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The Rectitude Pulsation - SOLITUDE A SLEEPLESS NIGHTS [ENG translated]

"Take our rebirth back."
取り戻す、再生を繰り返す

-Lyrics: 田村義樹

This is NOT official!
Japanese lyrics -> English translated by Seiga (just a Japanese fun)


虚ばかり掴み続ける手の平は
惨めな構造下に落とし込まれて
自意識は呼吸の分だけインクを垂れ流して
擦れば擦るほど広がる染みと居場所を共有している

My hands grasping in the air are regarded as pathetic.
My self-consciousness fouls with ink same as the amount of breaths.
The more I rub it, the more stain spreads and stain and my place is threatened.

不確定なまま置き去りの視界が耳元で囁く
「取り戻す 再生を」

What makes me see stars have whispered in my ear,
“Take our rebirth back”

残骸の温度
均等に整頓された泥濘に潜んだ
化け物の爪
感傷の瘡蓋を剥がし蒼白く笑う

The bodies still are warm, have hidden in the mud be kept tidy.
When the beastclaws pick at a scab over the sentimentalism, they snickered.

血を濾し続ける作業
連なって崩れる躊躇の果て
借り物の思考の上で
意味は薄らいで
無音のままで

The job to keep on letting blood pass through a filter.
The end of hesitation that be grown and declined.
On the thought being borrowed words from others,
the meaning is going away
while it is silence.

侵食を許容して灰燼に帰した
悪辣の循環が謳歌
翻らない弛緩の悲鳴
涙を流さずに泣くなんて押し付けられてるだけ

They are reduced to ashes because allowed to eat away.
Circulation of filthy makes us enjoy.
Scream about I can't deal with it.
I cry without tears because someone forces me.

マッチを擦り精彩を欠いた空へ向ける
浮き彫りになる手垢と息遣いに気が触れる

I'm lighting a match and raising its edge up into the dull sky.
Something trite stood out on my hands and breathing so now I haven't lost myself.

それでも片足の行き着く場所
渇いた瞼の行き着く場所

Still, my leg will go to stray into a place with drought eyes.

心音に寄り添われているんだ
真綿に首を絞められているんだ
裂けた皮膚に錯覚が癒着しているんだ

I've been got closer by heartbeat.
I've been gradually driven into a corner.
A papercut has adhered to a hallucination.

手の平は虚ばかり掴み続ける
自意識は呼吸の分だけインクを垂れ流す
擦れば擦るほど染みは広がる
不確定なまま置き去りの視界が耳元で囁く

My hands always grasp in the air.
My self-consciousness fouls with ink same as the amount of breaths.
The more I rub it, the more stain spreads.
What makes me see stars have whispered in my ear.

取り戻す、再生を繰り返す
Take our rebirth back.

繰り返す
Again and again.

無情に進む秒針の先端に触れる
剥がされて暴かれて死んで行く
ここではもう生きられない
間違えて怖くなって等身大の影に舌打って
永遠と連続する今にこころを投じて

I've touched the edge of the pulsation.
I'm dying when someone pulls me apart and lets me expose.
I can't breath here anymore.
I got wrong, be afraid, did tsk when be irritated with my shadow
and I've devoted all my time from now.

マッチを擦り精彩を描いた空へ向ける
粘り気、脂、鬼の視線、滴る鼓動の傾きが
浮き彫りになっても気なんか触れないさ
今は

I'm lighting a match and raising its edge up into the vivid sky.
Stickiness, sweat, devil's watching me and tilted beat dripping,
they stood out on my hands but now I haven't lost myself.

そうして片足の行き着く場所
潤んだ瞼の行き着く場所

So my leg will arrive at a place with wet eyes.


――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 音楽的に極めてエモーショナルな展開を繰り広げるこの楽曲ですが、歌詞やMVの構成も非常に美しいものとなっています。


■渇いた瞼から潤んだ瞼への移行とその肯定

・1コーラスの歌詞

マッチを擦り精彩を欠いた空へ向ける
浮き彫りになる手垢と息遣いに気が触れる

I'm lighting a match and raising its edge up into the dull sky.
Something trite stood out on my hands and breathing so now I haven't lost myself.

『精彩を欠いた空』『浮き彫りになる~に気が触れる』

それでも片足の行き着く場所
渇いた瞼の行き着く場所

Still, my leg will go to stray into a place with drought eyes.

・ラストのコーラスの歌詞

マッチを擦り精彩を描いた空へ向ける
粘り気、脂、鬼の視線、滴る鼓動の傾きが
浮き彫りになっても気なんか触れないさ
今は

I'm lighting a match and raising its edge up into the vivid sky.
Stickiness, sweat, devil's watching me and tilted beat dripping,
they stood out on my hands but now I haven't lost myself.

『精彩を描いた空』『浮き彫りになっても気は触れない』

そうして片足の行き着く場所
潤んだ瞼の行き着く場所

So my leg will arrive at a place with wet eyes.

