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ひまわりをアイコンにした理由。

私はアイコンをひまわりにしている。

なぜアイコンにしたのかの前に、このひまわりの物語があるので、ちょっと書いてみる。(大げさw)

このひまわりは、昨年の夏、我が家で育てたものだ。
夏といっても夏の終わりから育てたのだが、
街のあちらこちらで咲くヒマワリを見て、「娘が私も育てたいな!」と言ったので、育ててみることにした。

まだ晩夏の暑さが残っていて、「ギリギリ間に合うかな?」という安易な気持ちで100均に種を買いに行き、植えてみた。

だが、最近の気候の特徴なのか、夏は余韻を残さず、芽が出たと言って喜んだのも束の間、あっという間に秋が来た。

その後も、毎日毎日水をやり、ひまわりが成長していくのをとても楽しみに過ごしていた。

街のひまわりはすでに盛りを過ぎ、見かけなくなっていたが、うちのひまわりはゆっくりではあるが、ちゃんと少しずつ成長していた。

娘の背丈ほどに成長した頃、5日間旅行に行った。

心配したが、それでもひまわりはちゃんとまっすぐ立って待ってくれていた。

そのうち大雨や台風が来たりした。「ひまわりさん大丈夫かなぁ」と心配そうにする娘。雨が止むと、「ひまわりさん見に行こうよ」とひまわりを確認する娘。

かなりひどい台風がきた時は、90度に近い状態に倒れていて、もうダメかと思ったが、ひまわりは枯れることなく、本当にゆっくりだが成長してくれた。

そして肌寒くなった11月末、つぼみの状態になった。

でも、本当に咲くんだろうか?私たちは不安になっていた。

娘はマフラーを巻くようになっていたし、ボアのアウターを着ていた。ひまわりが咲くには寒すぎる。

このひまわりを育てる過程で、副産物とも呼べる変化があった。

我が家は、元々縁もゆかりもない土地に住んでいるので、ご近所付き合いというものはなかった。

でも、冬に差し掛かる時期にひまわりを育てている家は珍しいので、ご近所の方々が、「ひまわり大きくなってきたね!もうすぐ咲きそうだね!」などと、私や娘に話しかけてくれるようになったのだ。

ご近所さんにも見守られ、楽しみにされるひまわり。

なんて、幸せなひまわりだ。普通に夏に咲いていたら、ここまでの注目は集めなかっただろう。

そして、12月1日。ついに、ひまわりは花を咲かせた!

夫に肩車された娘よりも大きく成長したひまわり。

夫の肩の上で、ひまわりの花を見た時の娘の笑顔は忘れられない。

さらに娘を喜ばせたのは、ひまわりの種の部分がハート形になっていたことだ。「ラブの形になってるー!」と満面の笑顔で伝えてくれる娘。

ひまわりの気持ちのように感じた。(かなりメルヘンな気持ちw)

時期はずれのひまわり。ご近所さんも、道行く人も、冬に咲くひまわりを、ちょっと嬉しそうな顔で見てくれた。写真を撮ってくれる人もいた。

スタートは遅かったけれど、成長もゆっくりだったけれど、ひまわりは咲いてくれた。

冬に咲くヒマワリは美しかった。

娘が喜んでくれたことも、根気よく育てたのも嬉しかった。娘なりに初めてひまわりを育ててみて感じたことがあったと思う。

私にとっても、娘にとっても良い経験になったと思う。

私が、このひまわりをアイコンにした理由は、自分が、このひまわりにちょっと似ているような気がするから。そして、このひまわりのようになりたいからだ。

私は、何かをスタートするのにも、それを成長させていくのにも、時間のかかる性分だ。

でも、ゆっくりでも信じて進めば、花は咲く。

このひまわりは、そんな希望を持たせてくれた。

このひまわりを見るたびに、「焦らず少しずつでも成長すればいい」と思える。

一歩ずつ。一歩ずつ。

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