おっさんの戯れ言#8

【絶対に違うMV解説 櫻坂46「無言の宇宙」】
※個人の独断と偏見と妄想によるMV解説です。公式のものではありません。あくまでひとりのおっさんがMVから感じたものを書き連ねます。

≪キーワード≫
黄泉、お盆、盆踊り
コロナ、再会、約束

≪設定≫
非業の死を遂げた女性が、夏の一夜にこの世を懐かしんで戻ってくる。が、そこにはかつての華やかな街並みは無く、行く先々の歓楽街の灯は落ちている。ここでまた会う約束をした、同じく亡くなった仲間達に会うことが出来ず、独り夜の街を彷徨っている。

≪解説≫

①冒頭
上下逆さまの世界。主人公が黄泉の国から一時の暇を使って戻ってきた世界。しかしながら、彼女はかつて知っていた景色とは異なる暗い街並みに戸惑っている。そこに人の姿はなく、無機質な空間を独り歩き出す。

②イントロ~1サビ前
誰もいない繁華街を彷徨う主人公、次にはかつて一緒に苦楽を共にした仲間たちも同様、街の変わりように立ち尽くしていたり、座り込んでいた。あの場所での再開を果たすことが出来るのか不安になっている表情を浮かべる。

③1サビ
仲間と一緒に踊った回想。途切れ途切れに思い返される仲間の姿。
浴衣を着て踊った盆踊り。
かつては皆笑顔であの瞬間を過ごせたはずなのに、追憶の中の全員の表情は浮かばない。

③間奏~2サビ前
仲間の姿を探しさらに歩き続ける主人公。依然その姿は見え無い。
刹那、皆が何かに気が付いたように上を向く。何某かの音が、あの場所から響いてくる太鼓の音が、笛の音がかすかに聞こえる。
「またここで必ず一緒に集まろう」と決めた場所を全員が思い出したのか。
各々の表情が明るくなり動き出していく。
そして方々で再会が果たされ、遂に約束の場所へと向かう。
目指す方向に花火が上がる。主人公の中にかつての記憶が鮮明に呼び戻されていく。

④2サビ
はっきりとした記憶が蘇る。
あの時、花火が上がる公園で一緒に踊った盆踊り。
皆の顔からは笑みがこぼれる。
次は記憶の中ではなく、またあの場所で会える実感を胸に秘め、遂に集う。

⑤落ちサビ~ラスト
約束の場所へたどり着いた主人公、だがそこに仲間の姿はない。
独り苦悶の表情を浮かべていると、先に集っていた仲間が不意に「遅かったじゃない」とでも言わんばかりの柔和な笑顔で現れる。

そしてようやく、全員が揃った。

この瞬間が終わればまた全員が離れ離れになってしまう。黄泉の国へ戻らなければならない時間を惜しむようにかつての仲間たちが踊る。この一瞬一瞬を噛み締めるように。

変わってしまった街、言いようのない不安。
それでも再び相まみえることが出来た仲間。
あの時を思い踊ることが出来た時間。

ひと時の再会は終わり、彼女たちはそれぞれの世界へ帰っていく。
だが主人公の顔には優しく包み込むような笑みをたたえている。
皆と、また必ず帰ってくることを約束して。


以上。
キモイね。はい。スミマセン。途中から自分でも認識してます。

お読みいただきありがとうございました。

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