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旧東海道を歩いてみた。(12日目その2:(16)由比宿~(14)吉原宿)

もはや、サムネホイホイとしか思えないけど、このマガジン記事は基本的に、そのとき一番良いと思った写真をサムネにしていますので、どうぞご了承くださいまし。

さて、由比宿を出て、蒲原宿に向かっていく。

(16)由比宿から(15)蒲原宿へ

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◆10:50 由比の一里塚跡
もう、桜えびの話は出さないでください。泣きたくなるから(泣)
と言いつつ、もしこの近所にエビバーガーとか、エビフライとか、天ぷらうどんを食べれるところがあったら、絶対食べる。それくらい、口の中がエビになっていたのだった。

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またも酒屋発見。
これまでいくつも酒屋を見てきたけど、東海道にはなぜこんなにそそられる酒場が多いのだ! そして気になったのが樽に「西宮」と書いてあるところ。関西人としては気になるやん、西宮って。どういうことなの…?

(注)西宮…兵庫県西宮市のことです。日本酒の酒蔵がたくさんあるので、興味のある方は、落ち着いたらぜひ行ってみてください。

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蒲原駅までまあと1キロ…あれ、もう蒲原のほうが近いのか。せっせと歩いていると、こういうことがたびたび起こる。

こういうのは社会人生活をしていると、しばしば起きることなのです。コツコツやってると、いつの間にか仕事が終盤に近付いているのです。しかし、業務を投了に追い込むの直前で新たな仕事が舞い込むわけですよ、それが社畜っていう…(もうやめます)

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東海道らしい風景を撮っておく。右手は古風、そして左手は今風の住宅街という素敵な写真(自画自賛)。タイトルをつけるなら、「温故知新」

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◆11:05 蒲原駅を通過
この蒲原駅を見た感想は、「なんだか役所っぽい駅だなぁ」だった。というか…、実はこういう駅結構好きだ。魅力的だと思う。レトロ…とはいかないまでも、なんだか雰囲気があるなぁと思って、好きだ。

え、鉄道マニアのセンスがあるって? いやいやいや、まったく分からないですよ。強いて言うなら撮り鉄の素質はありそうだけど、まったく分からないです、本当ですってば。

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◆11:19 清水区役所支所
おそらく、市町村合併前は清水市の支所だったんだと推察。しかし建物自体はかなり新しい気がするから、合併後に新たに作った??

お手洗いを借りたかったけど、なんとなくこのご時世、ソーシャルディスタンスには気を遣いながら歩いているし、この時点では緊急事態宣言も出ていなかったとはいえ、なんとなく入るのには躊躇われたので、スルーしてしまった。はい、先を急ぎます。

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静岡の富士山推しはもはや慣れてしまった。けど、そりゃ、推すだろう。そして桜エビまでいる。
静岡は見るところ、名物、たくさんあっていいなぁ。すっかりファンになってしまった。

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蒲原に入った!
不意打ちだったなぁ。もう少し先かな、と思っていたのに、着いちゃったよ。

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◆11:29 蒲原宿西木戸
「どこかで曲がるはずなんだけど…」と不安げに歩いていたら、まるでそれを察したかのように現れた看板。静岡(というか、興津を過ぎてから)はこんな看板があちこちにあるので、本当に助かる。看板でなくても、道に標識があったり…。静岡、本当いいところ!

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◆11:33 志田家住宅(国登録文化財)
蒲原宿はこの志田家以外にも趣ある家があり、本当は写真に収めたかったけど、民家になっていた(表札が出ていた)ので控えた。交通の便が悪いからか、あまり観光地化されていないように感じたけど、ここも隠れた東海道の名所の一つのように思う。

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◆11:34 旧五十嵐歯科医院(国登録文化財)
またも出てきた国登録文化財! 詳細は看板を読んでいただくとしても…、気になったのは後半の「宮内大臣も患者の一人」の記述。東京じゃなくて、静岡に住んでいたの…?? 余暇でこのあたりに来ていたということかしら。

