【ほぼ日更新】ヴァイオレットエヴァーガーデン １２、１３話みた【ネタバレ注意】
ほぼ日更新36日目。漫画やアニメを30分で視聴する時間を含め、なるべく1hに収まるよう、それに関する絵と記事を書く日課。
※作品に関するネタバレ含みます
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ヴァイオレットエヴァーガーデンのアニメ12、13話みました。昨日は寝落ちしちゃったから、一気に更新させていただきます…
とうとう最終回となりました。
一連の二つの話で最も印象的だったのは、7,8話あたりの回想から引っかかっていた、ギルベルトがずっとヴァイオレットに対して辛そうな顔を向けていたことの原因が言及されていたこと。
「どうして命令だと思うんだ。私が本当に道具だと思っていると…そうなのであれば、幼い君を抱いて帰りはしなかった。君をずっと私だけの傍に置かなかった。分かっているはずだ。怒っているのも、辛いのも、君を……」
「君には感情がある。私と同じ心があるだろう！ないというのならその顔はなんだ。そんな顔ができるんじゃないか。今私のことが怖いだろう。急に怒鳴られて嫌だろう。理不尽に言われて腹が立つだろう」
「自分でも分からないのです。私は、少佐の命令を聞いていたいのです。少佐の命令があれば、どこへでも行けるのです。それだけなのです」
「すまなかった…でも私は、君が。自分が道具であれと戒めているのを見ているのが辛い。小さかった君を、そんな風にしてしまったのは、私なのに…なのに、君はまだ私のことを信じている」
ビートフリートをはじめ軍から道具として扱われていたヴァイオレット。それを見ていられず引き取ったはずのギルベルトが、いつしか口を開いたヴァイオレットから得た言葉は「命令をください」だった。道具として扱われている彼女が気に入らなかったのに、自分のもとで育った彼女は、道具として命令を受けることだけが価値観だった。
そうなってしまったことに罪悪感を抱いていたから、ヴァイオレットとのやりとりで笑顔よりも苦しみが勝っていた。ヴァイオレットに心があると、ブローチを「美しい」と形容する心があると確信するほど、心があることを表現できず伝えられない彼女に、それを認めようとしない周囲に対し、無力感を抱いていたのかもしれない。そうだとすれば、ヴァイオレットを見る目に憂いや悲しみが含まれていたのも、「少佐の瞳は美しいと思います」と言われたときに顔をしかめて悔しそうに泣いていたのも、納得ができる。
そんなヴァイオレットが、13話の最後では満面の涙と適切な言葉で、ギルベルトへの感情を手紙にする。作中でこの流れについて多く語るわけではないけれど、この流れこそがまさに美しい。
これは、ギルベルトという人間から愛情を与えられた、言葉も表情も持たないヴァイオレットという戦争孤児が、ずっと伝えたかった心を伝える方法を得るまでの物語だった。
「俺が捨てた道具を、ギルベルトは道具として扱わなかった。だから、それは両腕を失い、主を失っても、あいつからもらった大切なものを、決してなくすことはないだろう」
ビートフリートの言葉の通り、ギルベルトのヴァイオレットへの想いは、二人の別離の向こう側で確かに届いて、二度と忘れない大切なものになった。という話でした。
総評として、裏があったり設定が作り込まれているというよりも、ただただ良い話であるという印象。でも陳腐さを過剰に感じることなく自然に泣ける。アニメーションとしての作り込みはトップレベルだし、ただ素直に気持ちがすっと伝わってくる話。忘れられない場面や台詞もいっぱいあったな…
ヴァイオレットを見てると真面目に仕事するのって本当にいいなあと思うんです。これは前も言ったことだし、斜め上な感想かもしれないんだけど…はじめは絶望的なほど適正のなかった代筆のスキルが、彼女の気持ちと極端なほど誠実な姿勢で補われていく過程が気持ちいい。彼女は感情の表現も人の気持ちも知らなかったけれど、人一倍目の前のことに素直だった。それが少しずつ実を結んで、様々な依頼人にとって大切な出来事となっていく過程がにいちいち感動してしまう。良い話だよ……まったくもって……。
あと半月ほどで劇場版が公開されますね。しかも公開日の9/18には、外伝がNetflixで配信されるとか…。さらに、あと一話おまけの話がネトフリにあったりとか……まだもう少し解放してくれそうにないな……というところ。楽しみです！
■絵の話
途中ですがエンディングのヴァイオレットを描いています。
線画
最新の進捗はこれ。線画で2h、背景ここまでで2hかかってる…。色がめちゃくちゃ難しそう。頑張ります。
この絵がまだ完成していないと言うことは…明日は、ネトフリで配信されているスペシャル（30分、1話のみ）を見て、続きを描くことになりそう。どんな話なんだろうな～。
それではまた明日