サッカーは奇跡のスポーツ

改めて、サッカーは素晴らしいスポーツだと思う。
その魅力をかたーるには言葉はたりーず、たちはだかーる言葉の壁、アジアの壁。
サッカーは、言葉で表現できない今朝のような興奮を与えてくれる。
言葉で表現しずらい興奮をもたらすサッカーの面白さをここで書いてみたい。

サッカーの面白さのひとつが奇跡を感じることが出来る点だと思っている。

サッカーは体の中でもとくに動かしずらい足を使わないといけない。
20m先の相手に、手で投げればより確実に届けられるのに足で蹴って届けようとする。

サッカーは足を使うという制限をつけ、難易度をわざと上げている。

もうひとつ。サッカーは一発逆転ができないスポーツである。
なぜなら1回のシュート(一発)で1点しかとることができないからだ。当然だ。
1点差で負けている状態から逆転するには2発のゴールが必要である。
いうなれば一発逆転ではなく、二発逆転だ。
試合の中で一発ずつゴールに収めなければならず、積み重ねが必要だ。
逆転するためには相手チームが決めたゴールと同じだけ点を決め、さらにもう1点を取らなければならない。
だから簡単に逆転は起きない。
足を使わないといけないことも1シュートで1ゴールしか決められないこともそう。制限をたくさんつけているのだ。
だから自分の思うようにボールは扱えないし、思うような結果が出ない。
だからこそそれをやってのける選手たちに奇跡を感じることができる。
できないと思うことができてしまう、起きるはずがないことが起こるのがサッカーである。
あんなに強いチームに勝てるわけがないではないか、あんなに上手い選手とは比べ物にならない、などのいわば「フリ」が大きくなればなるほど、起きた奇跡の尊さを感じられる。
そのフリが最も大きくなるのがワールドカップという舞台だ。
4年に一度、世界一の祭典、FIFAランキング、そういった「フリ」がたくさんあるワールドカップだからこそ奇跡を奇跡だと感じることが出来る。

私はサッカーは興味をもっている層と無関心層の分断が大きいスポーツだと思っている。
普段サッカーを見ないけど今朝の日本戦で少しでも感情が動いた人に伝えたい。
サッカーは知れば知るほど、観る視点が多くなるほど観戦が楽しくなる。
サッカーに多く触れる度にサッカーは私たちに感情の揺らぎを与えてくれる。
サッカーは奇跡のスポーツだ。

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