裏技を探して

私は裏技とともに歩んできた人生だとつくづく思う。
裏技と出会ったのは、ゲームを始めた小学生のころ。
ドラクエやポケモン、RPGゲーム内での会話はほとんど読み飛ばしていたため、次の行き先がわからず、攻略サイトを見始めた。
そこには正規ルートとは異なる方法で目的を達成する裏技も書かれていた。それからなんでも「○○ 裏技」と検索する癖がついた。
少年サッカーで私の代名詞になるロングスローを始めたのも、ゴールに近づく裏技が手で投げることだと思ったからかもしれない。
勉強でも語呂合わせや歌などの裏技で、覚えるプロセスを省いて答えだけ合うような工夫を始めた。
私にとって裏技は目標までのプロセスを簡略化させるものだ。
実際には蹴る方が、ドリブルする方がゴールへの近道かもしれないが、正規ルートより「楽」だと思える裏技は、他の人より苦労しないでいる優越感を得られてそれがエネルギーにもなった。
競馬が楽だなと思うのは、どれだけ時間と労力をかけて選んでも、オッズを見て人気がある馬を適当に選んでも、当たったほうが価値をもつと思えるからだ。
反対に麻雀が面倒くさいのは、勝ちに価値はあるものの、勝敗が決するまでのプロセスを見られてあーでもないこーでもないと考えを推測されるからだ。
今何となく仕事に面白みを感じてないのは、裏技が見つかっていないからだと思う。
案件獲得の裏技、交渉での裏技が見つかれば、エネルギーになるはず。
「仕事 裏技」はなかなか教えてはもらえず、考え出すのも苦労しそうだ。

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