タイトル

楽曲紹介 - LA VIRTUD

皆様ご機嫌いかが?小林未郁です。
ようやく楽曲紹介に辿り着きました。まずは「ウタウワタシ は」から。
何しろ語りたいこと山の如しですから。笑

楽曲提供を受けるルールとして、以下を決めておりました。
・国内アーティスト - 私と懇意にしてくださっていて直接話が出来る方
・海外アーティスト - ご本人、もしくは仲介者が私の歌を生で聴いたことがある

特に海外アーティストは初めましての方が多くなりそうでしたので、仲介者が私の代わりに思いを伝えることや、ライブで聴いた感想を言える方でないと難航するだろうなと予想しておりました。
が、実際は予想をはるかに超えて色んなことが起きました!

そんな前置きを踏まえていただき、1曲目です。

【依頼経緯】

3年前にマドリッドの劇場公演を開催した時に、とてつもなくお世話になった東垣薫さんに相談をしました。
公演の際は、劇場手配から打ち合わせ/現地プロモーション/当日スタッフの手配や通訳まで、素晴らしい仕事っぷりで、もうこの人に頼むしかない!と。
このご時世に性別限定して申し訳ないのですが、バイタリティある女性と仕事をするのは本当に心地が良くて好きなのです。

まずアーティスト探しから始まったのですが、今回のアルバムコンセプトに同意して下さる方でないと始まらない。
しかしそこはさすが薫さん、仕事で入ったイベントでライブしていた方や、アーティスト事務所に飛び込みで資料を送ってくださり、数名の候補者を挙げてくださいました。

それにしても色々な方の音楽を聴くのは何ともワクワクしますね。
更に今回は「このテイストを自分が歌う」という想定の元で聴くので、いつもと違う聴き方をしたように思います。

【アーティスト決定まで】

その中で、この人が良いのではないかという有力候補者が見つかりました。
スペインという国のイメージが浮かぶようなギターを弾くアーティストさんで、他の歌手とのコラボレーション曲も多数あり。
薫さんがマネージャーさんと色々やり取りしてくださっていたのですが、条件面が合わない部分が出て来てしまいました。それは金銭面ではなく今後の活動に関しての要望などなど。
現実的には難しいかもしれませんね、となったところですでに数ヶ月が経っており最初に提示した締め切り日が来てしまいました。
「締め切りも来てしまったしスペインは諦めた方が良いかも」と言われたのですが、私が「どうしてもコラボしたいから、もう少し探してもらえませんか?」と一押ししました。
薫さんにこれ以上のご負担をかけてしまうことも気になりましたが、今回のアルバムは本気で作りたかったのでワガママ言いました。
もう1ヶ月だけ探してもらって、それでダメなら諦めようと思いました。

引き続き探してもらった先に、ANNA FERRERさん(http://www.annaferrermusic.com/en/)を紹介して頂きました!
公式サイトで音楽を聴いてみたらとーーーっても素敵で。実は前の候補者の方よりも個人的に刺さりました。これは好みの問題なのでどちらが良い悪いではなくて、周波数が近いというか。

そしてアーティストさんと直で話が出来るから早い、と。
これはどこの国も変わらないなぁと思いました。もちろんマネージャーがスケジュール管理したり妙な仕事を回避したり、とアーティストにとって助かる役割であることは分かっておりますが、誰もが仕事出来る訳ではないからねぇ。だって例えば(以下、自粛。)

アンナさんとはギャラや締め切りなどの条件面もクリアし、あとは楽曲を待つのみとなりました。

【楽曲決定の時】

まずはデモが3曲ほど送られて来ました。
とても素敵な曲達ではあったのですが、何故か私が歌うイメージが湧かず…このタイプの曲をこれまでに歌ったことがなかったからなのか、もしかしたらこれは新境地になるということなのか?と思ってみたり。
他コラボアーティストからの曲も数曲は出揃っている時期でしたので、バランスも考えてこの3曲の中からならこれかな、と優先曲を選びお返事をしました。
歌うイメージや、サウンドイメージ、バンドで演奏するか弾き語りにするか、なども考えに考えていたところ、、、数日して、また1曲デモが送られて来ました。

それを聴いた時、瞬時に「これだーーーーーー!!!!」と。
それが「LA VIRTUD」です。
アンナさんの深い声でアカペラ歌唱されたデモでした。私の中に情景や空気や匂いみたいなものが感じられ、一瞬で歌っているイメージが湧きました。

薫さんに「絶対これです、これしかありません!」と高揚して連絡したところ、なんと。
「前の3曲はミカさんのイメージではなかったので、この方向性のものをと依頼して作ってもらいました♪」と。

もうもうもう何なんですか、私というアーティストを理解してもらえるってこんなに嬉しいことなんですか!!???
心の底から薫さんにお願いして良かった、そしてアンナさんの音楽に出会えて良かったと思いました。

【レコーディング】

スペインのイメージはやはりフラメンコギターです。
私が好きなスペイン映画で「ブランカニエベス」という白黒サイレント映画がありまして、そこで流れる音楽が素晴らしくて。白黒の絵にだんだん色がついていくようなサウンドに出来ないかなと思いました。

アカペラから始まって、途中からギターが入るというアレンジでそのイメージを音に変えられないかなと思い、
飯室さんに「フラメンコっぽい感じでいけますか!?」とお願いしました。
音楽やってる方は分かると思いますが、ピアノやギターが弾ける、と言ってもそれぞれ得意分野や専門分野があり、楽器を弾ける人が全ジャンル必ず出来るという訳ではありません。
やればやる程、深くて面白くて層が厚い、底なし沼のようです。笑

そこはさすがプロフェッショナルな飯室さん、「もちろんフラメンコ専門ではないけど、その雰囲気は出せるよ」とのことで、今回のアレンジになりました。

レコーディングは真ん中にマイクを立てて、向かい合って演奏しました。
本当は1本のマイクで歌とギターを録り、どこかの地下の部屋で演奏しているような雰囲気を出したかったのですが、さすがに物理的に無理だったので、向かい合いつつマイクはそれぞれで録りました。
その方がお互い鳴らしている音がお互いのマイクにも入るので、結果としては理想に近くなったと思います!

【歌詞の内容と、ご披露もろもろ】

アルバム1曲目がアカペラで始まる、ライブをアカペラで始めるのも好きなので、曲順は1曲目で即決でした。

タイトルの直訳は「美徳」ですが、テーマは「最愛の人と永遠の愛」です。
お互いに愛し合っていても辛い別れはやって来る、別れの際に彼女がこの愛をバラに変える魔法を使う。
それぞれの道を歩んでいても、その深い愛は彼女の中で生き続け、その愛に思いを馳せる時、愛の記憶が彼女に花を咲かせる。
という内容です。
棘の比喩表現や、花びらが突然よみがえる、という表現も盛り込まれており、私としてはすんなりとこの世界に入れるのです。

リリースイベントでは完全アンプラグドでの歌唱、チリのイベントではアンコールでアカペラ歌唱など、色んな形でご披露出来てとても嬉しい。
ピアノ弾き語りバージョンもどこかでお届けしますので、是非お楽しみに。


そして、アンナさんご本人もご自身のアルバムに収録なさっております。
とっても素敵なのでこちらも是非聴いてもらいたいですし、同じ楽曲でもこんなに表情が変わるということを楽しんでもらいたいです!

ANNA FERRER「La Virtud」

小林未郁「LA VIRTUD」


それでは次回投稿まで、ご機嫌よう。

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おまけ。


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