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手洗いのすすめ

手を洗うという行為は日常的なものですから、
今更手洗いの方法を教えますと言われても、
あまり興味が無いという人も多いでしょう。

ですが、実際によく見ていると
正しい手洗い方法が出来ている人は
ほぼいません。

コロナ禍の話題は今も尽きませんが、
もうすぐインフルエンザが猛威を振るうかもしれない季節がやってきます。
コロナ禍とインフルエンザの共通点は
「呼吸器系のウイルス感染」だということです。

医療系の仕事をしている人ならご存じのことですが、
両者は「飛沫感染で伝播するもの」であると同時に、
「接触感染で伝播するもの」でもあるということです。

現在は「咳エチケット」「マスク着用」「アルコールを用いた手指消毒」、
これらが行なわれていますが、
この中の「アルコールを用いた手指消毒」を行なう理由、
分かりますよね。

手に付着しているかもしれないウイルスを広めないためです。
つまり、手を介して他の人にうつすかもしれないからなんです。

ですから、手洗いはとても重要です。

アルコール製剤を使った時の手洗いの方法も、
普通に水道で石鹸を使って行う手洗いも
キチンとした方法を知っていれば、
そして行なっていれば、
手を介しての感染は防げます。

では水道の前で石鹸を手にして、
具体的にどうするか・・・

1、手をしっかりと濡らしたうえで、石鹸をつけます。
  これを両手でしっかりと手の平によくこすりつけます。

2、手の甲から指の間にかけて、指を広げた状態で
  交互に両手をこすり合わせます。

3、片方の手の平を少しすぼめて、もう片方の手の指先をあてて、
  念入りにこすります。これを交互に行ないます。

4、両手を組むようにして指を伸ばしてこすり合わせて、
 手の平側から両手の指の間を洗います。

5、片方の手でもう片方の手の親指を握るようにして持ち、
  手のひらを捻じるようにして回しながら、親指と手の平を洗います。

6、最後に、片方の手首をもう片方でつかんで、しっかりと洗います。

7、最後に水道の下で、水でしっかりと石鹸を洗い流した後、
  ペーパータオルなどで水分をしっかりと拭き取ります。

水道の栓が蛇口のような場合は、水分をふき取ったペーパータオルなどで
蛇口を閉めて終了です。

これだけの事をキチンと行おうとすると、
結構な時間がかかります。
医療従事者はこのような手洗いの方法を身につけていますので、
慣れているため、15秒くらいで出来ますが、
一般には30秒くらいが目安といわれています。

その30秒をどうやって計るか、
推奨されているのは童謡を用いる方法です。
1回歌えば、およそ15秒かかります。
2回歌えば、だいたい30秒くらいになります。
これなら小さな子供にも分かりやすい方法ですよね。

時間を測ることが目的なので、
大人であれば、ご自分が好きな歌にしても良いと思います。

ストップウォッチは必要ありません。
だいたいで構わないので、一度やってみてください。

声は出さなくて大丈夫ですよ。

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