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楽曲紹介 - 雨音

2013年発売のアルバム「紫陽花迷路」に初収録したお気に入りの曲です。

制作経緯

何故か一切の記憶がなかったので過去ブログを振り返ってみたところ、詳細な記事が見つかりました。

「そもそもは、懐石イベントでダンサーさんとのコラボ曲として」
そうだったのか…!
懐石イベントというのは私が手掛けている、音楽×殺陣×ダンスを演劇風に仕上げたコラボレーションイベントです。開催するのが ‘作り込みライブ’ と同じくらい大変なので数年に1度しか出来ず、数回開催した後は意味合いを変えて海外に持ってったので、スケジュール的に国内での開催が難しくなったイベントです。

そもそもこのイベントの為に作ったことは完全に忘れておりましたが、私が歌う為に1曲にしてからはライブでかなり歌ったので、ファンの方々からも嬉しい感想を多く頂きました。
「紫陽花迷路」というアルバムに収録してから、映像とコラボした ‘作り込み’ ライブも開催し、私の中では世界観も含めて完成しております。

紫陽花って花びらに見えるところが実は花弁で、花はど真ん中のもっと小さい部分なんですよね。何だか秘密を守る為に過剰な嘘をついてしまうような、そんな気がして来ませんか?
「濡れた雫が涙のように花びらを伝う」のは、隠したはずの真実=花びら に触れているという意味を持たせたくてこのように書きました。
Bメロなので一瞬で過ぎますけども、それも秘密がバレたくないみたいで良いではないですか。うふふふふ。

過去音源

「紫陽花迷路」収録時の音源は、現時点でApple MusicストリーミングとiTunesでのダウンロードのみ販売中です。

そして2013年と思われるデモ音源が見つかりましたので、こちらをどうぞ。ワンコーラスで歌詞も違います。曲を書く時は一気に出来る時と段階的に出来る時があるんですが、この曲は段階的に作ったようですね。
このデモも全く覚えていなかったので、不思議な感じがしますね。

レコーディング

作った当時も覚えていないくらいなので、レコーディング時の記憶もほぼありません。笑
ただ間奏のピアノソロは他楽曲も含め曖昧な部分があるままレコーディングに臨むことが多いので、スタジオで弾きながら出来上がっていったと思います。その後ライブで披露してようやくソロが「これだ」というものに固まります。
ピアノソロを毎回アドリブにするという手法もありますが、私は弾き語りの際はクラシックの楽曲のように譜面に書けるくらいバッチリ決めたい、という思いが強いので、ソロが確定するとやっと完成したと思えて嬉しいですね。

2019年ver.

レコーディング

「雨音」と次の収録曲「鳥籠」を続けて録りました。
確かレコーディングの前半で歌ったものの、その前までの音決めに時間がかかり声も気持ちも疲れているのではないか?と予想し、何テイクか歌ったような記憶があります。2曲続けて録ると決めていたので、どこか1箇所が気に食わない場合はまるっと2曲分の録り直しです。
レコーディング中は、私は何でこんなストイックなことをやっているのだろう?とほんのり闇の中に迷い込みますが、仕上がるとこれで良かった、と思えるから不思議ですよ毎度毎度!
バンドRecも一気にやっていたのでだんだん判断能力がなくなって来まして、何日目のどのテイクを採用したか全く覚えておりません。
正に、霧に隠された秘密の道、で歌っていたような気持ち。

過去音源と今の比較

私は基本的にライブで歌い込んだ曲をCD録音するのが好きなんですが、過去音源は生まれ立て、今の音源はライブで歌い込んだ後、という違いが大きいと思います。
新鮮さが好きか、熟成されたものが好きか、の違いみたいな?笑
実は弾き語り楽曲はあまり聴きたい気持ちになれない(歌っている感覚になるのでライブするのと同じくらい疲れるんだと思います)ので、はっきりこことここを聴き比べてみてー!と言えないのがもどかしくもあり。
そして、この楽曲は皆様の聴き比べ感想を読んでみたい曲だったりもしますね。
ドキドキしながら待ってます。


CD売ってるよ。


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