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2024年8月からLEPの利率はさらに引き下げ(Livret Aの利率は据え置き)

2023年8月から利率が6%に設定されていたLEP(所得上限付き非課税貯蓄口座)の金利が、2024年2月1日から5%に引き下げられ、さらに2024年8月1日からは4%に下がることが経済省から発表されました。これに対し、Livret Aは2025年2月まで3%のまま据え置かれることが決まっています。このLEPの金利引き下げは、インフレ率の低下が背景にあります。

LEPは1982年に導入され、所得の比較的少ない世帯を対象にしていますが、現在、フランス国内では約1900万人がLEPの資格を有しているにもかかわらず、実際に口座を開設しているのは約11.4万人にとどまっています。フランス政府は、LEPの普及を重要な課題と位置付け、ここ2年間で多くの促進活動を行ってきました。その結果、LEPの残高は2024年1月から5月にかけて増加しましたが、前年同期の倍増に比べると増加ペースは減速しています。

現在のLEP口座開設条件は、単身世帯の場合、課税所得が22,419ユーロ以下であることです。この条件は、口座開設申請前の2年間に適用されます。具体的には、2022年分の課税所得(2023年分の納税通知書に記載)と2023年分の課税所得(2024年分の納税通知書に記載)のどちらかがこの基準を下回っていれば、今年LEPを開設することが可能です。この条件を満たすかどうか知りたい方は、銀行に問い合わせてみると良いでしょう。

LEPは、他の政府保証貯蓄口座であるLivret AやLDDSと同様に、フランス政府によって保証されています。これらの口座は税金や社会保険料が免除されており、完全に流動的で、いつでも資金を引き出すことが可能です。


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