不思議な夜
ガラガラと店の入り口から音がした。
店主は、幼馴染のアキラと思い、店の入り口を見ることもなく、着々と締め作業を進めていた。
しかし一向に声をかけてこない。
「おーいきたぞー。とりあえず茶割り」
がいつもの流れであったのだが、、、
そう思いつつカチャカチャと食器を洗いつづけた。
「すみませーん」
透き通ってはいるが、覇気のない女性の声が聞こえた。
予想外の女性の声に店主は驚き、「は、はい。。あ、、いらっしょいませ」とカミカミで答えた。
「この時間からでも大丈夫ですか?」
「いつだってあいてます。」
そう言い店主は、カウンターへ女性を案内した。
店内は誰もいない。
陽気な音楽が流れてるわけでもない。
そんな中で彼女が話を切り出した。
「クロマツさん。。。。?であってますよね。。、?」
店主は驚いた。
たしかにクロマツの名前は合っているのだか、それは人間であったときの名前で、今はネジと名乗っている。本名を知っている人間はいないばず。。。
「あぁ、クロマツさんか。私はネジという。
クロマツさんは少し前に亡くなったよ」と
あしらうように彼女へ伝えた。
「そんなはずがありません!」
彼女は声を荒げた。
「クロマツさんは、絶対に生きています!
彼の方は今も政府に命を狙われているんです!」
「まさか。。。」
店主は焦った。
そして1つ彼女へ聞いた。
「狙われているというのはクロマツさんの命なのか?」
「いえ、命ではありません。新臓です。。」
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