楽曲紹介 - 月とヤモリ
ようやく再開です。どんな風に書こうかと思っている内に2021年になってしまいました。
「ウタウワタシ は」の紹介は終わりましたので、いよいよ私の核であるオリジナル盤「イツカノワタシ」より紹介して参ります。
制作経緯
遡れば2010年の発売でした。弾き語りを始めて７年くらい経った頃でしょうか。
当時懇意にしていたアーティストと共催イベントを開催する時に、合作をしよう！という企画で作りました。
合作と言えどもセッションに長けている訳でもなく、それぞれがソロのシンガーソングライターだったので、曲タイトルとテーマを決めて１番を私が、２番をもう一人のアーティストが、という作り方をしました。
イベント時にそれぞれのCDを発売する際は、それぞれが１曲として完成させて収録、ライブではコラボバージョンをお届けするというスタイルでした。
過去音源 2010年ver.
それでは今回の企画、当時発売された時の音源と今を比べてお楽しみあれ！
レコーディング
当時はフリーランスでレコーディングをするのも大変でしたので、合作をしたアーティストの自宅で宅録させてもらいました。
今でこそ弾き語りはグランドピアノにこだわりレコーディングをしておりますが、この時はエレピで録ったままミックスもしたかどうか記憶にありませんね。。笑
とにかく企画イベントで物販に新しいものを並べたい、新曲を手にとってもらいたい、という気持ちが先行して即行動に起こしていたような気がします。
2019年ver.
レコーディング
こちらはグランドピアノの弾き語りでバッチリ録音しました。
が！
実は初めてのレコーディングスタジオだった為、好みの音にするまでにかなりの時間がかかってしまいました。やはり環境によりピアノの音の伸びや響きも全く違いますし、エンジニアさんに耳の中の好きなバランスを伝えることも１からでした。
ボーカルブースに入って歌だけを録るならまだ早いのですが、グランドピアノが鳴っている中で同時にボーカルマイクのバランスを見つつ、当然ボーカルマイクにもピアノの音が入ってしまいますから、音作りがまず難航しました。
それもこれも、ライブのように歌とピアノを同時にレコーディングしたいという自身のこだわりがそうさせているのですが。(最近では別々に録るのが当たり前になっていると思います。)
しかも、１曲目の「月とヤモリ」〜３曲目の「記憶ノ海」まで続けて録りたかったので、それも自分の首を締めましたよね・・・
そんなこんなで難航すること約６時間、レコーディング初日にして歌い続けてヘトヘトになりましたが、ようやく音が決まったところで録音開始。
このような経緯がありましたので、若干の声の疲れと、若干急いた感じになってしまってます。私にだけ分かる微細なことかもしれませんが。
ただ、疲れるとそれだけに切なさも加味されて来ますので、私の曲なら良い演出になっているかもしれませんね。笑
MV
絵とのコラボはお気に入りです♪
「イツカノワタシ」の楽曲紹介はこのように書いていきたいと思います。
過去音源は色んな形で発売しており、曲によって金額が変わると思いますのでご了承くださいませ。
楽曲制作に対してこんなことも聞かせて！というご意見もありましたら、是非お寄せくださいね。
追記(2021.1.28)：過去音源と今の比較
当時のブログを読んでみたら、私が「月の視点」、コラボアーティストが「ヤモリの視点」で書いた企画でした。忘れてますね、10年前のこと。笑
過去と意識的に変えたところがあります。
歌詞で言うと「馬鹿げた/巡りて/儚き/僅かに/ぐるりと」の部分、メロディ譜面に起こすと１音下がるところが違いますね。
馬鹿げた、の、「か」をギリギリまでその音で伸ばすメロで作ったんですが、何故か過去の音源ではギリギリまで伸びておらず早めに１音下がっています。
これは自分としても不思議な現象で、歌っている時に意識も感覚もギリギリまで伸ばしているつもりなのに、喉が早めに落ちたと言うか。喉の形だけが次の音を早く認識してしまい出ている音も自覚なく下がりました。
…って、これ言葉で説明するのめちゃくちゃ難しいです！！
（実はこの現象、ボーカルの仕事でも１度起き、自分の癖なんだと自覚して直しました。この現場の時にボーカルディレクションが入っていたので指摘を受けて気付けました。）
やりたかった事が自分の勝手な癖で出来ていなかった、というのをずっと気にしていたので、今回のレコーディングでは修正しました。
あとは単純に音作りが違うなと思います。昔はいわゆるシャリっとした音に寄っていましたし声質も今より高めだったと思いますが、今は少し落ち着いた音が好きですね。
これは人それぞれの好みなのでどちらがお好きでも構いませんし、このような裏話を土台にして聴き比べを楽しんでもらえたら嬉しいです♪
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