すべては思いから始まる
もう何年も前のこと、
3歳になった娘ちゃんに聞かれた。
「お母さんはさぁ、どれをやって
オリンピックに出たぁい?」
ええぇぇー???
何言ってるの?
この私が、オリンピックなんか
出られると思ってるの?
どうした娘ちゃん!
何、その質問!!
そうか、毎日オリンピック中継を観ていたから
誰でも出られると思っているのかな?
可愛い娘ちゃんに何と答えようか困っていると
「出たくないのぉ?」と・・・。
いや、そういう事ではなくて・・・。
「ん~~。泳ぐのがいいかなあ~~」
ここは夢のある返事をして話を合わせておこう。
「ふ~ん。かけっこのほうが楽しいよ」
なるほど。娘ちゃんは、うっかり目を離すと
どこかに突っ走っていくからね。
そうだね。分かる、分かる。
「あのねぇ、ぴょんぴょんしながら走るの」
??? あぁ〜、ハードル走か。
そうか、そうか。そうだね。
跳ねるのもスキだったね、うん(汗)
「やろう! やろう!」
でもって早速、庭に引っ張り出された。
ウチの狭い庭でも3歳児にとっては広いものさ^^
虫取り網や家庭菜園用の支柱を適当に並べると
その上を "ぴょん、ぴょん" 飛び跳ねながら
庭を行ったり来たり繰り返す。
「ほらぁ、一緒にやろうよぉ~」
ぼけーっと見ている私を誘う娘ちゃん。
手を繋いで、ぴょん、ぴょん、と一緒に跳ねていると
何だか、純粋に、単純に、楽しい・・・。
もう歳だからって、無理に決まってるって、
最初からあきらめてしまうことが増えてない? 私。
さすがにこの歳で(何歳かはヒ・ミ・ツ ♡ )
オリンピックは目指さないけどね。
でも何気に「今更もう無理」って
最初から諦めている自分がいたことに
娘ちゃんの一言が気づかせてくれた。
そんな私にお構いなしで
娘ちゃんは、ぴょんぴょんを継続中^^;
スポーツ苦手なんだよ、、、お母さんはさ。
でも、そんなことよりも
私は、いつから夢を描くことをやめてしまったのだろう。
いや、それよりも、子どもの頃の夢から
今、どれ程ずれた人生になっている?
しかも、今の私は毎日、毎日、
娘ちゃんを追いかけ回しているだけよ。
「まだまだ人生これからじゃないの?
どこを目指して生きていくの?」
久しぶりに自分の未来について
思いを馳せてみる。
人間の原動力は思いだ。
はじめに思いありき。
全ては思いから始まる。
そして、思いにはエネルギーがある。
その時、心の中で
スターターピストルが鳴った。
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