『潤んだ瞼』

 このように、最初のコーラスで描写された状態が
 「精彩を欠いた空」「精彩を描いた空(精彩を放つ空)」
 「気が触れる」「気は触れない」
 「渇いた瞼」「潤んだ瞼」

 のように対比され、最初のコーラス→最後のコーラスという流れを経てより良い状態へと変化していることが分かります。

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 MVの冒頭では色のない景色(モノクロな映像)、MVの終幕では色付いた景色(カラフルな映像)が流れます。この二つは『精彩を欠いた』と『精彩を描いた』の対比であると推測できます。
 また、MVの終幕については、MVの冒頭で流れた映像(に若干の手が加わったもの)が逆再生で表示されているように見えます。『再生を繰り返す』という歌詞から、時間を巻き戻す、もとの形に取り戻したい、というやや未来ではなく過去に視点を集中した歌い手の意図があるかもしれません。
 なお、この花の種類はガーベラですが、ガーベラについては同バンドの楽曲NefertitiのMVにて言及されており、関連がありそうです。公開の順序としてはNefertitiよりもこのThe Rectitude Pulsationの方が先です。


 この歌詞の対比は、特に「渇いた/潤んだ瞼」という表現が面白いです。
 精彩が欠かれた状態から取り戻した状態に戻ったり、気が触れた状態から正常な状態に戻ることは、より良いことだと頭ですっと理解できます。一方で、その中でこっそりと「泣いていない状態」よりも「泣いている状態」をより良い状態だと表現している。「泣いている」と表現すればネガティブに聞こえるところを「渇いた」「潤んだ」と潤っている状態がポジティブであるように見せているのもとても面白いです。
 この歌詞は「泣いている状態」をより良いことだと捉え表現しています

 そして、それは何と比べて「より」良いのか?

侵食を許容して灰燼に帰した
悪辣の循環が謳歌
翻らない弛緩の悲鳴
涙を流さずに泣くなんて押し付けられてるだけ

They are reduced to ashes because allowed to eat away.
Circulation of filthy makes us enjoy.
Scream about I can't deal with it.
I cry without tears because someone forces me.

 最初のコーラスの直前に『涙を流さずに泣くなんて』という歌詞が登場します。

 「涙を流していない状態」は「泣かない」と「泣けない」の2つに分けられると考えられます。『涙を流さずに泣く』という歌詞からは、このうち「泣けない」の状態のニュアンスを感じます。となると、『渇いた瞼』は泣けなくなってしまった状態を指すと考えられます。
 上記から考えると、最後の歌詞である『潤んだ瞼』は、その泣けない状況から泣ける状態への解放を示しています


 「泣く」というのはとりわけ代表的な感情表現の一つでありながら、それに至る理由は様々で複雑なものとなっています。ポジティブな側面では、泣くことによる鎮静作用、抑えきれない感情の解放などが認められます。ネガティブな側面では、涙はコミュニケーションの手段であり、視界を曇らせ攻撃・防御を十分に行えない状態であることを示すことで相手に対して交渉を迫る処世術的対応であるとの見方があります。また、生理的現象として目に対する物理的刺激や、乳児の場合は唯一のコミュニケーション手段として必要不可欠なものであるという見解もあります。
 基本的に「泣く」という行為は他の何かで代替えの効かないものであり、つまり状況に応じて人間にとって必要となるものです。しかしながら、前述のとおりポジティブ面・ネガティブ面の両方を持ち、良くも悪くも行為をする者自身の存在を目立たせる「泣く」という行動は、しばしば悪いものとして戒められることがあります。「良い側面も持っているのに、その部分は注目されず悪いとみられがち」であったり、逆に「悪い側面もあるのに、その部分を省みず良いと持て囃されがち」なものです。

 生きていると、状況として、内情として、必要に迫られて泣いているのに、「泣くな」「情けない」といった他者からの抑圧や、そのような周囲の反応から判断して、泣くのはいけないこと、迷惑をかけてしまう、と自分自身で泣きそうな感情を押し殺して塞いでしまう場面に何度か出会います。
 ハードコアという音楽ジャンルは、「感情の解放」が根底にあるという見解が多くあると思います。「解放する」ということはそれに至るまでに澱みをため込んでいるということであり、逆に言えば、定期的に涙を流したり、我慢せずに感情を表現していれば起こりにくいものです。「解放」が発生するまでの流れとして、表現したい感情や抑えきれない感情を無理やり抑圧することで、その反動として「解放」へと導かれる、といったものが考えられます。
 The Rectitude Pulsationにおける『涙を流さずに泣くなんて押し付けられてるだけ』という歌詞からは、涙を流すことを抑圧されている状況が想像できます。その歌詞の周囲は、虚無感や焦り、後悔に満ちていて、そんな状況に対して泣きたいのに泣けない。そういった状況を打破し、正直に感情を吐露して『潤んだ瞼』へと移行する。その涙こそが、『取り戻す、再生を繰り返す』にて取り戻したいもののひとつではないかと考えられます。

