旧東海道を歩いてみた。(5日目その2:(41)宮宿~(40)鳴海宿)
後半戦のはじまり、はじまり~!
熱田神宮から(41)宮宿・七里の渡しへ
◆13:20 名鉄神宮駅着。
天気は曇り。今日はお天道様には会えなさそうだ。でも雨は上がった! よっしゃ、まずは七里の渡し(宮宿)に向かう。
だけど、熱田神宮が目の前にあって、それをスルーするのは非常にもったいない。なので、まずは熱田神宮に行くことにした。
◆13:25 熱田神宮
手を合わせて、東海道を無事に歩かせていただいていることを感謝した。御朱印はいただいたことがあるので、パス。
雨あがりだったので、思ったほど人は多くなかったが、ちょうどお着物を着ている女性と、ピシッとしたスーツの男性、ほか親族と思われる方々が。結婚式の会場の下見か、それとも親族顔合わせだろうか。晴れて良かったね!
おお、美しいニワトリさんだ!!
神社ってニワトリがよくいる気がする。神の使いとか??なんだか綺麗なニワトリさんだ。
◆13:36 宮きしめんで昼食
お昼はせっかくだから、熱田神宮でいただくことにした。名鉄で移動中に、不意に思いついたのだ。どうやら今は仮店舗らしい。確かに前に来たときと場所が変わっていて、軽く迷った。
雨の中頑張った自分へのご褒美に、エビも付けてやったぜー!
あたたまるー!!まだ冬じゃない、秋だけど、体に染みるー!!
◆14:03 七里の渡し公園
江戸時代の旅人の気分を存分に味わう。気分は、渡し船で渡ってきたというところ。
地図で見ても分かるように、宮宿の七里の渡しは、海に直接面しているわけではない。おそらく近代になって、埋め立て地が出来てしまったからだろう。
きっと、かつては海が広がっていて、晴れた天気の日には対岸の桑名宿のあたりも見えていたんだろう。
伊勢湾って、伊勢神宮もあるのと真珠の養殖が盛んだったりするせいか、なんだか一層神秘的な湾に思っている。あのリアス式海岸の雰囲気といい、天照大神のいらっしゃるところだからか、一層神秘的だ。
気分は、海路を渡ってきた旅人だー!(もうすっかりその気)
目をつむれば、旅人が舟に乗っていくところが見えるはず。
七里の渡しの出入り口。
公園の入口だけど、情緒あるなぁ。今でも十分にそう思うから、当時ってもっと栄えていたんだろうし、もっと情緒がある雰囲気だったんだろう。
さあ、ここから鳴海宿(本日のゴール)へ向かいます。
宮宿は名古屋市にあるけれど、名古屋市と聞いて想像がつくように、ここも市街地化されていて、かつてを偲ばせる建物は本当に少ない。(というか、滋賀県内が本当にたくさんその名残を感じさせるように残っているのが、奇跡なんだろ思う)
この建物は名残を感じる。今はグループホームとして活用されている。
うっかり見落としてしまいそう。
名古屋は徳川御三家の一つだったから、かなり栄えていたはず。
かつて公家や大名の客館だった西浜御殿も、今は、「防災倉庫」になっている。
本陣跡は、東海道から少し離れてみなければたどり着けない。
それほど遠回りではないけど。
宮宿あたりは、道路にこのようなものが埋まっているので、参考にしていくといい…と言いたいところだけど、迷いました。。。
信長攻略!
桶狭間と書いてあるけど、明日、桶狭間通る予定だよー! と心の中で主張する。
狭いところに情報量がギッシリだぜ!
