マイナー科医が考える大学病院での初期研修のメリット、デメリット(後半)

はじめに

間があいてしまいましたが後半を

今回は僕が考える大学病院での初期研修のデメリットについてです

デメリットについて

①救急当直が弱い

病院によりますが当直はまわってる科当直の副直についたら救命センターの副直につくことが多いように思います。

これは救急科の研修にも言えることですが、基本的におそらく研修医として1番勉強になる一次、二次救急を経験する機会が一般病院と比較してかなり少ないことを意味します。

内科、外科等を目指す人はなるべく院外の病院での救急研修を選択するのをおすすめします。それでも経験としては救急が強い市中よりは少なくなってしまいますが。

②カンファレンス、プレゼンが異常に多い

これは当科においても言えることですが大学は教育機関なのでカンファレンスがめちゃくちゃ多いです。カルテ記載やサマリーなどのカルテ業務も色々上から厳しくチェックされたりカンファレンスでちくちく言われることも多い印象です。

個人的には初期研修の時くらいはカルテもちゃんと書いてカンファレンスとかで発表する練習した方がいいとは思いますがこれも大学が避けられる理由の一つになるとは思います。

③給料が安い

地方の大学病院はまだマシですが特に都内の私立大学とか給料がめちゃくちゃ安いところが多いです。

奨学金等でお金が初期から必要な方は避けた方が無難かもしれません。

④雑用が多い

これもよく言われることですが傾向として多いのは事実だと思います。病院によってはルート確保、CTとかの患者輸送も医師がやらないといけないところもあるのでそれは当然1番下っ端の研修医の仕事になります。

⑤難しい症例が多い

当たり前ですが大学病院は希少疾患や重症疾患がどの科でも集まってきます。もちろんそれはそれで勉強になりますが医師になったはがりの人には消化不良になることが多いです。①に通じるところですが、1番経験したいコモンディジーズの経験できる量はどうしても一般病院に比べたら少なくなります。

最後にまとめ

前半と後半に分けましたが以上が僕が考える大学病院での初期研修のメリット、デメリットです。

最後に私の私見ですが、給料は安くても楽したい人、同期とか上級医とのつながりを作りたい人、マイナー科に行くのが確定してその大学の医局に入りたい人は大学病院の研修はアリだと思います。

逆に内科、外科。特にメジャーなところに行きたい人は経験の面で一般病院に劣っちゃうのであまり向いてないように思えます。それでも大学病院で研修したい人は一年目をたすきにしたり自由選択枠で救急とか内科研修ちゃんとできる他病院研修をフルに活用しましょう。

ご覧頂きありがとうございました。

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