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◆11:34 御殿道跡
正直、蒲原宿は「きっと、あまり見るところはないんだろうなぁ、地理的に」と思っていたけど、ところがどっこい、そんなことはなかった。いい意味で期待を裏切られた。

足は痛い。本当に痛い。でも、すごく楽しい。

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◆11:35 高札場跡
高札場がないぞと探していたら、京方から見たら分かりにくいが見つけられた。

見るところが思いのほか多かった蒲原宿も、さすがになくなっているところがあるのは致し方ない。

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◆11:38 蒲原宿本陣跡
これは…! 中に入れないのは残念だけど、この塀、佇まいだけでも十分感じられるものがある。蒲原宿は、何度も言うが、正直あまり期待していなかったところがあった(地図で見る限り)けど、こんなにいろいろ揃っていて、名残・風情を感じられるなんて思いもしなかった。

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◆11:38 旅籠「和泉屋」
前も書いたと思うけど、明治時代の文豪が若い頃、書生さんで住んでいて、2階あたりから覗いでいるような…というのを想像してしまった。または、料亭。

私はこういう雰囲気が、ものすごく大好きである。

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蒲原宿の通りを撮影してみたけど、本当に不意打ちで素晴らしいところだった。由比宿を過ぎて、今日のハイライトは終わったかなぁと内心思っていたけど、とんでもなかった。嬉しい!

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◆11:39 塗り家造りの家
らせん状の階段というのを見てみたかったところだけど、ちょっと入れる雰囲気ではないのと、先を急いでいたので進んでしまった。

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雰囲気のある宿場町を歩いていただけに、おおっ、とビビってしまったので思わず撮影。急にいかつい人工的なものが出てきたので、あまりのギャップに驚く。

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◆11:46 蒲原宿東木戸
蒲原宿は比較的あっという間に過ぎてしまったけど、思いのほか見どころがあったので、ちょっと名残惜しい気分になった。

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◆11:48 蒲原の一里塚
お宮を見かけたら手を合わせる、ということにしているので、交通安全、道中の無事を感謝しつつ、次の宿場に移ります。

(15)蒲原宿から(14)吉原宿へ

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東海道を歩く前にはいつも地図を見て予習をしているけど、この日は薩埵峠以外はほぼ平坦だと勝手に思っていたが、いやいやいやいやいや、そんなことはない。結構きつい坂が現れた! 足が痛いときにこの坂はキツい!

左膝、本当に痛いのだ。うわー!

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◆11:57 新坂橋
なんと東名高速を跨ぐ橋である。川ではないけど、やはりプチ高所恐怖症の私にとっては、もう怖くて仕方ないので、写真を撮ったあと速やかに中央に移動し、歩き始めた。こういうときは、決して下を見てはいけない。わき目もふらず、足元の地面だけを見て、落差を視覚から認識しないのが一番だ。

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と、橋を渡っていると…富士山がーーーー!! でかい!! 感動!! しかし橋は怖い。東名高速の上を歩いていることもよく分かる写真になっていると、自画自賛する。高速からは見えるんだろうか。

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ここから先、京方から歩く場合は富士山に向かって歩いていくので、絶景を楽しみながら進んでいける。吉原宿に行くまでの間、ほとんどずっと富士山が見えていた。

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坂を下りていく。富士山が見えていて、とても気持ちいい。膝の痛みはあるけど、ちょっと休憩しつつ進んでいく。このあたりに住んでいる人たちは、天気が良ければいつも富士山が見えているんだよねぇ、羨ましい。

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どうやら道を間違えた模様。しかし、敢えて掲載したのは、この右手の鉄塔がなんだか東海道らしからぬ光景だったから。

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富士山と…かぐや姫!?

