ドウデュースは道悪をこなせるのか。

ドウデュースは道悪適性がない!
こういった意見をよく見ますし、実際自分もドウデュースに道悪がこなせるのかという疑問はあります。

実際のところはどうなんでしょうか?

ドウデュースは「ピッチ走法」の馬です
脚の回転が早く、掻き込むように前脚を使うような走りです。

この観点から今回の宝塚記念でのドウデュースを考察してみたいと思います。

ピッチ走法は、初速から最高速度に達するまでが早く、急坂のある中山や阪神に向いた走法だと考えています。実際ドウデュースもパワーのあるタイプの馬でしょう。

そしてピッチ走法の馬はダートや芝の重馬場でよく走ると言われています。

まぁピッチ走法=パワータイプ、と考えるなら自然でしょう。

ならばドウデュースは道悪もこなせるのではないか?と。中山や阪神がベストのドウデュースにとって、持ち味を活かしきれない京都開催だが、道悪なら活かせるのでは?

こう考えるのが自然でしょう。

いやいや、ちょっと待ってくれ
道悪得意ならなぜ、ニエル賞や凱旋門であれほどの惨敗を喫したんだ?道悪も問題無しじゃないのか?

しかしこれもよく見ると、ディープボンドを初めとした日本の道悪巧者たちがことごとく敗れています。欧州と日本の馬場には根本的な違いがあるため比較対象にはしにくいのです

なので、道悪はこなせる可能性が高いと言えるのではないでしょうか?

しかし、それを加味しても当日展開が向くのかは疑問が残ります。

京都は最後に下り坂のあるコース形態ですが、これはパワーを活かしたいドウデュースの持ち味を活かしきれず、また最高速度に劣るプラダリアなどの馬への恩恵となります。

さらに明確な逃げ馬のいないメンバー構成だと、スローペースになる可能性が高く、そうなると後方からの競馬になる可能性の高いドウデュースには厳しい展開となるでしょう。道中でまくりを入れたいところですが、内枠のため包まれて動けなくなる可能性も充分ありえます。

実力は確かにトップですが、だからといって他の馬も実力のある馬ばかりです。

結論です。これらを踏まえて、現状のオッズと擦り合わせると、ドウデュースは個人的に評価を落としたいと思っています。もちろん能力上位なので完全に消すのは無理ですが、現状は紐までなのかなと。

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