見出し画像

Green Fingersを退職。日南をはなれ、新天地へ。


Green Fingersを退職し、日南を離れます

12/29付けでGreen Fingersを退職し、

2年間住み着いた宮崎県日南市をはなれました。


その理由は

自らの道を生き切る決断をしたため。


大学を卒業してからの2年間、Green Fingersとして宮崎県日南市を舞台にサンゴ養殖を基盤とした自然保護ビジネスの立ち上げに奮闘してまいりました。

移住してまもなく、当初予定していた事業計画からの大幅な変更やメンバー脱退など様々な壁にぶち当たりながら、代表の岸 大悟と共に泥水を啜りながら自分たちが信じた道をひたすら突き進んできました。

(大悟、この2年間一言では表せない経験や思い出、感情を共有してきたとと思う。ほんと世話になりました。また一緒に杯を酌み交わそう。)

画像1

そして、この2年間、たくさんの素敵な方々と出会いました。

親父やお袋の様に愛せる人
深い愛をもって厳しい言葉をかけてくれるお兄ちゃんの様な人たち
一緒にいるだけでバカみたいに笑いあえる人たち
まだまだ紹介できる。

そんな時間を過ごす中で

自分はどう生きていきたいのか、何のために命を使いたいか、自分にとっての幸せとは何なのかを自問自答し続けました。


そして、自分の中に強い想いと意思が芽吹き、サンゴ養殖の水槽実験場建設の目処がたった今季をもって、Green Fingersを脱退し、心から惚れ込んだ人たちや自然がある日南市をはなれて、新天地へ向かう決断をいたしました。


画像2

(Green Fingersのホームビーチである大堂津海水浴場の海。日南の自然には何度も心を救われました。)


この二年間での気づきとそこから芽吹いた想いや意思


Green Fingersとして自然保護エンターテイメント事業のビジネス化を目的としたサンゴの植え付け体験事業創造と個人の活動として対話を軸とした人の意識変容の支援を行ってきました。


活動しながらずっと感じていた違和感や気づきに、この世界にはあらゆる構図で関係性の分断が存在し、社会は分断が生み出す課題に溢れていると。


"自然と人"

”移住者と地元"

”人と人”

上記以外にも様々な分断が存在します。

自然離れが加速する現代において自然保護をエンターテイメント化する事で、自然と人の分断をつなぎ止め、自然と人の分断の課題を解決するために活動しているのがGreen Fingersでした。

近代化が進み都心部に人が集中する事で自然離れが加速し、その結果自然への関心が薄れている。
海洋のゴミは年々増え続け、海の埋め立てや温暖化によって海の生態系が壊されている。

自然がどんどん死んでいっているのは周知の事実であるにも関わらず、自然破壊は止まらない。

自然を利用する漁師さんやサーファーでさえ、自然にゴミを捨てたり無意識に自然を傷つける行為を行ってしまっている。

自然は大切だという事はわかっているが、自分事としては捉え行動するまでに至っている人は少ない。

しかし、やっかいなことに自然を傷つけている人も自然を守ろうとしない人も罰せられるほどの絶対的な悪人ではないのだ。

ただ知識がなかったり、価値基準がそこに置かれていなかったり、意識がそこに向いていないだけなのでした。そこで気づきがありました。

絶対的な正しさや間違いは存在しない。
それぞれの立場において正義があり、
正解や不正解のものさしでは永遠に終わらない問題が分断だと。

民衆暴動やゲリラ戦の形ではなく「非暴力、不服従」運動によってイギリスからの独立運動を指揮し、インドを独立させたガンジーの言葉にもこうある

暴力によって得た勝利というものは敗北に等しい。
それはつかの間のものだからである。

分断の課題を解決するためには正解や不正解といった二元論で正すのではなく、あらゆる価値観や立場を否定せず、理解しようと向き合い、受け入れ合う、調和的なあり方が重要であるのだと。

米博士のスティーブン・R・コヴィーが著書『7つの習慣』でも提唱したインサイドアウトという考え方があります。

“相手を変えようとする”(=アウトサイド・イン)のではなく、“あなたから変わろうとする”のがインサイド・アウトの考え方です。

正解不正解の二元的な世界ではなく、内側から調和や繋がりの中で生きるマインドを醸造して、分断の課題に働きかける。

自分の命が叫ぶ欲求や願いを叶えるためにも。
分断のひずみの中で苦しむ人たちの一助になれるように。

この大きな課題と向き合った時に、
自分にはまだまだ力が足りない。
もっと技術を高め、力を得たいという強い意思が生まれてきたのでした。



これからやっていくこと。


自らの命と繋がって生きる人を増やし、人の心や身体を調律し、
内側から”和”を醸す技術を探究し習得する。


僕には願いがあります。


自分の存在を愛して、誰かを愛して生きれるように。


繋がりの中で、命を表現して生きていける人が少しでも増えるように。


自分との繋がりを一度断ち切った僕だからこそ、繋がりって生きれる人が少しでも増えればなと。

僕の人生のバックグラウンドはこのnoteを読んで頂ければ少しみえてくるかと思います。
(visionやmissionやその他の言葉は少し変わっていますが、根本にある想いは変わらず持ち続けています)

これからの活動

今後は人のココロとカラダの関係性を整える、調律師として、人の意識や身体の変容/受容支援となマインドを醸造する活動してまいります。

これまで行ってきたライフコーチに加えて、身体感覚や感情、認知機能などに対しても働きかける、マインドフルネスヨガ講師とボディコンディショナーとしても、心理と身体を軸に来年からはさらに活動の幅を広げていければなと思っております。

来年度の詳細な活動については改めてご報告できればなと思っております。



新天地として選んだ場所


20代前半最後の時間を過ごし、技術を極めていく修行場として選んだのは鎌倉でした。

鎌倉時代に幕府が置かれた日本の伝統的な都市でありながら禅やヨガ、マインドフルネスの領域において日本で最も人や情報が集まっている土地。

この土地には鎌倉時代から人の手によって繊細に整えられた自然景観が存在し、禅宗の寺院が多く点在するこの土地は自分自身にとっては絶好の修行場でした。


住まいは北鎌倉にあるシェアハウスいえいえ
に住まわせて頂き事になり、今からいえいえファミリーの一員になる生活が楽しみです。


最後に日南の方々にむけて


2年間、本当にお世話になりました。

日南で出会えたみなさんから受けた愛や恩を噛み締めながら

より大きくなった姿を見せれるように新天地でも気張ってきます。

こんな自分を愛してくださりありがとうございました。

心からの感謝をこめて

画像3

2020.12.31 稲葉 通全


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?