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フランス人の給与水準ってどうなってる?

給与水準のデータを見るときに注意が必要なのは、額面(brut)か手取り(net)か、平均値か中央値か(その他にも職種別、年齢差、男女差、地域差など) だと思います。ニュースや新聞記事で、ここがはっきりしてなかったり、額面(brut)と手取り(net)を比較している場合があるので注意が必要です。
フランスでの就職活動でも、額面(brut)か手取り(net)かきちんと確認した方がいいです。

salaire brut (額面)
基本給や諸手当を含めた総支給額 

salaire net (手取り)
税金や社会保険料などを天引き後実際に受け取れる額

salaire moyen 平均値
すべてのデータの値を合計してデータの個数で割った値

salaire médian 中央値
データを大きさの順に並べ替えたとき、ちょうど順番が真ん中になる値

ものすごく給与が高い人が入ると平均値を押し上げてしまうので、中央値よりも平均値が多い傾向にあります。中央値の方が実際の水準に近いです。

2021年のデータをもとにINSEE(フランス統計局)が発表した民間企業月給は、

民間企業月給手取り中央値 2,012ユーロ
民間企業月給手取り平均値 2,524ユーロ

中央値は2,012ユーロなので、民間企業で働くフランス人の50%が2,012ユーロ以下、残りの半分がそれ以上であることを意味します。

この中央値をベースにフランスでの手取り給料水準が分かるサイトを見つけました。

月給手取り金額(フルタイム勤務)を入力すると、下のグラフに
“何%以下はあなたの月給より少ないです。”
とコメントが出ます。

例えば月給2,000ユーロで入力すると、
“49%以下はあなたの月給より少ないです。”とコメントが出ました。

職種別、年齢差、男女差、地域差で給料水準が異なりますが、自分がどこにいるのか参考になります。


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