ロストギミック+悪テラスタルリザードンexの感想

PTCGLにてロストギミック+悪テラスタルリザードンexのデッキを使ってみました。
※以後、本記事のリザードンは悪テラスタルのリザードンexを指します。
使った際の体感などを今後のためにまとめてみようと思いこの記事を作成しました。
使用したデッキは以下になります。


使った感想

Tier1にまではいかないと思いますが、普通に強いと思います。
ギラティナに比べて進化前はサイド1枚しか取られない、進化すればHP330と簡単には一回の攻撃で倒されないところが魅力的です。
序盤にHP220のたねV、exを倒せない点について歯がゆい感じがします。
個人的にはWCSやJCSで優勝していたミュウVMAXに対して有利を付けるところがとてもよかったです。
以降ではこのデッキの立ち位置や課題についてまとめていきます。

ロストデッキジャンルについて

リザードンexを考察するにあたり現在のロストデッキのジャンルについて整理します。
■ロスト+V or exのデッキの特徴

①ギラティナ

メリット
 280の高打点
 ロスト10枚であればスターレクイエムで何でも倒せる
 雪道を採用しやすい
デメリット
 プレイングによるがエネルギーの場持ちが悪い
 最近は高打点を出してくるデッキが増えてきて一回の攻撃で倒される

②カイリュー等

メリット
 非進化Vの採用でミラージュゲートから不意をついて攻撃出来る
 いろいろなタイプの採用があり弱点を突きやすいかつある程度打点が出て
 サイドを取りやすい
デメリット
 たねVを採用しているためHPが低く簡単にサイド2枚を与えてしまう
 対面次第にはなるが使わないVでスタートしてしまう可能性がある

③ヌメルゴン

メリット
 ヌメルゴンで攻撃出来れば簡単に倒されづらく場持ちがいい
 VstarパワーによってHPを全回復出来る
デメリット
 打点が低く、相手のたねVやたねexを一回の攻撃で倒すことが出来ない
 最近は高打点を出してくるデッキが増えてきて一回の攻撃で倒される

④リザードンex

メリット
 HP330が高く一回の攻撃で倒されづらく場持ちがいい
 ミラージュゲートに縛られないためロスト枚数が少ない状態で攻撃できる
 後半は高火力
デメリット
 2進化なのでVに比べて進化難易度が高い
 前半は打点が低い
 雪道を貼られた状態で進化してもエネがつけれない

最近はギラティナかカイリュー系統のたねV採用のロストが流行ってます。
どちらのデッキも動きに柔軟性があるがサーナイトやパオジアン、ルギアのデッキに一回の攻撃で倒されたり、ミュウexでギラティナVstarを簡単に一回の攻撃で倒されるシーンが増えてきました。
そこでリザードンexの高いHPと後半になるほど上がる打点はロストギミックと組み合わせても有用ではないかと思い使ってみました。

環境デッキとロスト+リザードンexの相性

①ミュウ

リザードンが有利
ミュウVMAXはリザードンexを一回の攻撃で倒すことは難しい(メロエッタ+フュージョンエネ4枚)ですが、リザードンexはサイドを取られてない状態でもミュウVMAXを一回の攻撃で倒すことが出来ます。雪道を張られてもロストギミックにより山札を掘り進めることが出来るため有利と判断しました。
ただし、アギルダーには注意しましょう。

②サーナイト

サーナイトが微有利or5分
・サーナイトの微有利ポイント
サーナイトは打点を自由自在にコントロールすることが出来るかつ、クレセリアによるベンチ狙撃も出来る点で基本的には微有利と判断してます。

・リザードンが5分に戦えるポイント
リザードンexは早い段階で中打点の攻撃を行うことが出来るため比較的容易にサーナイトexデッキのほとんどのポケモンを一回の攻撃で倒すことが出来ます。先行または後行2ターン目にリザードンexで攻撃を始めた場合、330の高いHPをサーナイトexのデッキは簡単に一度の攻撃で倒すことが出来ずリザードンex1枚でサイドを2~3枚取れるかつヤミラミによるテクニカルな攻撃もあるため展開次第では5分で戦えるとも判断しました。

③パオジアン

パオジアンが有利
・パオジアンの有利ポイント
最近のパオジアンは標準でキャンセルコロン+クロススイッチャーでマナフィを置いていてもヒトカゲやキュワワー、ヤミラミを月光手裏剣で倒しサイドを2枚取ってきます。この動きがとても強く再現性もある程度高いことからパオジアンが有利と判断しました。
パオジアンに勝つためには後半のツツジやナンジャモお祈りになるかと思います。勝つために雪道を採用することも検討の余地があります。。。

