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エストニアのオープンエアミュージアム

9月26日木曜日 雨
今朝は午前3時45分に起きて、エストニア時間午前4時からの日中投資促進機構主催による、日本企業の中国ビジネスの動向に関するパネルディスカッションを視聴するために寮のキッチンにこもる。現地の日本企業の代表者や中国事業の専門家の生の声が聞ける。中国経済は米中関係や不動産取引の停滞、地方政府の債務問題などで大変なことになっているようだが、若者需要の喚起や日本向け投資活動などでは明るい面もあるようだ。僕はこれからも中国・中国人とはビジネス関係を持ち続けたいと思っているので、継続的な情報収集は重要だ。

朝4時から始まったパネルディスカッションのパンフレット。知り合いが多数参加していて感慨深い

2時間ほどのビデオ講演を見終わってから、またベッドに戻る。朝8時にもう一度起きると雨が降っていた。で、散歩に行かずに大学のジムに行ってトレッドマシンで少し走る。その後、最寄りのスーパーでヨーグルトを買って帰り、朝ごはんにする。これからはこんな雨まじりの天気が増えるかもしれないと思い、スポーツ用品アウトレットのSportLandに、手頃な防水のウィンドブレーカーを探しに行く。割引して40ユーロで黒の適当なものが見つかったので買って帰る。ジッパーがYKKなのは、なにげにポイントが高い。

防水のウィンドブレーカーが軒並み90−100ユーロの中で、これだけ40ユーロだった
雨降りの日や霧の浅野散歩に重宝しそうだ

家に帰って着替えてから、友人とのランチに行く。この友人はアメリカ人のLisaと言い、ルームメイトのミトラと同じエストニア研究のプログラムの修士一年生。以前はジャーナリストとしてバルト三国をカバーしていたそうで、話題が豊富だ。レストランは彼女のおすすめで大学から程近いNOPに行く。ここはちょっと洒落たカフェといった佇まい。店員さんのおすすめでタイ風チキンサラダを食べる。彼女にはこの前奢ってもらったので今日は僕が払う。二人分で27ユーロ。

キャンパスから徒歩5分のおしゃれカフェ、NOP
NOPの店内
タイ風チキンサラダ、13.5ユーロ

Lisaは次の用事があるとかでそこで別れ、僕はキャンパスで時間をつぶしてから午後4時15分からのエストニア語の授業に出席する。お約束の数字や日付、曜日や時刻のエストニア語での言い方を練習する。午後5時45分に授業が終わるとそこからクラス全員で野外授業に大移動する。

木曜日の授業後半はエストニア文化の授業。今日はみんなで郊外のEstonia Open Air Museum(エストニア野外博物館)に行く。ここは50ヘクタールの広大な敷地にエストニアの歴史上の各時代を代表する家や建物が点在していて、そこを専門のキュレイターの案内でまわる。博物館に着くといきなりミュージアムショップが10分で閉じると言われたので、とりあえずコーヒー入りのミュージアムのカップ(カップ付きのコーヒー?)を買って飲む。5ユーロ。

オープンエアミュージアムのショップでコーヒーカップを買う。3.5ユーロのコーヒー入りで5ユーロ

キュレイターのダネルの説明は簡潔でわかりやすい。18世紀の封建制度時代の農家や19世紀の民家、20世紀初頭の麻作り工場などを見学する。もう午後8時の閉館時間を過ぎて真っ暗になった後に最後に見たのはソビエト占領時代の建物。これは1991年以前を知るエストニア人たちには、とても複雑な感情があるようだ。

キュレイターのダネルが広大な博物館の紹介をしてくれた
20人くらいの留学生参加者が説明を聞く
昔の家屋は煙突がなく、でも竈門は今でも使っているとのことで、内部はやけに煙臭い
僕たちのために閉館直近まで外で麻糸をきれいにしながら待っていてくれた博物館員の方。来館者すべての国の言語で挨拶する。日本人の僕には「こんにちは」と「またね」と挨拶してくれた
20世紀後半に大量に建てられたソ連風の建物。これと全く同じ造りの建物が何千何万と建てられたらしい

見学を終え、バスを乗り継いで午後10時近くに大学寮最寄りの停車場に着くと、途端に雨足が強くなる。走って帰ってもずぶ濡れになった。(買ってきた防水ウィンドブレーカーは早速役立った。)今日は朝早くから長時間起きていて疲れたので、速攻で床に着く。


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