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足が本格的に痛くなってきたので、このベンチで一休み。少し水分補給をして、LINEに返信をしたりYahooで情報を見たり。このベンチからも富士山が見えていて、とても気持ちいい。

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その休憩したベンチからの景色がこちらです。贅沢な休憩時間を過ごせた。

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◆12:39 岩淵の一里塚
間の宿岩淵に到着。以前にも書いたように、私の一里塚センサーは遠目から見ても、「絶対そうやろ」と見抜いていましたよ(ドヤ顔)

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◆12:45 小休本陣常盤家前(左手)
この景色を見た瞬間、「サムネ決定!」
間の宿岩淵、つまり宿場町ではないけどサムネにしたいこの景色。

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見慣れている「東海道ルネッサンス」が溝に埋まっていた。溝バージョンは初めて見た気がする。凝ってるなぁ!

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◆12:46 小休本陣常盤家前
入れなかったけど、立派に本陣が残っている。

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本っ当に、富士山多くてすみません!!
感動を抑えられなくて、つい。

見えている川は、富士川。ここを渡るんだけど、今、左手の急な坂道を下っているが、地味に左膝にはダメージがキツい。

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◆12:51 富士川橋
この橋を渡って、いよいよ富士市に入るわけだけど、またも橋が長い様子にビビる。平然と渡れる人がほとんどらしいが、私はもう勘弁してほしいと思っている。

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ビビりながら、休憩地点(ちょっと奥まったところがあった)に行って、恐る恐るカメラを出して撮影。富士山のコラボを上手く撮れたところで、もう逃げるように橋を渡り切った。

静岡は好きになれたけど、橋がたくさんあるのだけはいただけない。吊り橋がいくつかあるらしいと、昨日ホテルで地元のテレビ局の放送を見たけど、絶対に行かない(真顔)。

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渡り切ったところで見つけたコンビニで、遅めの昼ご飯となった。カロリーチャージは大事。

普段、サンドイッチは食べない(おにぎり派)だけど、ワンハンドものは歩きながら食べられるので楽。ただ、歩きながら食べるのは行儀悪いので、普段は厳に慎みましょう、念のため。

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富士川を渡り切ったところ。「見よう歩こう」とのこと。もしや健康ロードになっている??

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やっぱりこのあたりは、旧東海道がウォーキングルートになっているんだろう。青い空に、黄色の看板が映える。

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◆13:38 札ノ辻跡
もっと街並みを写せば良かったと後悔しているが、実は住宅街を歩いていて、このような標識がなければ見落としてしまいそうになる。それくらい、すっかり溶け込んでしまっている。

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◆13:56 本市場の一里塚
とはいえ、さすがにこの雰囲気は「何かある!」と気づく。

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さて、ここまで歩いてきて、左手にチラリと富士山。右手に移る看板のとおり、実はこのまままっすぐ突っ切るのが旧東海道ルートだけど、中央分離帯で渡ることができない。横断歩道もなく、信号もないので、ここを突っ切るわけにはいかない。つまり、左右どちらかの信号まで行って迂回する。

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迂回する前に、すぐ傍にあった髙山珈琲店に入った。左膝が痛い。ずっと歩きながら、「ありがとう、ありがとう、よく全身頑張ってくれているね。本当にありがとう」と唱え続けてきて、なんとか持ってくれていたが、カフェを見つけて「よし、全身の細胞くんたち、ちょっと休もうね」と言った。

ああーー!アイスコーヒー美味しい!!!染みるぅぅぅぅ!!!

ハワイアンと思われる音楽や軽食があり、空腹だったらパンケーキあたり食べていたと思う。

ここで、ゴールまでの距離をざっくり計算すると、6.5キロをきった。計算上はおよそ1時間半後にはゴールできることになる。そう考えると、がぜんやる気が出てきた。全身の細胞くんたちも、もうあとちょっとだよ!