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 MV中にて、歌い手が感情を抑えきれず周囲を殴りつけたり、壁や窓に手をついて首を垂れる、また叫びを繰り返すような場面が何度もあります。表情を抑えて佇む場面もある一方、これらの感情が体に現れるかのような表現。これは内省的な表現で、「涙を流さずに泣く」ということを示しているのではないかと推測します。それはきっと、歌い手にとって苦しく、助けを求めることもできない、抑圧された状態です。だからこそ、ラストコーラスの前の『取り戻す、再生を繰り返す』というフレーズとその後の展開が、抑圧された内省という澱みが堰を切って溢れ出すかのように映るのだと考えられます。ハードコア的ジャンルの解放感と非常にマッチした表現でありながら、難解な歌詞と演奏が続くこの楽曲は非常にハイレベルかつ高度な表現をしていると考えられます。読めば読むほど楽しい。

■『規則正しい脈動』が示すもの

 曲名であるThe Rectitude Pulsationを直訳すると『正しい脈動』となります。この言葉が何を意味するのかは解釈に委ねられるところですが、個人的には『気が触れる』『取り戻す』といった歌詞から、「歌い手は規則正しい脈動を失っているのではないか」「その規則正しい脈動こそ取り戻したいものではないか」と考えました。

虚ばかり掴み続ける手の平は
惨めな構造下に落とし込まれて
自意識は呼吸の分だけインクを垂れ流して
擦れば擦るほど広がる染みと居場所を共有している

My hands grasping in the air are regarded as pathetic.
My self-consciousness fouls with ink same as the amount of breaths.
The more I rub it, the more stain spreads and stain and my place is threatened.

 この『擦れば擦るほど広がる染み』という歌詞は、『染み』という問題を解決しようとすればするほど、問題が膨らんでいく様を比喩しているのではないかと考えます。そして『染みが広がる』場面と『居場所を共有している』ということは、歌い手のいる場所はまるでガス部屋のような閉塞された空間で、そのガスを止めようと対処するほど、染みが広がるように空気が充満して、呼吸できる場所は減っていく
 この歌詞は「早く解決しようとするのに何も進展しない」という「焦り」を描写している場面と考えられます。そして焦りが生じるということは、脈動も不安定になるということ。

不確定なまま置き去りの視界が耳元で囁く
「取り戻す 再生を」

What makes me see stars have whispered in my ear,
“Take our rebirth back”

 『不確定なまま置き去りの視界』という歌詞は、歌い手にとって焦点が合わず曖昧な像しか見えない状態を示していると考えられます。そしてその中で『取り戻す 再生を』と囁く。
 これは前段を踏まえれば、焦りによってブレブレになっている視界の中で、以前の「正確な」「安定した」視界を取り戻そうとしていると考えられます。つまりThe Rectitude Pulsation『正しい脈動』を示していると考えられます。

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 『再生を』という歌詞のみMV上で文字となって表れています。何を取り戻し、何を再生したいと考えているのか。聴く人に判断が委ねられるとは思いますが、個人的には曲名であるThe Rectitude Pulsationを取り戻そうとしている(つまり、今は不安定な脈動、不安定な状態になっている)と考えるのが自然と思います。
 この楽曲から感銘を受けるのは、以前は平常であった「正確な状態」が、いざ不安定になるとそれを取り戻すのが非常に困難で、痛みや苦しみを伴うという、この曲全体に流れる描写です。内省を極め、不安定さに溺れ、その中で以前の正常さを取り戻したいと願う切なる気持ちは、これほど感情を揺さぶる強烈なエネルギーになる。それが不安定な状態にある人の荒れ狂うような苦しい心情を表現する一つの正解だと思いますし、そういう気持ちの人がこの曲を聴いた時、ある種の救われた気持ちになるのだと思います。



-訳の理由-

 以下、英訳にあたり意識した部分をメモ的に記載します。


虚ばかり掴み続ける手の平は
惨めな構造下に落とし込まれて
自意識は呼吸の分だけインクを垂れ流して
擦れば擦るほど広がる染みと居場所を共有している

My hands grasping in the air are regarded as pathetic.
My self-consciousness fouls with ink same as the amount of breaths.
The more I rub it, the more stain spreads and stain and my place is threatened.

