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楽曲紹介 - 暗号

私の中にいつもある闇。

制作経緯

「終わらない回廊」に続きこちらもアルバムの為の新曲です。
曲作りをしている期間にピアノを弾くと必ずこの空気感になるので、きっと自分の中に常にあるものなのでしょう。
あとはとにかく淡々と続くものが好きなので、ひたすら同じことを繰り返していますね。(淡々としている音楽はバッハ、同じことを繰り返すのは四つ打ちな音楽に通じる、と勝手に思っている。)
淡々としているものってトランス状態に入れるから気持ち良いんですよね。

ピアノが淡々としているので、メロディは決め事にせずフェイクっぽくしようと思いました。珍しく歌詞と一緒に出て来たので、私から生まれたくて仕方なかったのでしょう。復讐ものだし。笑
何故復讐することになったのか?というリアルな情景は描かない方が良いと思いましたので、歌詞そのものは短いです。オムニバス形式のドラマや小説で、途中ちょっとショートストーリーが挟まるような、そんなイメージでした。

この曲が出来た時に、これはさぞかし小林未郁ファンが喜ぶに違いない!と思いましたが、
案外そうでもなかったです…何故なのだ君たち。

過去音源

こちらも新曲ですのでデモにて。
曲サイズが完成してバンドメンバーに送った弾き語りデモは ‘Mika Type は’ の特別仕様版おまけにつけましたので、今回は更にその前の状態のデモにしてみます。
何かのリハーサルの時に、バンドメンバーに「新曲あるよ」と伝えてスタジオで初めて適当に合わせてみた時のバージョンをお届けします。
曲サイズを決めずにやってみたので、途中で私が笑っていたり指示を出したり後半のアドリブが長かったり。
一緒にスタジオに入っているような気持ちで楽しんでもらえれば!

2019年ver.

レコーディング

これは弾き語りじゃなくてバンドサウンドだな、と書いた時から思っていました。イメージが明確に頭の中にあり、声をたくさん重ねたいというのも決めておりました。
まずバンドでレコーディングして、あとからコーラス20人分くらい録りました。

バンドRecの時にドラムの吉田さんに「ラストはリズム無視してとにかく壊れてください」とお願いしたらめちゃくちゃ理想的なドラムを叩いて頂いて超満足!
普段はムードメーカーでポジティブな雰囲気の方にも関わらず、いつもは閉じている部分をパカッと開けてもらった感じです。終わってから「もう同じこと出来ない!」と仰っていて、尚更ムフフと思いました。こういうライブ感というか、その時にしかないものを盛り込みたかったので本当に嬉しかったです。

コーラスを重ねたあともMixの梶さんに「洞窟に響いている感じ」だの、「ここは多方面から声が聴こえて来て最後に真後ろに来られる感じ」だの、手間のかかる要望を出してしまいましたが、
「楽しいーーー!」と仰っていたのでこの時もムフフと思いましたね。
梶さんもお話好きでニコニコしておられ、いつも穏やかな雰囲気の方なんですが、この曲を楽しんでもらえて嬉しかったです。

やはり何か突き抜けている方はどちらの要素も知っていて、出すかどうかはさておき常に持っているという気がします。どの方面の感情にも理解があるというか。
それを感じられる時間になったことも含め、この楽曲には特別な思い入れが出来ました。

ライブで再現するのが難しい曲にはなりましたが、これぞレコーディングならではという楽曲として位置付けられ、意味深い1曲になりました。

なのに何故盛り上がらないのだ、君たち!

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