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【ほぼ日更新】ヴァイオレットエヴァーガーデン 3話みた【ネタバレ注意】

ほぼ日更新27日目。漫画やアニメを30分で視聴する時間を含め、なるべく1hに収まるよう、それに関する絵と記事を書く日課。

※作品に関するネタバレ含みます
 作品に関する記述は以降にありますが、絵だけ見る場合はページ最下部までどうぞ。

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 ヴァイオレットエヴァーガーデンのアニメ3話。


 一気にいい話みが増してきた。周囲との不和という空気感の中に灯る「愛してるを知りたい」という希望が1話と2話を見た時の印象だったけれど、3話は2話後半の流れを継いで、ヴァイオレットのどこかひたむきにも見える忠実な姿勢や独特の言動に惹きつけられた人物が登場し、彼女に大きな影響を与えるような優しい展開が目立ってきた。

 今まで描かれたとおり、ヴァイオレットは命令や目標があれば優秀な成果を残せる軍人気質であるものの、その歳までに培うべき人間との向き合い方、行間の見方、本音と建前、そして相手や自身の感情を理解する能力が悉く欠けていた。それがとうとう3話で、教官という立場の人間から直に事実を突きつけられ、本人も自分の不足を言葉として理解するに至る。
 このタイミングでルクリアという、勤勉で、素直で、ヴァイオレットに関心を持っていて、しかも悩みを持っているという人物が現れる。ヴァイオレットが自身に自動手記人形として必要な能力がなく、その培い方も分からない不安を吐露する中でも、ルクリアはヴァイオレットを呼び出し、手紙とタイプライターを手にヴァイオレットと気さくに向き合う。やがて流れで自身の兄や家族に対する悩みを打ち明けたルクリアについて、ヴァイオレットは自ら彼女の想いを代筆し、離れ離れになっていたルクリアとその兄のよりを戻すきっかけとなった。奇しくもそれは彼女の代筆が代筆屋として人を動かすことができた初めての仕事となった。

 子供の成育過程においても、親だけではなく年の近い友人がいるほど、遠慮なく自分を打ち明けられる間柄が存在するほど、感情を打ち明け、感情を受け取る機会が増え、情緒に富んだ人間が育つ…ものだと思う。とにかく人間が生きていくには、互いに関心を持てるもう一人以上の人間が必要であるものだと思う。でなければ自分の感情か、基準を知らない理性に溺れる。
 3話では学校という場所を通じて偶然にも出会った二人だけれど、現実でもたとえば専門学校においては、技術の習得よりも、肩を並べる友人を作ったりとか、頼れる先生の筋を作っておくとかが大きな価値であるという視点がある。通常生きているだけでは出会えない人に出会って、それも目指す方向が似通った仲間で。そんな環境は、多少年を取った人間にとっても人間性を獲得しなおす機会として十分機能する。

 少なからず、彼女の愚直な姿勢が2話のエリカや3話のルクリアへの共感を呼び、彼女たちの助けによってヴァイオレットは人間性の獲得と、「愛してるを知る」という目的に近づきつつある。
 この話は人間と人間を描くところがあるな、これがだんだん涙腺に効いてくるんだろうな、と思いながら3話を見終えました。

 僕にとっては後輩とも子供とも言い難い、厳しい境遇を持ったヴァイオレットはどこか似た道を通っているようで全く違うルーツを感じる。そんな不思議な距離感の主人公だけれど、全話終わったころには、ヴァイオレットは遠い存在になっているのか、それとも距離が近づいているのかどっちなんだろう。



■絵の話

 兄と塔に登って夕焼けを眺めるちっちゃいルクリアを描きました。


画像1

 ちっちゃいルクリア 4h模写(ほぼ日更新の模写の中でも、一番時間かかった…)


画像3

 2h時点で線画のここまでしか終わってなくて、色を塗ると口、顔の輪郭、目の位置とか手直ししまくった…。


画像2

 ただ、位置は結構あっていたし、左向きにもう少し全体が上がっていることも途中で気付いていた。バランスに悩んで手戻りしまくった甲斐はあったかというところ…。しかし、色と、線を綺麗に描くのが本当に難しい。今までサボってきたところだからなあ…。まだまだ改善余地ありまくり。


それではまた明日