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Praying For Rain - Story of the Year【和訳】

" 全てが決まる直前の時間で
僕はただ自分自身に、これは愛の報いなんだと言い聞かせるんだ
"


歴史のあるエモ系ロックバンドStory of the Yearの最新アルバムから一曲です。

過去のアルバムを聴いたことがなくてあまり語れることがないんですが、
すごく素敵な歌詞だったので。


Title:Praying For Rain (2017)
Band:Story of the Year (1995-present)
Album:Wolves (2017)
Vocal:Dan Marsala & Phillip Taylor Sneed
Lyrics:Ryan “The Noose” Phillips & Dan Marsala


I found an angel near the edge
I felt her placed against my skin
I saw the face of God, I know
You're more than me, I know I need you

崖の淵で「天使」を見つけたんだ
彼女が僕の肌に触れる
神の如き顔を垣間見た
君が必要なんだ、僕自身なんかより君が

When it's a sound that makes you live
The way the needle breaks the skin
And all I want's to keep you safe
But how can we go on this way?

君の鼓動が聴こえる時
鋭い針が僕の肌を貫いていく
君が無事で居続けるだけでいいんだ
けど、どうやってそれを実現すればいい?

Now I'm wide awake, staring at the ceiling
As time is counting my days
Like a tidal wave, tearing me to pieces
As I'm praying for rain to carry me away

目が覚めて、天井を見つめる
時間が、日々が、刻一刻と過ぎる
潮流のように、僕をバラバラに引き裂いていく
僕をどこかへ流して行ってほしい
降りしきる雨へと、そう祈る

It's a simple life we live
Where every moment's like a gift
And just a song could help you sleep
But it's hard to sing with broken wings

僕らの生きるありふれた日常は
全ての瞬間が祝福に満ちている
君が眠れる歌があるんだ
けど、壊れた羽では歌うのが難しくてさ

Wide awake, staring at the ceiling
As time is counting my days
Like a tidal wave, tearing me to pieces
As I'm praying for rain to carry me away

目が覚めて、天井を見つめる
時間が、日々が、刻一刻と過ぎる
潮流のように、僕をバラバラに引き裂いていく
僕をどこかへ流して行ってほしい
降りしきる雨へと、そう祈る

To carry me away
To carry me away
To carry me away

僕を連れ去ってよ

It's moments like these
Where I feel like I'm tied to the tracks
And a train is barreling toward me

線路に磔にされたい気分になる
そしたら列車が僕に急速に迫ってくるんだ
そんな瞬間の走馬燈

I can feel its rumble and I can see its lights
But somehow I'm not scared to die

地鳴りを感じる、眩い光が見える
だけどどういうわけか、このまま死ぬってことがちっとも怖くないんだ

I don't pray for it to stop, I don't pray for escape
All I can do is close my eyes and wait

止まってくれなんて願わない
逃がしてくれなんて思わない
僕にできるのは、目を閉じてその瞬間を待つことだけ

And just moments before it decides
To take my heart, take my blood
I tell myself that it's only love

感情を奪い去り、僕の血を奪い去るような、
全てが決まる直前の時間で
僕はただ自分自身に、これは愛の報いなんだと言い聞かせるんだ

Take my heart, take my blood
Cause after all it's only love
Take my heart, take my blood
It's only love

感情を奪い去ってくれ、血を洗い流してくれ
だってこれは愛なんだろう?
感情を奪い去ってくれ、僕の血を奪い去ってくれ
愛の行く末がこの結果なんだから

We took our time, we turned the page
And now it's all that still remains
We found the lights, we found our name
I hope we find ourselves again

時間をかけて、ゆっくりとページを捲っていく
それは今も続いているんだ
明かりを探した、僕らの名前を探した
僕らがもう一度、自分自身を見つけられることを願うよ

You broke me down, you fucked me up
But still it never was enough
So take my heart, take my blood
It's only love

君は俺をボロボロにしたし、メチャクチャにした
でもまだ十分じゃないだろう?
さあ、僕の感情を奪い去ってくれ、僕の血を奪い去ってくれ
それが愛の行き着く先なんだろう?

Love!
To carry me away
To carry me away
To carry me away
To carry me away

これが愛なんだろう?
僕をどこかへ追いやってくれ

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贖罪の歌ですね。
""とは罰のことで、罰を受けられるように祈っているのでしょう。

現代社会においては、客観的基準である法に基づいて、犯罪に対して罰が与えられます。
罰の効力として、被害者の納得、見せしめとしての秩序の維持、が最も見えやすい部分ですが、
加害者の納得、という部分もあります。

自分の起こしたことに整理をつけるため、客観的に「あなたのしたことはこういうことだよ」という基準を与えてもらう。
これも罰の効力の一つです。
それが意味を為すことがどれほどあるのかはわかりませんが、
少なくともこの歌を見るからに、「悪いことをしたので罰されたい」という気持ちはある程度の人間が持つ感情であると思います。

誰も罰してくれないのに自分だけがその罪を自覚して生きていく、というのは結構想像を絶することです。
特に「大切な人を傷つけた」ことに対しては、どれほどの罪を感じ、どれほど罰されたいと願うことなのでしょう?
それを残された寿命の間、何度自覚しては苛まれるのでしょうか。

この歌ではその気持ちをこう歌っています。

It's moments like these
Where I feel like I'm tied to the tracks
And a train is barreling toward me

線路に磔にされたい気分になる
そしたら列車が僕に急速に迫ってくるんだ
そんな瞬間の走馬燈

I can feel its rumble and I can see its lights
But somehow I'm not scared to die

地鳴りを感じる、眩い光が見える
だけどどういうわけか、このまま死ぬってことがちっとも怖くないんだ

I don't pray for it to stop, I don't pray for escape
All I can do is close my eyes and wait

止まってくれなんて願わない
逃がしてくれなんて思わない
僕にできるのは、目を閉じてその瞬間を待つことだけ

And just moments before it decides
To take my heart, take my blood
I tell myself that it's only love

感情を奪い去り、僕の血を奪い去るような、
全てが決まる直前の時間で
僕はただ自分自身に、これは愛の報いなんだと言い聞かせるんだ

Take my heart, take my blood
Cause after all it's only love
Take my heart, take my blood
It's only love

感情を奪い去ってくれ、血を洗い流してくれ
だってこれは愛なんだろう?
感情を奪い去ってくれ、僕の血を奪い去ってくれ
愛の行く末がこの結果なんだから


ここからラストの叫びにつながる展開が本当に美しくて大好きです。