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ケトジェニックダイエット 具体的なやり方


ケトジェニックダイエットで行う事

具体的にどのような事をするかというと、糖質の摂取量を大きく減らすという方法を使います。ヒトの体は代謝に使う物質として「ブドウ糖」と「ケトン体」の二つが利用可能です。普段は摂取しやすくてしかも使いやすい方の糖質、つまりブドウ糖を使って代謝をしているのですが、このブドウ糖が枯渇した状態になるとケトン体を使って代謝エネルギーを確保するようになります。体がの方にシフトするといった感じでしょうか。

こうしてケトン体を使って(燃やしてといった表現を使ったりします)代謝のエネルギーを確保する方法が「ケトジェニックダイエット」と呼ばれる方法です。これを言い換えると「脂肪を燃焼しやすい状態を作るダイエットの方法」といえるでしょう。この時点で行なっていることは普通に行われる糖質制限ダイエットと同じような内容になると考えられるので、どうしてもカン違いされやすい面があります。

糖質制限ダイエットとの違い

糖質制限ダイエットをキチンと実行すれば、もちろん効果が上がります。実践して効果が出た人も多いでしょう。ただ、糖質(簡単に捉えるなら主食にあたる部分)の量を制限しますので、カロリー不足になり勝ちです。主食以外のところでキチンと必要なカロリーを確保していれば大きな問題は起きないと思いますが、この辺りでカン違いをしてしまうとカロリー不足になってしまいます。

これに対してケトジェニックダイエットの方はPFCバランスを大切にします。PFCバランスとはカロリー計算の際に対象となる「たんぱく質(P)、脂質(F)、糖質(又は炭水化物(C)」をバランスよく摂取して、カロリー不足や一部の栄養素が不足にならないように注意しながら行います。一時的に体重が減ったとして、筋肉量が減ってしまったり代謝が落ちてしまったりしては、逆に太りやすくなるかもしれませんから。

ケトジェニックダイエットの具体的なやり方

①普段の生活パターンを参考に、一日の摂取カロリーを計算します。
②それに基づいてPFCバランスの割合を決めます。
③決めた割合を食材等のグラム数に変換します。

やっている事はこの三点、慣れてしまえばさほどの困難さはないかもしれません。

①の普段の生活の摂取カロリーは、平均すれば男性が2500Kcal、女性は2000Kcalとされていますが、デスクワーク中心の人と外回りが中心の仕事では同じには出来ませんね。そこで、個々の人に合わせた調整が必要になります。デスクワーク中心の仕事をする男性なら、ひょっとしたら2500Kcal必要ないかもしれません。反対に、外回り中心であったり多少なりとも力仕事を行なう場合なら、女性でも2500Kcal以上必要になるかもしれません。

②は通常、PFCバランスはだいたい決まった割合で行ないます。たんぱく質:脂質:糖質の割合が、3:6:1くらいに設定することが多いようです。①で決めた摂取カロリーが2000っキロカロリーだったとすると、たんぱく質が600キロカロリー、脂質だと1200キロカロリー、糖質が200キロカロリーとなります。ただ、たんぱく質があまり多くなると尿素窒素が増えて腎臓に負担がかかるということがありますので、PFCバランスを2:7:1にする方が良いとの意見もあるようです。

③はこれを食材のグラム数に変換します。ここで重要になるのが、各栄養素を何キロカロリーで計算するかということですが、一般に栄養学の方ではこの変換の数値が決まっています。たんぱく質と糖質が1グラムあたり4キロカロリー、脂質は1グラムあたり9キロカロリーで計算します。

これで計算するとPFCバランスが3:6:1の場合、たんぱく質が150グラム、脂質が133グラムほど、糖質は50グラムということになります。これは厳しい。コンビニでおにぎりを買って食べたら多分アウト、菓子パンは・・・、グラム数で考えれば微妙かもしれません。どの菓子パンが何グラムかは測った事がありませんので、分かりません。買ってきて重さを測定してついでに食べて・・・、血糖値がバク上りするかもしれませんのでご注意を。

あとは、これらの数値に合わせて何を食べるかですね。味の問題など、ちょっと苦労しそうです。ただ、ケトジェニックダイエットを行なっている間、制限が必要なのは糖質やでんぷんの類ですから、主食になりそうなものの量を考えていけば、自ずと解決の方に向かうのかも知れません。食物繊維などはカロリー計算の対象外ですから。

字数が多くなったので、注意点などは次回にまわします。

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