※「落とし込む」は抽象的なアイデアや方針を行動する上での具体的工程に適用すること 「整理」がプロセスにある→「惨めなものと同列に扱われてしまう、整理されてしまう、みなされてしまう?」→惨めにみなされてしまう、かな→regard A as B, consider A as B→惨めはpatheticがよさそう。画像検索した感じ「惨め」「哀れ」という感じの画像がめっちゃ出る。miserableはどっちかというと悲嘆や抑圧っぽさがあるので卑屈さがない。よってpathetic
※foul withは「汚いものを垂れ流す」の意味だが、自意識が呼吸の分だけ垂れ流すものはきっと汚い と思う 少なくとも『自意識』を意識している本人にとってはそうだろう。


不確定なまま置き去りの視界が耳元で囁く
「取り戻す 再生を」

What makes me see stars have whispered in my ear,
“Take our rebirth back”

※不確定なまま置き去りの視界 を主語にしたい
置き去り⇛left behind……だが、「置き去り」は英訳では省略する。『不確定なまま』の方を強調して表現したい。それだけでも歌い手の言いたいことが十分伝わると判断。
不確定なままの視界⇛「確定していく途中」。暗闇に目が慣れる前、的な……⇛暗順応の最中の景色、殴られて星が飛んでいる最中の景色が囁く⇛I see stars(視界に星が飛び散る。有名なバンドの名前でもある)って絡められないかな⇛What makes me see stars have whispered in my ear⇛これだとwhatの内容がblowするoneみたいだな。殴られている印象が強くなる。それよりも「景色が囁いてくる」感じを出したいんだけど⇛いいか。広い意味として「景色そのもの」としても「そういう景色をもたらすもの」としても解釈できるようにする。


残骸の温度
均等に整頓された泥濘に潜んだ
化け物の爪
感傷の瘡蓋を剥がし蒼白く笑う

The bodies still are warm, have hidden in the mud be kept tidy.
When the beastclaws pick at a scab over the sentimentalism, they snickered.

※残骸は「殺されて捨置かれた死体」の意味もあるので同義語として「亡骸」を採用 「ぬくもりの残っている亡骸」って感じで⇛corpse, one's dead body, 単にbody⇛bodies are still warmかな
※泥濘に潜む⇛have hidden in the mud
※整頓された泥濘⇛the mud be kept tidyにした。
しかしこの歌詞すごい表現だよね。整頓された泥濘って人為的かつ意図的に手が加わってる感がある。それは悪意で作った泥濘なのか失敗の結果できてしまった泥濘なのか。まだ温い死体が、彼自身は真水と思っていたものの近くで死んでいる、て感じかなあ。絵になりそう
※獣の爪はclaw⇛「bloodborne」の海外wikiで獣の爪をbeastclawと訳しているので採用
※感傷の瘡蓋⇛感傷という傷の上に瘡蓋ができる、的意味合いと解釈⇛reminisceとか?on reminiscing?⇛reminiscenceの英英辞典での意味はthe act of remembering events and experiences from the past(過去の出来事や経験を思い起こすこと)であって、「感傷」に関連する意味はなさそう 「涼宮ハルヒの回想」もThe Reminiscence of Haruhi Suzumiyaみたいで特に感情を伴わない「回想」を意味するのがreminiscenceっぽい。となるとsentimentalismの方が適切か⇛~scab overで「~一面にかさぶたができる」らしい。これを踏まえるとSentimentalism scabbed overもアリ?→pick at a scabと絡めて、pick at a scab over the sentimentalismで。
※青白く笑う→冷笑→嘲笑う でsnicker


血を濾し続ける作業
連なって崩れる躊躇の果て
借り物の思考の上で
意味は薄らいで
無音のままで

The job to keep on letting blood pass through a filter.
The end of hesitation that be grown and declined.
On the thought being borrowed words from others,
the meaning is going away
while it is silence.

※作業→work:一般的で、肉体的・精神的なもののどちらにも使える job:具体的な作業内容がわかるもの task:job + 少し難しめの作業を指すことが多い→文脈的にはjob?→The job ~がいいかと。
※濾す→日本酒の精製過程では濾過と濾すは違う工程らしい けど無視→フィルターを通して濾過:filter 料理などで濾過:strain off→押さえつけたりして濾すことをstrain(栗きんとんの調理方法)、フィルターを通して濾すこと(コーヒーとか)をfilterというそう。bloodを濾す→血を濾し続ける作業:the job to keep on ~ing...→keep on letting blood pass through a filter.「血を濾させる作業を続ける」 ……「まだ温かい動物の体をきめ細かい網目に無理やり押さえつけて、皮膚の表面から出る血を網の下の容器に蓄える」という作業ならば、strainの方が適切だな。流石にそれはないというかグロすぎて抵抗あるので不採用。そういう理由でfilterを選んだ
※連なって崩れる→「連なる」で画像検索すると、「鉄塔」「山脈」「鳥居」「車」 意味的にも1. たくさんのものが1列に並んで続く。切れずに続く。(中略)3. 関係者の一人である。その団体などの一員である という意味 → 躊躇はたぶん連なっていくというよりその人が連ねるものだと思われる どっちかというと「増やす」「重ねる」の意味に近そう 列を成しては崩れていく、躊躇と思い切りを繰り返してるんだろうな 感情につなげるなら「募らせる」が一番近いかも→make the heart grow hesitation(躊躇の心を募らせる)とかは近いんだけどこの歌詞の訳としては使いにくそう→be grown and ...にしたい。...はgrowの対義語のdeclineかdecay。用例として体力に関連するものにdeclineが出てきたのでdeclinedを採用
※借り物の思考→borrowed wordsが直訳だが、「借用語」という別の意味もあり、文章で確実に伝わる表現としてはwords you've only borrowed from othersというところ→the thought being borrowed words from othersにしました。遊戯王ARC-V96話のタイトルとfandom(fandom、何でも載ってるな)を参考にした。ARC-Vに関しては何故かこの辺だけ視聴しててこのタイトルとジャックの言ってる台詞が妙に頭に残ってて覚えてたので、今回の訳でちょっと役に立った(激ウマギャグ)
※意味は薄らぐ→薄くなるの意味もあるが「減る」の意味もあるのでdeclineに近いところある 激しさ、強烈さ、強い印象などがだんだん弱くなる→前段うけると借り物の思考だから意味が薄らいで消えていってしまう、ということか。→「意味が薄れる」という表現は割と普通にありそう。→going awayが「感情が薄れる」の用例として出てきたので採用


