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楽曲紹介 - 鴉ノ月影

ポップな曲調でも常に’死’と隣り合わせです。

制作経緯

この曲も遡ると2007年にはもう歌っていました。ピアノ弾き語りのソロでは主に情念がテーマで、それに即して曲のテンポも雰囲気もどろりとしていたので、バンドの時は空気を変えようと思いなるべくみんなでワイワイ出来そうなノリの出る曲を書いていました。あとは使用楽器から連想される曲作りも意識していたと思います。
ライブも多く入っている時期の忙しい中で作ったと思うので、この曲が生まれた瞬間のことは一切覚えておりません。

歌詞は「可愛くて不気味な童話」をテーマにしました。これは私の中に常にあるテーマ性で、ポップなのに血みどろとか、廃墟に佇む綺麗な洋服の少女とか、相反するものが同居している景色が好きなんですね。
この曲に関しては、夜中にこっそり好きな人に会いに行っちゃう可愛らしさと、この関係性を壊したくないからベランダから飛び降りて今すぐ死にたい、という対比を書いてみました。

過去音源

「紫陽花迷路」に収録した弾き語りver.ではなく、折角なのでもっと前の音源を公開します。
こちらもゲストボーカルが入っておりイヤホンで聴くと左右に歌声が分かれています。是非それも楽しんでね。

レコーディング

当時のアルバムにはアーティスト仲間がたくさん参加してくれたので、夜通しレコーディングしつつ各アーティストの時間割がきっちり決まってました。
ゲストのみんなには何しろ短い時間で録ってもらわなければいけないので、深夜にも関わらずメンバーで盛り上げて盛り上げて、気持ちよくレコーディングしてもらえるような雰囲気作りをしたと思います。
「飛び降りよう」の歌詞の後に、勢いで飛び降りた感じでスタジオにいた全員で「わー!」と叫んだんですが、あまりにもその声が大きくて直後の私のフェイクはちょっと笑ってしまってますね。
この曲のレコーディングは本当に楽しかったです。

2019年 ver.

レコーディング

「紫陽花迷路」に収録した時は伴奏をピアノ1本にしましたが、「Mika Type は」ではバンドの時の音作りを参考にしました。当時集めたおもちゃ楽器は未だに使ってますし、細々した音の入れ方も過去のバンド活動がかなり活きていると思っています。
こちら全て一人で音入れしましたので、まず弾き語りで曲を録った後、右手に木魚+左手に赤ちゃん用シェイカーを持ち、何も決めずに適当に入れました。
全部適当な割には成立したのでは!?と自画自賛したい気持ちです。笑

過去音源と今の比較

ピアノ弾き語りにリアレンジする時に一番悩んだのは冒頭の部分でした。
バンド時はアレンジからメンバーと考えたので、まさか一人で演奏することになるとは思っていなくて。自分がピアノを弾いてない部分はリアレンジが必要になるので、かなり考えました。
冒頭は引っ掛かりが欲しかったのと、鴉がちょこちょこ歩いている雰囲気を出したくて、今の始まり方になりました。
これ弾きながら歌うのはなかなかの脳トレです。

地味にリアレンジしつつも、全体の印象は変えずに着地出来たと思うので、歌うのはいつも楽しい曲です。
いつか客席の皆さんに小さい楽器を持ってもらって、一緒に音を鳴らしたいですね♪

おまけ

昔も今も使っている可愛い楽器たち。きっとこれからもずっと使うしもっと増えてくと思います。

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