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変わらない桜

桜は、毎年美しい。
桜は、いつ見ても、うっとりする。

それって、きっと
パッと一瞬で咲き乱れ、散りゆくからかもしれない。

桜はでんと構えて、私たちを楽しませてくれる。

恋をしているような淡いピンク色の花は、
ずっと見ていたいと思っても、
春が過ぎると消えてしまう。

葉桜になると新しい季節を感じて
それが毎年同じように続く。
そこに桜がある限り。

終わりの時期は、
なんだか寂しささえも感じる。

でも、それがいい。

もし、当たり前のように一年中咲き誇っていたら、
美しさにさえ、気づくのを忘れてしまうかもしれない。


それって
人も、同じだと思う。

いつもいつも同じ毎日を繰り返すと、
有り難さを忘れてしまうかもしれない。

近くにいても、遠くにいても、
変わらない愛がそこにあれば、

いつだって、温かさを感じることができる。

愛の形は変わる。
でも、愛そのものは、桜のように変わらない。

四六時中でなくても、
気付いてみたら
何年経っても、何十年経っても、
変わらない愛が、本物なんだと思う。

桜はいつ見ても美しい。
愛はいつでも美しい。

今日もふんわりな一日のはじまり。


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