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このあたりは、こんな看板が旧東海道を示してくれている。地図を見ていても分かりにくいので、ありがたい。

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◆14:58 吉原宿西木戸跡
もう何も残っていないけど、吉原宿に入った様子。
吉原宿に入る前に、市役所の近くを通ったけど、どうやら宿場町は市役所よりも山側にあったようだ。地図で見ると、ぐねっと海岸沿いから迂回しているので、奇妙だなぁと思っていたら、どうやら津波の影響で奥に移ったらしい。そういえば、白須賀宿もそうだった。

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宿場町の跡が商店街になっているパターンは、これまで歩いてきて学んでいたけど、吉原宿が今のところ一番栄えているなぁ、と。どうやら鉄道がすぐ近くを走っており、交通の便が今も良いからというのが私の予想。

旧東海道の宿場町でも、鉄道がすぐ近くを走れることもなく、少し外れたところに国鉄(JR)の駅ができることが多いので、宿場町から少し離れたところが現在の繁華街になっている。

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◆15:07 鯛屋旅館吉原本宿
なんと、この旅館は今も営業しているようで、宿泊ができる。(しかも、そんなに高くない!)

実はここで宿泊することも検討した(当たり前)だけど、こういう旅館だと、好きな時間に出発するのがはばかられる気がして、気楽に過ごせるビジネスホテルを選んでしまった。しかし、おそらく東海道ウォーカーも多く宿泊していることと思われる。

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吉原商店街、富士山が見えるのでやっぱり富士山推し。そして下にあるのはだんじり? だんじりも有名なんだろうか。

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車などの通りがないときを狙ってシャッターを切ったけど、実はすごく車の通りも多い。人もちょこちょこ歩いている。この商店街はなんとなく旧東海道の風情があるなぁと思った。建物自体もそんなに高くないし。

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◆15:15 吉原本町駅通過
単線の小さな古めかしい駅。昭和の香りがプンプンするぜ! どうやらこの商店街にとっては、この駅が中心街というわけではなさそうだけど、駅があるのは大きい。

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ちょっ、思わず撮ってしまったけど、億万長者出すぎやろ!! おそらく人口比で行くと、かなり多いんじゃないか? と。

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東木戸跡の近くを歩いている。富士市といえば製紙パルプ工場だけど、この工場がそうだったかは忘れてしまったが、工場がすごく多かった。そして、工場の建物の合間に、威風堂々たる構えを見せるのが富士山。

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◆15:23 平家越え橋
平家の落武者の名残? と思いきや、どうやら源平合戦の富士川の戦いで、平家がここに陣を張ったということらしい。本当は平家の圧勝だったのに、水鳥の音にビビッた平家の御曹司・平維盛が勝手に逃げ出した(敗走)というアレですね。

そういえば、このくだりはマンガで読んだ記憶があるんだけど、維盛は美形だけどちょっと頭の足りない武将のように描かれていた記憶がある。その印象が強く残っていたけど、維盛公は平家の中では有望だったらしいことを後に知る。

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平家越え橋を渡り切ったら、ちょっとした公園になっていた。

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逆光になってしまったけど、大きな石碑がある。これは江戸方からの写真。やはり車の通りが多い。

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◆15:30 名勝 東海道左富士 の看板
左富士(江戸方から見て)を楽しみにしていたけど、見えん!!!
なぜなら、製紙パルプ工場が建ってしまっていて、建物でもうその光景は諦めるしかなくなった。

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文句を言っても仕方ない。広重の絵の石碑があるので、これで偲ぶことにした。工場があるのは近代化の証でもあるし。

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◆15:33 左富士神社
一縷の望みをかけて、「左富士神社」なる神社に入ってみた。あと、全身がよくここまでもってくれたという感謝の気持ちも捧げた。

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左富士神社の奥に来てみた。
ああっ、ちょっとだけ見える。頭だけ! 本当はもっと見えたんだろうなぁ。

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◆15:35 依田橋村一里塚
左富士神社の中に一里塚があった。完全に偶然の発見だった。中に入らないと見つけられないので、地図にも載っていなかった。

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さて、あとはゴールに向かうのみ。
工場が近いので大型トラックがびゅんびゅん横を通っていく。交通事故にだけは気を付けなければ。とりあえず歩行者も道路の左側を歩き、慎重にゴールに向かう。

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◆15:49 ゴール!(吉原駅北口信号前)
駅まで徒歩2分程度という好立地。二川宿の二川駅に次ぐ、駅からスタートまでの近さになった。