侵食を許容して灰燼に帰した
悪辣の循環が謳歌
翻らない弛緩の悲鳴
涙を流さずに泣くなんて押し付けられてるだけ

They are reduced to ashes because allowed to eat away.
Circulation of filthy makes us enjoy.
Scream about I can't deal with it.
I cry without tears because someone forces me.

※灰燼"かいじん"に帰す(烏有に帰す)→to be reduced to ashes
※浸食を許容する→「浸食する」のカジュアル(広い意味)な言い方はeat away、許容するはallow toなのでallowed to eat away
※悪辣の循環が謳歌→謳歌=悪辣の循環。謳歌とは「自分の恵まれた境遇などを他人にはばからず言動に表すこと」。悪辣は「情け容赦もなく、たちが悪いこと。あくどいこと」。悪辣が「循環する」とは?循環って雨と海みたいなものだと思うが、ひとつの性質のものが「循環する」というのはどうも得心しがたい。「悪辣」というものが水のように形を変えたり、血液のように体などの部位を巡っていくということ?悪辣の精神が体中を巡ると謳歌に至る、つまり謳歌とは悪意に満ちたものである。そういう歌詞なんかな?→Nefertitiの英訳では悪辣をfilthy、循環をcirculationにした。The circulation of filthy、あとは謳歌をどう表現するか。→enjoying something is the circulation of filthy → the circulation of filthy makes us enjoyにした。悪辣の循環が僕らを謳歌へ導いている……的意味。あと、この訳が正しければ、この曲の歌い手は卑屈っぽい状態になってるのかもと思った。人が楽しんでいるのはきっと他の人に対して害意があるんだ(インスタグラムの映える写真のように、誰かに幸せを見せつけることで他人にマウントを取ろうとしている)、的なことを言っている?謳歌という行為は他人に自分の幸福を見せつける行為であり、それは悪意、悪辣が根本にある、と言っているかのような……。歌詞の意図とあっているか微妙に自信がないけど。
※翻る→態度・説などが急に変わって反対になる、の意。→これは「弛緩」にかかっているのか「弛緩の悲鳴」にかかっているのか……
※弛緩の悲鳴→緊張の対義語が弛緩。意味としてはリラックスに近い。→弛緩が悲鳴を上げる or 弛緩に関して悲鳴を上げる、のどちらか。→「翻らない弛緩」という一連の句が大事かもしれない。「翻る」は「反対になる」の意味なので「翻らない弛緩」とは「緊張にならない/なれない」ということか?緊張の状態になりたいのに、弛緩のままでいてしまう自分に悲鳴を上げている。これはこの歌全体のイメージに合っている気がする。とすると「緊張になれないことに関する悲鳴」かなあ。→the scream about I can't deal with itにしました。deal with itで「対処する」
※涙を流さずに泣くなんて押し付けられてるだけ→「押しつけの結果涙を流さずに泣いてしまっている」→I cry without tears because someone force me。でも押し付けてるのって誰かじゃなくて自分自身の焦りなのかもな、とこの歌全体からは感じる


マッチを擦り精彩を欠いた空へ向ける
浮き彫りになる手垢と息遣いに気が触れる

I'm lighting a match and raising its edge up into the dull sky.
Something trite stood out on my hands and breathing so now I haven't lost myself.

