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2023年、I-LANDを見返す

ENHYPEN3周年おめでとうございます!

Abemaが期間限定でI-LANDを無料配信をしていたので久しぶりに全話見返してみた。寝不足…

2020年の放送当時、ゲスト出演するBTSを目当てに見始めた思い出。そのときは英語字幕で見ていて細かいところまで理解できなかったので、初めて日本語字幕でがっつり見ることができた。

あれから3年経って見てみると感慨深いものがあり、所感を書き散らかしておきます。


I-LANDから始まる物語

ENHYPENはBTSが花様年華でテーマにしたデミアンやユング心理学を取り入れた世界観を継承しているチームなのかなと思う。詳しいことはよくわからないけど、わたしの超ざっくりした解釈では「ペルソナとエゴ、生と死など対立する二項を統合してただ1人の自分を見つける成長物語」

I-LANDはその物語の序文。アイランダーとグラウンダーに分かれて競い合い、パート2ではそれが統合される。パート1は「自分で決断する」試練、パート2は自分ではコントロールしようのない「他者から判断される」試練。欲望のままの自分と他者から見られる自分のせめぎ合い。

その他のサバ番とは異なり、歌がどうとかダンスがどうとかはあくまでもコンテンツの一部で、参加者たちの葛藤や精神的成長を見せることに主眼が置かれているのだろうと思った。パフォの印象は映像の切り取りやPDのコメント次第でなんとでも操作できそうな感じだったし。デビューチームの核となるヒスン、視聴者人気の高いソヌにメンバーを選ばせ相性を確認することもしていた。(本人の意思、PD、視聴者)スキルよりもあくまでも「連結・発見・成長」のオーディションだったのだと思う。

少年たちのリアルで生々しい葛藤を見せたI-LANDから一転して、ENHYPENの物語は大人によって完璧に作り込まれているように見える。そのギャップを改めて感じた。

エナプの作品はメンバーの個性<ウェブトゥーンをベースにしたコンセプトが強め。I-LANDの「等身大」とは真逆の「考察しなければわからない意味深な世界観」だ。正直、本人たちもどこまで理解して腹落ちしてるのか疑わしいレベル笑。コンセプトトレーラーとか毎回、短編映画のような仕上がりでおしゃれでかっこいいんだけどね。

ビハインドで「リアルな裏側」が垣間見えることもあまりなく、いつも元気で楽しそうなアイドルの一面を見せてくれている印象。BTSのビハインドを見過ぎなのかもしれないが、どんな考えを持ち、どんな苦労を経て作品を完成させているのかなど、もう少し工程を見せてもいいのでは?と、彼らの人柄が魅力的なことを既に知っているからこそ感じてしまう。それが見えたらコンセプチュアルな作品にもより説得力を持たせられるんじゃないかな。彼らを守るためにあえて完成された部分しか見せない方針なのかもしれないが。そのうち映画にする用に映像を撮り溜めていてくれてたらいいな。

最新曲Sweet Venom。タイトル曲の中ではダントツに好き!めちゃくちゃ聴いてる。まだ聴いたことがない方は、ぜひ1度聴いてみてください。MVではダンスがしっかり見られないのでチュムどうぞ。

収録曲ではUpper Side Dreamin'
入りのソヌの柔らかな高音とニキのディープボイスのコントラストがいい。ヒスンの声質にもめっちゃ合ってる気がする。

あとGo Big or Go Home
ダンスブレイクが終わってニキがセンターに出てくるという流れは一生疑問に感じてるけどw いつかライブに行って聴きたい曲!こういう等身大な内容で共感性が高い曲がもっとタイトル曲にもあっていいんじゃないかと思ってしまうが。素人考えかな?

&TEAMとの繋がり

弟グルであり、ウェブトゥーンではヒロインを取り合うライバル設定の&TEAMの構想はいつから練られていたんだろう、と思いながら見返した。

I-LAND翌年の2021年には&TEAMが商標登録されていたらしいので、この頃から既に予定があった可能性はある。

センターやリーダーの役割で主人公・ヒスンと対等にぶつかり合ったのはパート1ではニキ、パート2ではKだけ。どちらもただの衝突では終わらせず、きちんと成長物語として描いていた。2人のどちらかを日本グループの中心メンバーにするつもりはあったのかもしれない。年長のKくんを待たせる結果になったけど、ヒスンと肩を組んでいる姿はまさに双璧の雰囲気だったので、&TEAMのエースはKくんで正解だったと思う。

