見出し画像

腎臓の病気 腎梗塞の話

腎臓でも梗塞が起きる?

梗塞とは動脈に血栓や塞栓が詰まって血流が途絶えてしまい、その動脈が養っていた組織や細胞が死んでしまう事ですから、どの動脈でも起きる可能性があります。それが腎臓の中で起きたということなので、腎梗塞と呼びます。

小さな梗塞であれば症状が出ない、あるいは自覚症状がないというような場合もありますが、大きな血管で起きるといろいろ症状が出てきます。側腹部痛、背部痛などは腎臓が背中側で腰の少し上にあることから、その付近で痛みを感じるものですし、気分が悪くなったり、吐き気、高熱(39度ほど)などが現れます。しかし、これらは特有の症状というわけではなく、いろいろな病気でもこのような症状が出てくるので、この時点で腎梗塞と特定することは困難です。

最初に受診するのは何科?

おそらく、患者さん本人も何が起きているのかがよく分からないのではないでしょうか。医療機関を訪れて最初に受診するとすれば、普通に内科や小児科ということになりそうですね。そしてまずいくつかの検査をすることになります。検尿や血液検査などですが、心電図を取ったり、レントゲンを撮ったりもするでしょう。そこから絞り込んでいって、必要に応じて他科(この場合は腎臓内科や泌尿器科など)へ紹介という流れになりそうです。

ただ、腎臓で梗塞が起きたということは、全身のどの臓器での同じような梗塞が起きて不思議ではないということでもあります。血栓が飛んでしまうような病気はないかとか、腎機能はどうなっているかとか、様々なことについての気を巡らせる必要が出て来るかもしれません。

検査と診断

痛む場所付近を詳しく調べてみる必要があるため、腹部超音波検査や腹部CTなどが行われるでしょう。また、最初はスクリーニング的な意味であるかもしれませんが、検尿や血液検査も行うことになります。同じような意味合いで心電図検査も行なわれるでしょう。不整脈などがあれば、血栓にも関係してきます。

このほかにも、症状によっては様々な検査を行なうことになりますが、そうやってようやく診断がつくことになります。

気をつけたい事

梗塞の場合は、その状態になった瞬間から激しい痛みを生じるのが一般的です。心臓でも、脳でも、肺でも、これは同じです。腎臓の場合でも、梗塞が生じた瞬間から激しい痛みに襲われます。そして時間が経つにつれて、悪寒や吐き気が強くなっていったり、発熱したりしてきます。この段階では症状だけでは病気の特定は困難ですが、病気の診断や処置までの時間は短いほど良いので、出来るだけ早く医療機関を受診しましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?