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わが愛しの言語交換パートナーたち

去年の夏から、言語交換パートナーさんを3人も得た。ドイツ人女性、ベルギー人男性、アメリカ人男性。皆それぞれに日本語習得に大変熱心で、人間的にも素晴らしい。毎回Skypeでのconversationでは大いに刺激を受け、本来の英語習得という目的以外にも得るものが多い。
1時間~1時間半の中で英語の時間と日本語の時間を半々にして、話している。それぞれ週に1度。
コロナでNagomi Visitはできなくなったが、英語を話す機会はむしろぐんと増えた。日本の友だちよりもより多くcommunicateしているという不思議なことになっている。

日本に住むドイツ人女性は音楽と英語のteacherで、本や映画に詳しく、話が合う。またDIYやsewingなど「作ること」も大好き。これまでに作ったものの写真を見せてくれたときは驚いた。帽子やスカートやワンピース、パンツ、コートまで! セーターや手袋など編み物も。先日わたしの人生初作品(腹巻帽子)が編み上がったときには、"You did it!" "Yes, I did it!" と言って喜び合った。

アメリカ人男性は本好きの図書館員で、これまた話が合う。一度も日本に来たことはないけれど、日本語検定1級取得者。語彙が豊富で、「両立が難しい」「活舌」などという言葉を普通に使うので毎回驚かされる。言葉自体、そして方言(特に関西弁)にも興味がある。質問がとてもマニアックで、「委ねる」と「任せる」の違いとか、「~となる」と「~になる」の違いとか、毎回時間をかけて調べなければ答えられないようなものばかり。しかしそれは、わたし自身が日本語を改めて客観的にとらえなおす良い機会となっている。

ベルギー人男性は会計士で、特に話が合うわけではないけれど、どんな話題でも話を広げて楽しく会話することができる。何よりすごいのは、日本語で話す時間帯には決して英語に逃げないこと。なんとしてでも日本語で、という姿勢に強い意志を感じる(そしてそれはわたしの学ぶ意欲を鼓舞してくれる)。だからこそ日本語を学び始めてまだ1年ほどなのにこうして会話を続けることができるのだろう。さらにこの半年でだいぶ上達したなぁと感じている。笑うと笑顔がかわいい。
しかし難点というか、わたしにとってつらいのは、彼の英語が大変聞き取りづらいこと。オランダ語なまりというのか、じつにわかりづらく、日本語で話すのは楽しいのだけど、英語となると苦痛を感じるようになってしまった。それで先日、別れ話(笑)。お互いがんばろうね! って。本当なら土曜日の夕方は彼との会話タイムだったけど、今日からはないんだなと、先ほどジョギングしながら少ししんみりした気持ちになった。While running, I was thinking of him. なんて文章が頭に浮かびつつ。

さて今年のわたしの目標はなんだろうか。昨日アメリカ人に聞かれたが答えられず。皆と楽しく会話できるように。目標の一つはそれ。ほかには…もっと英語の本を読みたいし、listeningもspeakingもreadingもwritingも、すべてをimproveしたい。具体的な目標はないけれど、まあ漠然とそんなふうには考えている。

今年に入って読み始めたのが、サリンジャーの『The catcher in the rye』。村上春樹訳と照らし合わせながら読んでいる。上記アメリカ人男性にそのことを伝えると、本棚から自分の本を取り出してきて、冒頭の文章を読み上げてくれた。なんて素晴らしいreadingのlessonでしょう。感動。

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みんな、ありがとう。皆さんはわたしの暮らしを、人生を変えました。昨年得た一番大きな出来事だった。これからも続けていきたいし、いつかは会いたいな。そのことを考えただけでhappyな気持ちになる。人生の楽しみが増えた。長生きしなくちゃ(笑)

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