波乱のファイナル

結果を知っていても胸が締め付けられるファイナル。ファンの皆さんの投票行動はリアタイでは詳しく知らなかったけど、結果から見るにソヌペン、ヒスンペン、ソンフンペンがジョンウォン救済にいき、脱落してしまったハンビンペン、タキペンは主にニキに入れたという感じか。

まだ幼い他の候補者たちとは違い、グクと同い年のKくんが絞り出した「音楽を続けたい」という最後の言葉に、ジミンちゃんもパンPDも反応していた。音楽を続けたくても続けられない人が大半の厳しい世界であることを誰よりも知っているからこそだろう。

それにしてもゲストのBTSが重苦しい空気に耐えかねているのが面白すぎた笑。鶏むね肉に塩をふって怒られたテテ可愛すぎる。

リアタイ時は気がつかなったけど、トゥバの皆は一緒に練習してきたヒスンのデビューを祝いつつ、後輩グループがデビュー前から世界中に応援されている状況をどう感じていたんだろうと思ったりもした。ジョンウォンも言及していたけど、常に新しいアイドル=ライバルが出てくる厳しい世界だ。

メンバーの成長

結成時は全員子供でした。可愛い

久しぶりにI-LANDを見て何より驚くのが、パンデミックの最中に誕生したENHYPENのメンバーたちの成長ぶりだ。え、パンデミックってついこの前だったよね?彼らは信じられないほどに洗練されパワーアップし、ドーム公演やワールドツアーも成功させている。

特にニキを見ていると、人間に与えられた時間は平等なはずなのに、同じ時間でこんなに成長する人がいるのかという奇跡に立ち会っている気持ちになる。

きっと今、不動の地位を確立している先輩方や勢いのある後輩たちに挟まれる立場になり、結成当時は想像もしなかったような悩みを抱え、喜びを感じ、日々もがいているのだろうと思うとそれ自体が尊い…

成長期の彼らとオンマ世代の自分を比較するのもなんだが、軽く自己嫌悪に陥ったほどだった。彼らはI-LANDが終わってからも一層の努力を重ねてこんなに輝いているのに、同じ時を重ねたわたしは何も変わってない気がする…どころか、老化が気になる日々。まぁでも、自分の3年を振り返ってみれば別の国へ引っ越し、子供はすくすく育ってわたしの背を追い越した。BTSやI-LANDのみんなに触発され新たな夢を抱き挑戦中。彼らほどの爆速じゃなくたってわたしもきっと成長している…!と自分に優しい言葉をかけた。がんばろ。

こんな色気のあるグループになると誰が予想した!?

I-LANDでは、特にジェイとソヌが活き活きとして魅力全開だった。2人ともカメラの前で自分を曝け出せる素直さ、自己信頼がある。特にジェイは言語能力がレベチで語る言葉で人を魅了する才能がある人だ。今は大人になり落ち着いたというのもあるのだろうが、普段のコンテンツで2人の「らしさ」にスポットライトが当たることが少ない気がして寂しい。(Youtubeの公式コンテンツを見るくらいのライトファンです)ENHYPEN BON VOYAGEとかIN THE SOOPなんかも待ってます。

また、個人的に、ヒスンはI-LANDで評価されていたリーダーとか頼れるお兄さんポジションよりも、本来の弟属性を発揮して自由奔放に表現している方が魅力が爆発する気がする。(お兄ちゃんと電話して一生爆笑してるの可愛すぎた)既に、I-LAND時代からは想像もできないほど艶めいて、ボーカルも魅力的に開花しているが、弟たちがさらに大人になり、ヒスンが「長男」という自意識からどんどん解放されていくのが楽しみだ。

放映当時、Kくんが視聴者の間で悪役っぽくなっていたのが本当に納得いかなかったな。協調性は凡人にとってのみ長所なんだよ!(協調性ないとは思ってないが。みんな衝突を嫌がりすぎ、サバ番の醍醐味だろ。)&AUDITIONのヌルさ、もとい調和や協力を大切にした仕立てはKくんへのフォローでもあるのかな、とI-LANDを見返してみて思った。今のKくんは、いい感じの危なっかしさは保ちつつ、可愛い弟たちを引き連れてスケールの大きさを発揮し始めているので今後が本当に楽しみ!MAMAのソロは痺れた!!(こういうのニキもやりたいだろうなと思ったし、絶っ対やってほしい)

以上、2023年のI-LAND所感でした。



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