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大切なことは何度も刻む。

コロナ禍で誰もが大変な時期です。それが要因になっているのかどうかは定かではないにしろ、もしかしたらそれが要因の内の一つにはなっているかもしれない、と思われるようなしんどい出来事が今年1年で私の周囲でたくさん起こりました。誰かが激情したり誰かが逃げたり、これまでの関係って何だったのかなと思い知らされましたね。

しかしその中でも嬉しいこともあって。
嬉しいことは何度も努めて思い出して、何度も自分の心に刻みたいです。そうしないと人間って忘れてしまうでしょ、たくさんの事を。
だからこうして記録に残すのかもしれませんね。

先日バルセロナのオンラインイベントに出演したのですが、その数日後に在バルセロナ総領事館の担当の方が嬉しい動画を送って下さいました!

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素敵に飾られたメッセージと共に、「Mika Type は」で楽曲提供してくださったスペインのアーティストAnnaさん、そしてプロデューサーのPanxiさんよりビデオメッセージが!
Annaさんに提供して頂いた「LA VIRTUD」の制作秘話、そして「日本人がスペイン語で歌うということの驚き」「是非スペインでコラボレーションしたい」という会話が綴られておりました。

総領事館担当者様からのなんという粋な計らい!!!!!!
コロナが落ち着いたら絶対に会いに行きます。どんな状況であれAnnaさんと一緒に歌いたいですし、総領事館の方々にも聴いて頂きたいですね。


そして、少し時間を遡ります。忘れもしない6月下旬。
母が他界し父の憔悴を感じつつ実家でお通夜やらお葬式の準備やらバタバタとしていた時、郵便が届きました。
それが、イタリアの友人達からのお花でした。

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ダニ&ミリアムは私とかむゐさんがイタリア2年目から自ら現場に入って写真撮影してくれたカメラマンのユニット、そしてマッシモリッチ&アンジェラは彼らが懇意にしている大先輩のご夫婦であり、リッチ先生はフィレンツェのドゥオーモ修復に貢献した素晴らしいお方です。そして毎年リッチ先生のご自宅でアンジェラさんの美味しい料理をご馳走になっております。

3年前にフィレンツェで撮影した「迷宮入り」MVはダニ&ミリアム制作、そこにはリッチ先生がスペシャルゲストとして出演してくださいました。
ブルネレスキ像の前でドゥオーモの設計図をささっと描かれるリッチ先生を見て、これまで先生が積み重ねて来た時間と技術力に感動しました。

そんな彼らから贈られて来たサプライズ、本当に驚きましたし嬉しくない訳がありません。
お礼の言葉をラインで送ったら、「あなたの痛みと寄り添います、強く抱き締めたい。」というお返事が。
今ではなくても必ずまた会いに行きたいと思いました。気持ちが通じるというのは言葉に限らないなと思いました。

突然のことにも関わらず葬儀に立派なお花を贈ってくれた関係者の皆様への感謝の思い、そして落ち着いてからこのnoteでご報告をしましたので、懐かしい友人から思い出話が届いたり、何気ないやり取りの途中で実は読んだんだけどねと思いを打ち明けてくれたり。
中国のプロモーターには特に言わなかったのですが、たまたま記事を読んでくれたみたいで「たくさんハグしたい、私たちはいつでも一緒です!」とメッセージをくれました。
泣きながら電話をしてくれたアーティスト仲間もいれば、多くを語らず仏具セットを買いに連れ出しプレゼントしてくれた仲間もいました。

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一つ一つの思いを忘れたくない、そしてその一つ一つに何らかの形でお返しをしたいです。
まずはそれが届いたよと報告するところが始まりではないかと思って。

これから何がどうお返しになるのか、丁寧に考えて行動したいです。
そしてこの感情を何度も思い出して何度も刻む。お酒を飲みながらかもしれないけどね。笑

人の気持ちって本当に嬉しい。
だから私の言葉も行動も、そして歌声も、これからも届けたい。

表現し続けて、命を全うしますね。
小林未郁

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