※暗闇の中で火を灯すからその火を持つ手の「垢が浮き彫りになる」のかな。息遣いも暗闇の中なら不気味さを増す。未来が不安で仕方ない。→「手垢のついた(使い古された)」の意味で、自分のやり方や考えがどんどん古臭くなっていることに気がふれそうになる、ということかもしれん。→worn-out cliche stood out→ something trite stood out on my handsで。手の上に陳腐なもの=手垢、またstood outがlightingと関連していると連想することも……不可能ではないはず。
※気が触れる→make me crazyよりもdriveの方が強い意味に思える。根拠ほぼないけど→後段との整合性を取るときにlose myselfの方がさらに内省的で良い表現だなと思ったので修正。
※精細を欠いた空→lackluster sunsetという表現はよく見るんだけど、lackluster skyという表現は見ない。sunsetは景色のイメージ、skyは景色でないイメージなのかもしれない。というわけで説明的だけどsky is lacklusterかなあ→というのは結構前にこの楽曲の翻訳にちょっと手を出してた時のメモで、今は個人的だけど鬱P×ゆよゆっぺの楽曲「dull(濁った)」と「vivid(鮮やかな)」に影響を受けつつdullを採用。後段で出てくる『精彩を描いた』はvividを採用。これで対比になる


心音に寄り添われているんだ
真綿に首を絞められているんだ
裂けた皮膚に錯覚が癒着しているんだ

I've been got closer by heartbeat.
I've been gradually driven into a corner.
A papercut has adhered to a hallucination.

※心音に寄り添われている→I've been got closer by heartbeat。直訳
※真綿で首を締める→dutch uncleという類似表現があって「口うるさく、厳しく指導する人」を指すらしいが、この歌詞は人に小言で追いつめられるというよりもっと広い意味で追い詰められてる気がする→「徐々に、じりじりと追いつめられる」的な表現でいいと思う→I've been gradually driven into a corner
※裂けた皮膚に錯覚が癒着する→癒着とは比喩的には「立場が違うのに利害を共通にする両者がぴったり結びつきあうこと」、本来の意味としては「皮膚・膜などが、炎症などのためにくっついてしまうこと」。→待って。。。癒着ってかなりエグい状態……画像検索したら後悔した。グロ無理。しかも「政界・財界の癒着」っていうポピュラーな比喩的表現じゃなくて、「裂けた皮膚と~が癒着する」ってもとの意味のグロい状態を示す表現で、それと知ってないと採用できないじゃん。どこで知ったのこれ。確かに氷漬けになると皮膚から離れないとかきっつい接着剤が手に付くと剥がすときに皮膚ごと剥がれてしまうとか、そういった身近な例はあるけれど、この状態を「癒着」と表現したならまだしも、ググると腸とか子宮とかエグいのしか出てこんのよな。ほんとどこで知ったんだろう。文学だとそういう表現使ってる本あるのかも。本筋に戻ると、癒着は本来の意味も比喩としてもネガティブな意味らしい。くっついて良いものではない、くっついてほしくないものがくっつく的な。→adhereで癒着する、adhesionで癒着。A papercut has adhered to a hallucinationで。hallucinationも画像検索すると怖いね。直訳が「幻覚」なので。


無情に進む秒針の先端に触れる
剥がされて暴かれて死んで行く
ここではもう生きられない
間違えて怖くなって等身大の影に舌打って
永遠と連続する今にこころを投じて

I've touched the edge of the pulsation.
I'm dying when someone pulls me apart and lets me expose.
I can't breath here anymore.
I got wrong, be afraid, did tsk when be irritated with my shadow
and I've devoted all my time from now.

※ここではもう生きられない⇛直訳でI can't live here anymoreだが直訳すぎてなんかダサい⇛安室奈美恵の曲の歌詞「もうここにはいられない」があって英訳がI can't be here anymoreとされていた。直訳自体は間違ってなさそう⇛breathにしました。好みです
※等身大の影に舌打つ⇛等身大の影を(自分の)等身大の影と解釈。自分自身を見て苛つく、自己嫌悪に陥る行動の表れがirritateなんだろうと思います。
※延々と連続する今⇛時間方向の積分よな。なんか言い換えあるかな。たぶん「今という一瞬だけでなくこの時間は積層していくということを意識している状態」なんだと思う。流石にそれを英文に込めるのは厳しいから直訳か何かにしたいんだけど言い換えが見つからん⇛「この瞬間に全てを賭ける」的な歌詞(嵐のroad to glory)の翻訳はbetting everything on a single momentみたい⇛devote all my time from nowにしました。「今という時間だけを意識するのでなく、今という時間が過去の積層であることを意識して、未来のために持てる"今"を全て投じる」という意味を意識した。結局人間は過去に囚われて行動している限り何も進展しないわけで(復讐しかり)、過去を踏まえて行動するのは大事だけど、それは未来を過去の繰り返しにしないために使うべきものであって過去を取り戻すために未来を生きるべきではない。だから『延々と連続する今にこころを投じる』という決意を歌い手はしたんじゃないかと思う。連続して連なった"今"という過去があって今の自分が形成されている。未来の自分が望まぬ"過去"を持たないように。未来にとって、今は過去になってしまうのだから、せめてその過去を彩ることでしか望んだ未来には行けない。そういうことを意識してるんじゃないかなあ、そうであってほしいなあ、過去そのものの『再生』ではなく過去を踏まえた未来を願う『再生』であってほしいなあ……という願いに近い私情も込めてdevote all my time from nowにした


マッチを擦り精彩を描いた空へ向ける
粘り気、脂、鬼の視線、滴る鼓動の傾きが
浮き彫りになっても気なんか触れないさ
今は

I'm lighting a match and raising its edge up into the vivid sky.
Stickiness, sweat, devil's watching me and tilted beat dripping,
they stood out on my hands but now I haven't lost myself.

