[万葉]I see the moon suspended
(巻3.289)
大和歌を英訳で読むマガジン(2) の第4回は万葉集巻3の289番の歌です。
天の原 振りさけ見れば 白真弓 張りて懸けたり 夜道は吉けむ
天の原を振り仰いで見ると、月は白い真弓のように張られて空に懸けてある。夜道は行くのによろしいだろう。 (英語万葉集)
作者は間人大浦 (生没年不詳) とされています。
世界文学の中で月を弓にたとえる表現は、たぶん、めずらしくないとリービ英雄氏はいいます。この歌の場合はどうなのでしょうか。英訳を通してこの歌をながめてみます。
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