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「レギャン地区で路上犬への餌やり禁止条例」バリ島

「バリ島は野良犬とか、狂犬病とか、危なくないですか?」
としばしばライブ配信などで尋ねられることがある。身近なところで聞いたことがなかったのだが、レギャン地区で、むやみに犬に餌をやってはいけないというルールが公式に発令された。
私の住むチャングーはじめ、今回条例が出されたレギャン地区などは外国人の在住者や長期滞在者が多く、犬を飼う人も少なくない。ローカルも犬を飼う家は多い。だいたいの犬たちは自由に散歩したり、何かしらの犬的生活上の職業でひとりで出勤したり、日本のペット事情とは大きく異なる暮らし方をしている。
記事にあるように、確かに、どの犬が飼い犬で予防接種を受けており、どの犬が帰る家がない犬なのか、判断することが難しい状況だ。中には数か月の滞在にも関わらず子犬を飼い、自国に帰る際に放ったらかしてしまう無責任な者も結構いる。彼らはたいてい人懐っこい。飼い主を失って寂しそうな表情が可哀そう。事情を知るローカルの店のスタッフや、何も知らない旅行者たちが餌をやり、それで食いつないで生活しているケースもある。
今回の条例では、無責任な餌やりを禁じると同時に、保護対策も同時施行されるようだ。

レギャン地区で路上犬への餌やりが禁止される条例が出された。人気観光エリアでの狂犬病対策の一環だ。このエリアでは、飼い犬を捨てることが禁じられている。
この新ルールを告知するポスターが掲示されている写真がネットで拡散されており、当局もこれが新しい条例であることを公式発表した。
レギャン地区長 Putu Eka Martini 氏は Kumparan を引用して最近の狂犬病のニュースを取り上げ、ビーチエリアの安全・清潔のために、先週からこのルールを導入したとのこと。
「以前から、飼い主がはっきりしない犬が町中にたくさんいて、犬好きの人々が餌をやっている状態でした。この犬たちが予防接種を受けているかどうかは分からない状態です」(Puto Eka 氏談)
Putu Eka 氏は、これらの犬たちがしばしば町中のごみをあさっていることを挙げ、愛犬家はただ町中で犬に餌をやるだけではなく、ちゃんと飼ってほしいと述べた。
また、新条例の施行にあたり、近日中に地域動物の保護施設移転の計画も発表した。
「お気軽にこの施設に来て、ここで犬たちに餌をあげてください」
先月レギャン地区では2名の外国人を含む4名が路上犬に噛まれたことが報告されている。事故後の検査で噛んだ犬は狂犬病で陽性の結果が出た。
バリ動物保護協会(Bali Animal Welfare Association (BAWA))の設立者 Janice Girardi はこの新条例について、予防接種と避妊対策が狂犬病対策に有効であると話した。
「犬たちへの餌やりを組織運営化することで、犬たちを保護して狂犬病の予防接種や健康対策、避妊対策を行いやすくなります。大変な事ですし、様々な部署と連携して取り組まなければなりませんが、狂犬病の蔓延を防ぐためにてはこれが最善策です」

Coconuts Bali “No more feeding stray dogs in Legian, official warns” Jan 17, 2023


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