④ロストギラティナ

5分
・ギラティナの有利ポイント
最近はリザードンを警戒し、草タイプのポケモンが入っているパターンもあり意識の外からリザードンを一回の攻撃で倒してきます。草タイプのポケモンを採用しているデッキであればギラティナが有利と判断しました。

・リザードンの有利ポイント
ギラティナはリザードンexを一回の攻撃で倒すためにはスターレクイエムを使うしかありません。そのため、ギラティナがリザードンexに攻撃出来る回数はギラティナミラーに比べると多く、1枚あたりのリザードンexのアタッカーとしての価値は高いです。複数のリザードンexにて戦える展開であれば有利と判断しました。
※ギラティナ側に草タイプのポケモンが入っていない場合

⑤一撃ルギア

リザードンが有利
リザードンに進化出来れば一撃ルギアのデッキから一回の攻撃で倒されることはなく、試合展開を有利に進めることが出来るためリザードンが有利と判断しました

⑥白ルギア

リザードンが微有利or5分
・リザードンの微有利ポイント
リザードンはexのためVガードエネルギーの効果を受けることなく攻撃をすることが出来ます。ルギアVstarを一回の攻撃で倒すためにはサイド3枚取られた状態+げんきのハチマキorサイド4枚取られた状態で攻撃する必要があります。前半はお互いに2回の攻撃が必要になりますが後半になれば1回の攻撃で倒せることから微有利と判断しました。

・ルギアが5分に戦えるポイント
サイドを容易に与えないために非ルールの優秀なアタッカーであるカビゴンを押し付けていくこと、またリザードンを一回の攻撃で倒す可能性があるオドシシを上手く使うことで展開次第では5分に戦えると判断しました。

⑦アルセウス+ピジョットex+リザードンex

5分
・ロスト+リザードンexの有利ポイント
基本的には相手はサイド2枚のポケモンorHPの低い非ルールポケモンしか採用されていないため、容易に2-2-2のプランを通せる強みがあります。
また、相手は盤面に並べないといけないポケモンの枚数が多くキーカードとなるヒトカゲやポッポを効率的に倒すことが出来ればロストデッキが有利にゲームを進めることが出来ると思います。

・アルセウス+ピジョットex+リザードンexの有利ポイント
アルセウスのスターバースやピジョットexのマッハサーチによる確定サーチが最強です。ナンジャモやジャッジマン、ツツジで相手を積極的に妨害していけばアルセウス+ピジョットex型が有利にゲームを進めることが出来ると思います。

以上のことからロスト+リザードンexのデッキは環境デッキとの対面において圧倒的不利を突かれるデッキは少なくプレイングや展開次第では全てのデッキに勝つことも出来ると評価しています。またある程度どのデッキにも採用される可能性があるミュウexからは一回の攻撃で倒されることもないためギラティナが苦手としている部分は多少克服していると考えています。

リザードンexの課題

PTCGLで回していてリザードンexの難しいポイントを整理します。

①変動するダメージについて

相手の残サイドによって一回の攻撃で倒せるラインが変動するのが一番難しいポイントと考えています。
残サイド6枚:180
残サイド5枚:210
残サイド4枚:240 - たねV、exを倒せるライン
残サイド3枚:270
残サイド2枚:300 - VSTAR、1進化ex、一部の2進化exを倒せるライン
残サイド1枚:330 - ほとんどの2進化exを倒せるライン
大体の環境デッキは220と280のHPラインのポケモンが入っています。
先行2ターン目にバトル場に出ているHP220のたねV、exポケモンを倒せるのは大きなアドバンテージですが、このデッキは倒すことが出来ないです。
序盤からアドバンテージを作り出すことが難しくどのように解決していくかが今後このデッキがTier1に上がるためのポイントかと考えています。

②ゲーム序盤/HP220ポケモンの倒し方

パターン1
 後攻1ターン目or先行2ターン目にウッウのおとぼけスピットで攻撃する。
 次のターンもウッウのおとぼけスピットで攻撃する
パターン2
 後攻1ターン目or先行2ターン目にウッウで攻撃する。
 次のターンにリザードンで攻撃する
パターン3
 げんきのハチマキorまけんきハチマキ(サイドが先行されている場合のみ)
 を付けたリザードンで攻撃する
リザードンが1回の攻撃で倒されることを考えたらウッウで2回攻撃するパターン1が一番理想的かと思います。
パターン1を通す際に注意したいことは対面がパオジアンデッキの場合、ベンチに1匹もリザードンを作れていなかったら簡単にキャンセルコロンを使って月光手裏剣でベンチ狙撃をされる可能性があるためかなり気を付けたほうがいいです。