さて、ぼちぼち宮宿から鳴海宿に向かいますか。
東海道をずんずん進みます。
◆14:25 裁断橋
かつてに比べ縮小されてしまったが、市の指定文化財とのこと。(市博物館にも保存されている)
宮宿もここのあたりでおしまい。
背後に見えている建物はエクセルイン名古屋熱田。ここで宿泊することも考えたが、時間もまだ早くもったいないので、先に進むことにした。
(41)宮宿から(40)鳴海宿へ
鳴海宿までは順調に進めば7.8キロ。この熱田橋を渡って、次の目的地へ向かう。
うわぁぁぁぁ、陸橋だぁ。
愛知県に入ってからや、やたら陸橋を上ったり下りたりする。これ、ホント。陸橋を渡って、元の道からまっすぐ直進に進む。
住宅街を歩く。
現代的な家が立ち並び、街道っぽさがない(都会だから当然)ので、東海道というよりは街歩きのような感じ。歴史の流れ、時代の移り変わりを感じる。
宮宿から鳴海宿までは、かなり一直線が多かったり、道なりに歩いたりで、ほとんど迷うことはない。
一直線の道だと、実は結構退屈なのだ。適度に曲がるほうが、実は歩いている身としては楽しい。一直線の道だと、こういった「東海道」を見つけると、モチベーションキープになってありがたい。
おお!いつぞや見た弥次喜多応援団!!(と、勝手に名付けた)
このあたりは「呼続(よびつぎ)」という地区らしい。
街道を歩いている感じがよみがえってきた。もはや変わってしまった街並みは仕方ない。それも時代なのだ。だけど、こういう風に看板などでアピールしてくれるのは、ありがたい。嬉しい。
直線距離が長いせいか、笠寺までの約4キロですら、すごく長く感じた。時間がそれほど経っていないし、確かにそれほど歩いていないのは分かるんだけど…。
◆15:07 東海道標識
おお!「これより東 笠寺」とのこと。(2枚目は江戸から来た場合。「ここから先、呼続」)
笠寺に宿をとっていたので、ここでやめようか、ほんのり迷う。
笠寺エリアに入った。
鳴海宿まで行くか行くまいか、まだ迷っていた。だって、今日の宿は笠寺なんだもの。が、足がまだ大丈夫そうなので、結局鳴海宿まで進むことにした。
◆15:15 笠置寺(笠寺観音)
工事中の様子。前にここにお参りに来たことあるなぁ。こういうお寺だったっけ?なぜだか東京の鳩森八幡神社と重なって、うーんうーんと数分悩む。
その笠寺観音のお向かいにある、玉照姫のお寺。
友達に付き合って、ここもお参りした記憶が…。
よく見ると、「サロン東海道」の文字が。何やるんだろう? なんだか気になる。。。旅人も入っていいのだろうか?
◆15:19 笠寺一里塚
わお! すごく大きな一里塚だ! 住宅地の中に突如現れる、大きな一里塚。(野村一里塚もそうだったけど)
◆15:35 正一位緒畑稲荷神社の社標
正一位ってものすごく官位高いよなぁ、格式あるんだよなぁ、と思いながらも、ここまでほとんど、これといったものがなく退屈していたので、やっとチェックポイントにたどり着いてホッとしていた。
◆15:35 鉾ノ木貝塚
貝塚があったということは、このあたりまで海だったということ??
このあたりで下校中の女子中学生と熾烈なデットヒートを繰り広げ始めた旅人A(私)。写真を撮っている間に女子中学生が先に行き、そして私が追い抜き、また写真を撮っている間に…のリピートとなる。なにやってんねん(笑)
◆15:41 丹下町常夜燈
デットヒート中に撮った一枚。
さて、鳴海宿ももうそろそろである。
◆15:50 鳴海宿本陣跡
ゴール! 江戸から来る方にとっては、この看板の位置は分かりにくい…。
鳴海宿は駅が近いのがこのあたりなので、本日はここまで。明日、また鳴海宿は続きを堪能することとする。
鳴海八幡宮御旅所跡の看板と名鉄鳴海駅。
鳴海駅へ向かう途中に看板を見つけたので、少し立ち寄った。
◆15:52 鳴海駅
外の明るいうちにゴールできて良かった。10月は、もうかなり陽が沈むのが早くなっている。16時台でのゴールを目指していたので、予想以上に早くゴールできて良かった!
鳴海駅から、本笠寺駅まで一旦戻る。明日は始発で鳴海駅まで行き、スタートとなる。
本日の宿は、名古屋笠寺ホテル。「湯~とぴあ宝」の看板が目印だ。
鳴海宿付近は今は住宅街なので、ビジネスホテルやネットカフェがないので、笠寺まで戻ることとなった。明日は始発で鳴海宿まで名鉄で移動する。
なんとこのホテル、宿泊者は無料で併設されているスーパー銭湯に入ることができる。(食事も可)インターネット、マンガなども併設されていて、お値段以上に楽しめるので、都合が合えばこちらにも泊まっていかれてはどうだろう。私は東海道を歩いている方の動画を見て楽しんでいた。
個人的には、こういうホテルが地元にもあったらなぁ~、近くてもわざわざ泊まるかもしれない。
ただし、東海道からは約1.4キロほど離れてしまうので注意。
5日目を終えて
今回は、「前半の部(三重県四日市市~桑名市)」と「後半の部(名古屋市)」に分けて旅をした。
前半の部と後半の部では、電車で移動がてら足や体力回復ができたこともあって、後半もサクサクと進めることができた。こういうのも、案外いいかもしれない。
本日のまとめ
歩いたところ:四日市宿(43)~桑名宿(42)、宮宿(41)~鳴海宿(40)
歩いた距離:31.55キロ(寄り道含む)
歩いた時間:8:05~12:30、13:20~16:25 約7時間(休憩含む)
宿泊ホテル:名古屋笠寺ホテル 湯~とぴあ宝(名古屋市)
費用:
・交通費:2,430円(格安きっぷ等使用)
・飲食代:2,469円
・宿泊代:3,575円(素泊まり、GoToトラベル適用)
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