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【閑話休題】移住を真剣に考え始める

昨日、社内の縄張り争いに巻き込まれそうになりまして。電話会議で上層部のおじさま方が10人ほどあつまり、永遠に続くと思われた言葉の殴り合いを繰り広げていました。
沈黙は金。。。。ただ聞くだけの会議を聞くだけで終え、結局だれも責任を取らず、有効なアクションも見えない中、徒労感だけが募ります。

「頑張って昇進したあとに待つのが社内の縄張り争いなんて、冗談じゃない」という気持ちを強めた木曜日の夜。

仕事から帰ってきた夫にその気持ちを伝えると、彼も社内で似たような場面に遭遇し、この先の身の振り方を考え始めた模様。

「・・でも、だいたい一晩寝たら忘れちゃうよね」と、笑い話に終わらせたのですが。今朝、食器を一緒に洗いながら、洗濯物を一緒に干しながら、話す話題は「今の仕事を続けるべきか」「辞めたらどこに行きたいか」ばかり。

あー、そろそろその時が来ているのかな、と、漠然と感じるようになりました。つまり、私たち夫婦は移住について真剣に考え始めるフェーズになったようです。

そもそもどこに行く?~こだわりの条件から探す

私は福岡、夫は福井出身。それぞれ東京に出てきて20年以上がたち、実家の近くにはきょうだいが住んでいて、親の面倒は見てくれる。太平洋側のからっと晴れた気候が気に入り、雪深いところで暮らした経験がない。農業や地場産業に関心がある。

そんな背景から、なんとなく以下の条件が見えてきました。

①雪はあまり降らない場所
②穏やかで晴れが多い気候
③地震や津波などの自然災害ができるだけ少ない場所
④何かしら知っている・愛着が持てる要素がある

そこから、

雪が降らない場所 ⇒ 西日本エリア
穏やかで晴れが多い気候 ⇒ 太平洋側
自然災害が少ない場所 ⇒ 日本はどこにいても一緒。でも豪雪はやだ。
知っている・愛着がある ⇒ 仕事や旅行で行った(九州)、好きな商品がある(今治)

という条件を設定していくつかアイディア出し合ったところ、「大分」と「愛媛」が候補に挙がってきました。もしかしたら今後、海外も視野に入ってくるかもしれません。

夫婦で意見が一致する場所を探しながら、お互いの意外な一面が見えたりして、この夫婦ワークショップは結構面白い。

移住が具体的に見えてきて気づいた、自分の心の動揺

具体の候補が見えてきたのはいいのですが、自分の心の中に動揺が広がるのを自覚しました。「いろんなリソースにつながりにくくなる」という漠然とした不安です。

東京に住んでいてもコミュニケーションはほぼリモートだし、多種多様な美術館・博物館をはしごすることも、アングラなライブに足しげく通うこともなく、ショッピングも関心がない私。

「じゃあ、東京にいる必要ないじゃん?」と、頭では理解しています。

でも、この不安にしっかりと向き合わないといけない気がして。つらつら考えていたところ、「東京はリソースが集積しているので、人と会ったりアクション起こすための初動が軽くて済む。その気になれば、すごい人にも最小のアクションですぐ会えちゃう」という状態を手放すことに動揺している自分に気づきました。

オンラインでのコミュニケーションが普及するからこそ、リアルな場での価値が大切になる時代。少し手を伸ばせばリアルな出会いがあふれている「東京」という居場所を手放すことに、たとえようのない不安を感じているのです。

そこにしかない「新たな出会い」にワクワクできるか

でも、ここで立ち止まって考えなければいけないのは、地方でなければ出会えない「リアルな出会い」があるということ。

素晴らしい景色

穏やかに流れる日常

地域を愛する熱い人々

自分で生み出せる新しい仕事・・・

手放したからこそられるものに目を向け、その出会いにワクワクできるか。その要素を一つ一つ探っていった先に、移住先が見えてくるんじゃないかと考え始めました。

自分がワクワクする場に、自分を置くことが、これから先の人生で最も大切なことなのではないか、と思うのです。

自分がいる場所を選ぶことの大切さ ~熱量がある場所か?

最近読んでいる本「僕は君の『熱』に投資しよう」で、自分のいる場所を選ぶことの大切さを考えるようになったのですが、これは「会社」とか「オフィス」だけの話ではなく、「住む場所」にも当てはまるロジックだなぁと思うのです。

熱い人たちがいて、何かがうごめいている地域。

たとえば紫波町。たとえば海士町。たとえば余市市。たとえば別府市。

住民が行政と一緒に、仕事を作り、産業を興し、住民のQOLを上げている地域がたくさんあります。

また、これらのまちづくりの経緯を学ぶと、成功要因と思えることもたくさん見えてきます。(このあたりは、別の機会に書きます)

移住先は、そういう熱を帯びた地域、または熱意あるよそものを受け入れてくれる度量のある地域、を選びたいと思います。


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