※粘り気⇛真っ先にstick sticklyが思い浮かんだ。この曲名の意味何?と軽く調べた時にstickly:粘り気って出てきたので。→でもちゃんと調べてみたらstick sticklyは造語で、geniusいわくアイスキャンデーの棒に顔が付いたキャラクターらしい。このキャラを作ったNickelodeonはスポンジボブと同じ放送局らしい(児童向け番組専門チャンネル)→粘り気の正しい単語はstickiness(sticky fingersとかガンダムか何かであった気がする)
※脂⇛汗と思われる。「マッチを空へ向ける」ということはマッチを握る手元は暑くなり、汗を伴う可能性がある。つまり手元に浮かんだ脂汗を表現している気がする。前の歌詞の『浮き彫りになる手垢』と同意語を示している可能性がある。つまり歌い手は、最初のコーラスでは「手に浮かぶ脂汗」に平静を失っていた、焦っていたが、最後のコーラスでは「手に浮かぶ粘り気、脂」が「浮き彫り」になっても『気は触れない』と決意しているのかもしれない→汗にはsweatとperspirationがある。perspirationの方が綺麗な表現。前述のとおり手垢に類するものなのでsweatを採用。汗が浮き彫りになってももう気は触れない
※鬼の視線⇛Devil's watching me (Rockwellというバンドの曲名somebody's watching meのもじり)
※滴る鼓動の傾き→傾けるはtip。過去にやった∀ltёr Eg0英訳において傾いたパレットはtipped palletにしている→鼓動は滴らないし何が傾いているのか分からない文章なのは確か。何かを象徴していると思われるのと、「粘り気、脂、鬼の視線」と並列で表現されていることから「自分を緊張させ強張らせ足を止めていたもの、気を触れさせていたもの」に準ずるのは間違いないと思われる→とはいえ何なのか断定できないので直訳で行く。tilted beat drippingで。tippedでなくtiltedにしたのは「傾ける」以外の意味を持たないtiltedにすることで「傾ける」以外には読めないようにするため。直訳すぎて読むのが難しいだろうし……

それでも片足の行き着く場所
渇いた瞼の行き着く場所

Still, my leg will go to stray into a place with drought eyes.
そうして片足の行き着く場所
潤んだ瞼の行き着く場所

So my leg will arrive at a place with wet eyes.

 最初のコーラスの『それでも』をStill、最後のコーラスの『そうして』をSoと訳した。これは最初のコーラスのこの部分の前が『精彩を欠いた』『気が触れる 今』の後に『それでも』と続くことから、『それでも』は「それでもなお」という逆接の意味が正しいと見てStillを採用。つまり歌い手は「視界は色を失くしているし気が狂いそうだけどそれでも片足は前に進んで歩みを止めない、もう涙は枯れて感情を表現することさえできなくて苦しいけどそれでもなお歩みを止めるわけにはいかない」と這う這うの体でそれでも前に進む意思を見せている、という風に僕の目には映りました。
 最後のコーラスのこの部分の前は『精彩を描いた』『気なんか触れないさ 今は』の後に『そうして』と続いていく。でもこれって完全な回復ではなくて、精彩は"描かれた"もの、つまり取り戻せるはずだと信じることでようやく取り戻したある意味仮初かもしれないものであり、『気なんか触れないさ 今は』という歌詞からは「前は気が触れていたし、前に気を触れさせていたものがまだ近くに纏わりついているから油断はできない」ことを示しているように思えます。「もう取り戻せないと苦しみつつもどこかで過去の温もりを探している」のが最初のコーラスであり、「取り戻せるはずだと信じている状態」が最後のコーラスだと言える。つまりは歩む理由付けとして「取り戻せる」という信仰を使っている。そういった理由付けにあたる部分が『精彩を描いた』『気なんか触れないさ 今は』という歌詞であって、その後段の歌詞は『そうして』つまり「だから」という順接が使われる。そして、「だから」の先として示したいのは、『片足の行き着く場所』つまり「精彩は取り戻せるはずだし気はもう触れない(と信じている)、だから大丈夫、歩みは止めないしいつかきっと再生はやり遂げられるはずだ」と歌い手が「信じている」状態を示したいのだと考えます。
 確実なんてこの世になくて、だけど絶対に失われないと疑いもせず信じていた過去の安心を取り戻したかった。けれど結局、絶対に失われないものなんてなかった。ならば過去に持っていた最高の時間はもう取り戻せなくて、これから生きる時間はただ落ちて行くだけの意味の無いものなのか。そうじゃないはずだ、精彩は取り戻せるはずだ。歩みを止めさえしなければ。「だから」進めるんだ。
 そう言い聞かせながら確かな足取りで進む歌い手の目には、いつしか失ったはずの『潤んだ瞼』が取り戻されていた。取り戻せると信じたからひとつ返ってきたのだと、だからこの先何もないと絶望するのではなく信じて進むべきだ、そうすることで元の形通りとはいかなくとも取り戻せるものがあるはずだ、という歌詞と、それを導くための全体の歌詞構成がされているのがこの楽曲であるように見えます。
 前述MVの終幕である逆再生の部分でも、一部冒頭の精彩を欠いた映像とは一部異なる映像が使われています。このことから、再生とは「過去そのものをそっくりそのまま取り戻せるものではない」としているものの、しかし「欲しいものは取り戻せる可能性がある」と示しているのではないか、と思うのです。だから未来を信じるべきだ、と、過去への執着を未来のための今へと変える意思が感じられます。
 妄想に過ぎない考察が入り乱れましたが、僕自身の解釈としてはこれが一番納得が行きます。



