眼科志望者おすすめの初期研修の選択科目

①はじめに

眼科専攻医をしてますRIUというものです。

眼科という科は専門性が高い分野ではありますが、診療を行う上で意外と他科の知識が生きてくることがあります。この度私が初期研修時代に研修してよかった科、眼科医として働いて研修しておけばよかった科について紹介してみようと思います。

あくまで私個人の意見なのでそこはよろしくお願いします。


②研修してよかった科

○膠原病科

眼科は意外とステロイドの全身加療を行う科です。ぶどう膜炎や視神経炎、甲状腺眼症などPSL内服、入院でステロイドパルスを行うこともままあります。

膠原病科ではステロイド加療を行う疾患が多く、ステロイドの副作用対策、PSLの内服方法、漸減方法、パルスの行い方、免疫抑制剤やヒュミラなどの生物学的製剤についてしっかり学ぶことができました。また、ぶどう膜炎を理解する上で膠原病の知識は必要不可欠なのでおすすめです。


③研修しておけばよかった科

○神経内科、脳神経外科

眼科領域には神経眼科という眼球運動障害や視神経障害などを扱うジャンルがあります。この領域の病気では頭蓋内疾患が原因となるものや多発性硬化症など神経内科的疾患によるものなども含まれてます。これらの疾患の中には例えば脳動脈瘤による動眼神経麻痺など見逃すと命に関わる疾患もあり脳神経領域の知識は非常に重要です。

また、神経眼科領域の疾患は頭部MRI等画像診断も重要でありその読影する能力も可能ならつけておきたいところです。


○耳鼻科

眼科診療を行う上で眼窩周辺等耳鼻科領域の解剖知識も重要です。副鼻腔炎からの眼窩蜂窩織炎や鼻性視神経症等耳鼻科疾患が原因で眼症状が出ることもあります。また、耳鼻科が眼窩底骨折などの外傷の手術をしている地域があったり眼科と関わることが意外と多い科になります。

眼窩付近の解剖は苦手な人も多いと思うので実際に日々の診療や手術をみることで理解に繋がるのではないでしょうか。


○形成外科

形成外科の領域は広域ですが主に眼瞼、骨折等の外傷など眼科とオーバーラッピングする領域があります。これはあくまでも私の感想ですが眼科医師の行う眼瞼手術と形成外科医師の行う眼瞼手術がどう違うのか興味深く形成の先生の手術を見てみたかったなあと今になって思います。


④さいごに

自分が思いついた限りで眼科専攻する際に回っとけば役に立つ科をあげてました。

こんな記事を書いた私が言うのも何ですが、眼科を専攻すると他臓器の勉強をする機会はかなり減ってしまいます。研修医の間に興味ある科をしっかりと勉強するのももちろん大事だ思います。また、眼科も場合によって全科当直、外科当直に入る病院もあるのでもしそれらの当直をしないといけない可能性があるのなら内科、外科、救急の最低限の知識はつけた方がいいかもしれません。

はじめてのnote記事で長々とした文章になってしまいましたがお読みいただきありがとうございました。今後もnote記事を更新するかは未定ですが、もしよければTwitterやnoteのフォローお願いします🤲






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