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Cautius - Emarosa【和訳】

どうしたらいいって言うのさ?
僕はすっかり用心深くなってしまったんだ


ポストハードコアバンドEmarosaの最新アルバム“Peach Club”から1曲、Cautiusです。

......という紹介は適切ではないかもしれません。
このアルバムはどこからどう聴いてもポップミュージックで、ハードコアやメタル的な要素はほぼありません。
ドコドコズンチャカしたあとに大粒の涙と共に放たれるメロディ、なんていう、PHCにありがちな要素もありません。

ですがメロディがめちゃくちゃ綺麗ですし、メタル系出身ということもあるのか音がソリッドでとても存在感があります。
パワーがあるのにスタイリッシュで……要するにかっこいい感じの曲です。


Title:Cautious (2019)
Band:Emarosa (2004-present)
Album:Peach Club (2019)
Vocal:Bradley Walden
Lyrics:Allen Lewis & Bradley Walden


I can’t help myself
Holding on to anybody
You came into the light
I’ll stay strong, dependent on it

僕はどうすればいいのか分からなくて
誰かしらにしがみついている
君の思ってることが分かってしまって
しっかりしないとね、って、依存しながら思う

Tried to love you like you love you
And I can’t blame myself, moving on
I know too many lies
Why all the lies?
And I’m taking it as a sign

君を愛そうとした、好きになろうとした、努力した
自分を責めている場合じゃないから、突き進むよ
多くの嘘を知ってしまったし、
どうして嘘なんかついたのか知りたいんだ
だから意思表明をしてみるよ

Can you tell me what it feels like?
Won’t give myself to anyone
Can you tell me how we get it right?
Won’t give myself to just anybody

どんな気持ちなのか教えてよ
僕を解放してくれないくせに
どうやって決着を付ければいいの?
僕は君に捕らわれたままだ

I believe in ecstasy, but you might never love me
So can you tell me how we get it right?
I’ve got to be cautious

無我夢中で信じているんだ
それでも君は僕を愛してくれないだろうな
どうしたらいいって言うのさ?
僕はすっかり用心深くなってしまったんだ

You can’t help yourself
Holding on, too many bodies
I came into the light
Only you, you don’t believe me

僕はどうすればいいのか分からなくて
誰かしらにしがみついている
やっと分かったんだよ
君は僕を決して信じてなかったってことが

Tried to love you like you love you
Tried to love you right
And I just can't take the lies
Why all the lies?
And I’m taking it as a sign

君を愛そうとした、好きになろうとした、努力した
嘘を知りすぎてしまったのに、
どうして嘘があったのか分からないんだ
だから意思表明をしている

Can you tell me what it feels like?
Won’t give myself to anyone
Can you tell me how we get it right?
Won’t give myself to just anybody

どんな気持ちなのか教えてよ
僕を誰にも渡すつもりもないのに
どうやって決着を付ければいいの?
僕は君に捕らえられたままだ

I believe in ecstasy, but you might never love me
So can you tell me how we get it right?
I’ve, i've got to be cautious

無我夢中で信じているんだ
それでも君は僕を愛してはくれない
どうしたらいいって言うのさ?
僕はすっかり用心深くなってしまったんだ

And the fear of being alone is on your mind
When I say it isn’t enough, I’ll tell you why
The wrong direction of love will change your mind
And I’m taking it as a sign

ちゃんと伝わらない時は、一人ぼっちな気がして怖くなってしまう
だから君にはちゃんと伝えたいんだ
あさってを向いた恋情でも、君の心を変えるには十分だと
この身を以て、証明したいんだ

Can you tell me what it feels like?
Won’t give myself to anyone
Can you tell me how we get it right?
Won’t give myself to just anybody
I believe in ecstasy, but you might never love me
So can you tell me how we get it right?
I’ve got to be cautious

どんな気持ちなのか教えてよ
僕を誰にも渡すつもりもないのに
どうやって決着を付ければいいの?
僕は君に捕らえられたままだ
無我夢中で信じているんだ
それでも君は僕を愛してはくれない
どうしたらいいって言うのさ?
僕はすっかり用心深くなってしまったんだ

Can you tell me what it feels like?
I'm telling you, I'm telling you, oh whoa
Can you tell me how we get it right?
Tell me what it feels like, baby

今どんな気分でいるの?
僕は伝えるよ、伝えなくちゃ、伝えているよ
どこに向かっていけばいい?
ねえ、何を考えているのか、教えてよ

And I believe in ecstasy, but you might never love me
So can you tell me how we get it right?

本気で信じてるんだぜ
だけど君は素っ気ないだけ
ねえ、どうしたらいいっていうの?

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片思いを極めるあまり素っ気ない反応しか引き出せず、
注ぐ愛情の量に対して冷たい反応ばかりになり、用心深く(Cautius)なってしまう......っていう曲ですね。甘酸っぱいわ

ちゃんと伝わらない時、一人ぼっちになってしまった気がする
甘酸っぱさ抜きにして、この歌詞はすごく共感できます。

理解されないこと、孤独になってしまうことの恐怖は、時には好きだという気持ちすら凌駕してしまいます。
理解されない恐怖に負けて愛することを今にも負けてしまいそうな時、それでも愛し続けたいと踏ん張るからこそ、この歌詞なのでしょう。

And the fear of being alone is on your mind
When I say it isn’t enough, I’ll tell you why
The wrong direction of love will change your mind
And I’m taking it as a sign

ちゃんと伝わらない時は、僕が一人ぼっちな気がして怖くなってしまう
だから君にはちゃんと伝えたいんだ
あさってを向いた恋情でも、君の心を変えるには十分だと
この身を以て、証明したいんだ

実際のところ、好きなものを好きでい続ける労力は結構なものだと思います。
この歌のように、愛しているものから冷たい攻撃のみが返ってきてげんなりすることもあれば、
最初の刺激が大きいほど長い年月で飽きが生じてしまうこともあります。

それでもなお好きでい続けるから伝わる」のかもしれませんし、
無理に好きになってる時点で好きではない」のかもしれませんし、
本当に好きな人はそんなものでは止まらない」のかもしれません。

愛情は千差万別ですし、
その扱い方なんて各々好きにすればいいんだと思います。
どれが間違っているとかじゃなくて、
どれがお互い最も満足できるか、なんじゃないでしょうか。

......僕も心が折れそうな時は、この歌みたいに踏ん張り続けたいもんですね。それでもし本当に不快でしかないことをしていたら......何卒お止めください。