-extra *.rom-

虚ばかり掴み続ける手の平は
惨めな構造下に落とし込まれて
自意識は呼吸の分だけインクを垂れ流して
擦れば擦るほど広がる染みと居場所を共有している
utsuro bakari tsukami tsuzukeru te no hira wa
mijime na kouzouka ni otoshi komarete
jiishiki wa kokyuu no bun dake inku o tare nagashi
kosureba kosuru hodo hirogaru shimi to ibasho o kyouyuu shite iru

不確定なまま置き去りの視界が耳元で囁く
「取り戻す 再生を」
fukakutei na mama okizari no shikai ga mimimoto de sasayaku
"torimodosu saisei o"

残骸の温度
均等に整頓された泥濘に潜んだ
化け物の爪
感傷の瘡蓋を剥がし蒼白く笑う
zangai no ondo
kintou ni seiton sareta deinei ni hisonda
bakemono no tsume
kanshou no kasabuta o hagashi aojiroku warau

血を濾し続ける作業
連なって崩れる躊躇の果て
借り物の思考の上で
意味は薄らいで
無音のままで
chi o koshi tuzukeru sagyou
tsuranatte kuzureru chuutyo no hate
karimono no shikou no ue de
imi wa usuraide
muon no mama de

侵食を許容して灰燼に帰した
悪辣の循環が謳歌
翻らない弛緩の悲鳴
涙を流さずに泣くなんて押し付けられてるだけ
shinshoku o kyoyou site kaijin ni kishita
akuratsu no junkan ga ouka
hirugaeranai shikan no himei
namidao nagasazu ni naku nante oshitsuke rareteru dake

マッチを擦り精彩を欠いた空へ向ける
浮き彫りになる手垢と息遣いに気が触れる

macchi o kosuri seisai o kaita sora e mukeru
ukibori ni naru teaka to ikizukai ni ki ga fureru
ima

それでも片足の行き着く場所
渇いた瞼の行き着く場所
soredemo kataashi no ikitsuku basho
kawaita mabuta no ikitsuku basho

心音に寄り添われているんだ
真綿に首を絞められているんだ
裂けた皮膚に錯覚が癒着しているんだ
shinon ni yorisowarete iru n da
mawata ni kubi o shimerarete iru n da
saketa hifu ni sakkaku ga yutyaku shite iru n da

手の平は虚ばかり掴み続ける
自意識は呼吸の分だけインクを垂れ流す
擦れば擦るほど染みは広がる
不確定なまま置き去りの視界が耳元で囁く
te no hira wa utsuro bakari tsukami tuzukeru
jiishiki wa kokyuu no bun dake inku o tarenagasu
kosureba kosuru hodo shimi wa hirogaru
fukakutei na mama okizari no shikai ga mimimoto de sasayaku

取り戻す、再生を繰り返す
tori modosu, saisei o kuri kaesu

繰り返す
kuri kaesu

無情に進む秒針の先端に触れる
剥がされて暴かれて死んで行く
ここではもう生きられない
間違えて怖くなって等身大の影に舌打って
永遠と連続する今にこころを投じて
mujou ni susumu byoushin no sentan ni fureru
hagasarete abakarete shinde iku
koko deha mou ikirare nai
machigaete kowaku natte toushindai no kage ni shita utte
eiento renzokusuru ima ni kokoro o toujite

マッチを擦り精彩を描いた空へ向ける
粘り気、脂、鬼の視線、滴る鼓動の傾きが
浮き彫りになっても気なんか触れないさ
今は 
macchi o kosuri seisai o kaita sora e mukeru
nebari ke, abura, oni no shisen, shitataru kodou no katamuki ga
ukibori ni nattemo ki nanka furenai sa
ima wa

そうして片足の行き着く場所
潤んだ瞼の行き着く場所
soushite kataashi no iki tsuku basho
urunda mabuta no iki tsuku basho