもできるように事前勉強で癖付けをしていきましょう。

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