③序盤からリザードンで攻撃する場合のロストゾーンの枚数

先行/後攻2ターン目からリザードンで攻撃する場合、特に先行の場合はロストゾーンの枚数が多くて6枚くらいかと思います。
リザードンで一度攻撃を行うとバトル場がなかなか倒されず、ロストゾーンを増やすための”はなえらび”を行うハードルが上がるため注意が必要です。
序盤にリザードンで一度攻撃したVやexポケモンにベンチへ逃げられた場合にヤミラミで回収を行うプランが一般的かと思いますが、ロストゾーンの枚数をためることが難しいため一般的なロストデッキに比べて計画的に攻撃プランを考える必要があります。

かがやくポケモンの採用について

ジムバトルの結果を見る限り、かがやくリザードンの採用が多いように見受けられます。私としてはかがやくゲッコウガorかがやくフーディンが良いのではないかと考えています。 前述した3枚のかがやくポケモンについて整理していきます。

①かがやくリザードン

後半はエネルギー1枚で250の打点を叩き出すことが出来る優秀なポケモンです。ただし序盤は攻撃するためのエネルギーが多く使いづらいです。
かがやくリザードンがエネルギー1枚で攻撃出来るようになった盤面ではリザードンexが300の打点を出すことが出来るため、かがやくリザードンはあまり有用ではないと考えています。 ゲームプランによっては有用な場合もありますが、ナンジャモやツツジが飛び交う現環境ではかがやくリザードンがエネルギー1枚で攻撃していては既に負けがほとんど確定していることが多いため私は採用を見送っています。

②かがやくゲッコウガ

収録されてから弱かったことはない印象です。
ギラティナがVSTARへ進化するにはカード1枚で問題ありませんが、リザードンの場合はふしぎなあめも必要になるため手札を増やすことが出来るかがやくゲッコウガは相性が良くかがやくリザードンの次に使い始めました。
私は水エネルギーまで採用していませんが、採用する場合はリザードンexの特性+キバナ+手張りで不意の月光手裏剣を打てるのも魅力的だと思います。
しかし月光手裏剣を使うハードルが他のロストデッキに比べて高く、PTCGLでは黒炎環境序盤のためマナフィを普通に置かれるため現在は水エネルギーの採用は不要と考えてます。

③かがやくフーディン

後攻1ターン目におとぼけスピットで攻撃し、相手のポケモンにダメージが残っている場合はペインスプーンでずらすことにより相手の残サイド5枚からでもたねV、exを倒すことが出来ます。
最近はアルセウス+〇〇のデッキでも採用されており効率的にダメージを出すことが出来るため攻撃的なロスト+リザードンを考えた場合は補助にピッタリだと考えています。一般的なロストデッキは道具を確定サーチするカードは採用されていないためネストボールでサーチ出来るかがやくフーディンはダメージの打点を上げることが出来る外付けカードとして魅力的です。

ロストギミック型とアルセウス+ピジョットex型の違い

①ロストギミックの特徴

メリット
 ウッウやヤミラミで様々な打点で攻撃が出来る。
 雪道が使われていても山札を掘り進めることが出来る。
デメリット
 序盤は使用するサポートをアクロマの実験に縛られるため相手の手札を妨
 害することが難しい。

②アルセウス+ピジョットexの特徴

メリット
 雪道がなければ山札から確定サーチすることが出来る。
 相手を妨害するナンジャモやジャッジマンを採用しやすい。
 ビーダルまで採用されていたら雪道への耐性が付く。
デメリット
 雪道。
 たくさんの進化ラインをデッキに入れる必要がありデッキの枠が窮屈。
 ベンチにいるポケモンにダメージを与える手段がマフォクシーVのみ。
 1ターン目に並べたいポケモンが多すぎる。

環境デッキのTier1はサーナイト、パオジアン、ギラティナと考えています。
各Tier1に対して以下の相性かと思います。
サーナイト:どちらも変わらない。

パオジアン:アルセウス+ピジョットex型のほうが
      ロストギミック型より有利

ギラティナ:ロストギミック型のほうが
      アルセウス+ピジョットex型より有利

不意に対面するゾロアークバレットやだんけつのつばさのようなデッキにはロストギミック型のほうが有利に戦える。

あとがき

いろいろ整理してみましたが考えをうまくまとめることが出来ておらず申し訳ございません。
この記事は思考の整理のために執筆しているためご容赦いただけたら幸いです。
正直雪道+ロストギラティナ使えばいいのでは?って思ったりするのですが、ギラティナより多少苦手とするデッキが少ないと考えているため引き続いロストギミック+リザードンexのデッキを追求していこうと思います。


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