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JR吉原駅に着いた。「岳南鉄道」なる駅が隣接されていたので、なにやら気になって、電車が来るまでグーグル先生に教えを乞うた。この近辺に宿はないので、一旦お隣の富士駅まで戻る。

結構高校生が乗ってきた。駅は古いけど、乗降客は工場に勤める人も含め、結構多そうだ。

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本日のお宿は「スーパーホテル富士本館」。富士駅の駅前にはもう一つスーパーホテルがあったが、私は温泉にどうしても入りたかったので、少し離れたこちらを選んだ。

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スーパーホテルに泊まったのはじつは初めてだけど、すっかりファンになってしまった。清潔感があり、綺麗、そして接客も素晴らしい。快適だった。

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シンプル・イズ・ベスト。最低限のものしかないけど、それがいい。

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加圧スパッツを脱ぐと、左膝があざになっていた。(お見苦しくてすみません)あと、両足共に点状の内出血が大量にあり、どうやら足が悲鳴を上げていたのは気のせいではなかったようだ。この数日後、左膝はしばらくあざが青くなった。

どうやら、特に女性は体が脆いので、体に負担がかかりすぎると毛細血管がプチプチ切れてしまい、このようなあざが出来てしまうことがあるらしい。女性の方は、ちょっと体に負荷をかけすぎないよう気を付けたほうが良さそうです。

12日目を終えて

今回のハイライトはやはり、「薩埵峠からの富士山!」だけど、京方からの旅の場合、ここから吉原宿まではほとんど富士山が見えるというのが魅力的だった。もし江戸方からの旅の場合でも、興津から吉原までは歩いてもいいのでは?とオススメする。

とはいえ、繰り返し書いていたように、もう足のダメージが酷かった。内出血してしまうほど。おそらく金谷峠と宇津ノ谷峠と薩埵峠、3つの峠を越えるのが時間を置かずに歩き、しかも距離調整をしなかったので、足に負担がかかってしまったと思う。峠を越える場合は距離調整をしたほうがいいかもしれない。

奇妙なことへの気づき

この日から、なにやら変なことに気づきはじめた。脳は全身に「○○するよう」命令していて、全身は文句も言わずに脳の命令を聞いて動いてくれている。この記事を書くのも、脳が命令して指がタイプしてくれて、文字になっている。

そう、脳が様々なことを”感じ”、”判断し”、”体に命令”しているだけだ。"私"とは、細胞の集合体であり、ユニットなのだ。集合体における総司令官が"脳"で、脳が人格を形成して、脳が"私”の代表者でもある。

上手く表現できているか分からないけど、歩きながらふと、そのことに気づいた。なので、痛くなった膝、そして当時はまだ痛みを訴えてはいないけれど、心臓や肺、様々な臓器を始め、血液、骨、神経、小さな細胞に至るまで、よくぞこの旧東海道を歩けるほどに、ハードな道のりも嫌がらずに、全ての細胞たちが頑張ってくれているな、と感謝の気持ちを”脳”が持つに至った

この気持ちは、この旅を終えてからもずっと持ち続けたい。自分を作っている全身の細胞全てにも感謝を。脳が感じることが大事だと思った。当たり前のように生きている、食事をしている、美しいと感じる、楽しいと感じる、仕事をしている、そういった生活は、もちろん他人のおかげでもあるけど、自分の細胞が元気に働いてくれているからだ。

もっと自分自身を大事にしよう、自分の細胞の働きに報いてあげよう、と思うようになった。

(注意 私は脳科学者でないので、科学的見地で語っていません。異論反論あるかと思いますが、あくまで私の感想ですのであしからず)

本日のまとめ

歩いたところ:江尻宿(18)~興津宿(17)~由比宿(16)~蒲原宿(15)~吉原宿(14)
歩いた距離:34.13キロ(寄り道含む)
歩いた時間: 約7時間40分(休憩含む)
宿泊ホテル:スーパーホテル富士本館(富士市)
費用:
 ・交通費:190円(吉原駅~富士駅) 
 ・飲食代:1,662円
 ・宿泊代:5,130円(朝食付き)



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