ルヴァンカップ決勝を見てきた感想

まとめ

・私はアビサポ
・YBCルヴァンカップ決勝2023 アビスパ福岡vs浦和レッズの試合を見に国立競技場へと行きました
・楽しかったです

経緯

試合日は11/5(土)であったが、前日11/4(金)の17:00~から待機列のシート貼りとやらが行われるらしい。
11/4は文化の日で祝日だが、私が働いている会社はトヨタカレンダーで稼働しているため、普段なら祝日関係なく仕事がある。しかし、今年は祝日が土曜日に何個か重なっている関係で年間休日が減ってしまうため、その計らいで11/4が珍しく休みになっていた。

というわけで前乗りすることにした。

しかしそこは今をときめくTOKYOの3連休。簡単にホテルが取れるはずもなく。私はホテルに関してはこだわりがほとんど無く、東横インやAPAホテルどんとこいの人間なのだが、11/4の空室状況を見てみると都内のホテルは軒並み満室。残っているのは2万円越えのホテルばかり。先ほどこだわりは無いと書いたが、ある意味こだわりを持って東横インで探していくと埼玉の川口に空室を発見。国立競技場の最寄り千駄ヶ谷駅まで30分~40分くらいで着くらしいのでここに決定した。

アビスパ福岡は天皇杯も準決勝まで勝ち残っており、私も準決勝川崎戦を等々力競技場まで見に行った。私は「なんとなく行けんじゃねーかこれ?」的な緩い雰囲気を纏っており、その試合は負けてしまうのであった。その1週間後にはルヴァンカップの準決勝が豊田スタジアムであり、そちらにも行くことにした。ルヴァンカップはH&A形式であり、ホームの試合は1-0で勝利済だったので引き分け以上で勝ち進めるのだが、先週のこともあって私はナーバスになっており、緊張感をもって試合に臨むことができた。今回も言うてアジア王者の浦和レッズさんが相手だし、先週・先々週とリーグ戦で連続4失点しているので、やはりどちらかというとナーバスな気持ちで向かうこととなった。

前乗り

平常心を心掛け、朝はコンビニのパンを食べ、昼はコンビニのうどんを食べた。ユニフォームと、今年の頭に筥崎宮で拝受した勝ち守(勝ちのお守り)と、楽天ラクマで見つけたアビスパの前身チーム福岡ブルックスのフラッグをバッグに忍ばせる。フラッグの棒がバッグに入りきらず、ガンダムのビームサーベル状態になって置いていこうかちょっと迷ったが、やはり持って行くことにした。

昼12時ころの新幹線で静岡から東京へ移動。三連休ということで指定席も埋まりかけていたが、こだま号のグリーン車という貧民の中の富豪が乗るタイプの列車に搭乗。ほとんど乗客は乗っておらず、隣が常に空いている状態で目的地まで着いた。

シート貼りは17:00~からであったため、多少時間がある。オタクなので秋葉原へ行くことにした。

秋葉原へ着いたが、人が異常に多い。まず、いわゆるメインストリートは自分のペースで歩けない。秋葉原ってわりと小さい店舗がたくさんあるけど、棚と棚の隙間が通れない。みんな麻痺して気づいてないけど異常だよこれ。
あまりにも人が多すぎたため、インターネットを「東京 人が多すぎる」で検索してみたが、検索結果は芳しくなかった。つまり、日本におけるインターネットを形成している人は東京にいる人が大半なため、東京が異常だということが分かっていないのだと思う。

最古の記憶ではWUGの解散ライブ前に来た記憶がある。いま調べたら2019年3月だったらしい。そのころは確かに人は多かったけど、今ほどでは無かった気がする。

ということで秋葉原に来たはいいものの、特に何もせず千駄ヶ谷駅へ移動。千駄ヶ谷で降りると赤・黄・紫・ピンクの色とりどりの服を着た人がたくさんいたため、Jリーグの仲間たちがもう国立へ集まっているのかと思ったが、ももいろクローバーZのライブが東京体育館であるだけだった。6人~5人時代はよく聞いていたけど、4人になってから全く聞いてないな~(という謎の上から目線)

シート貼り開始時間の17:00ぴったりに到着。最後尾からは最前がどこなのか分からない程度に既に多くの人が並んでおり、平均観客数8000人~9000人程度のアビスパ福岡サポーターが遠い東京の地にどこから集まってきたのだろうか。
話はちょっと飛ぶが、今年は湘南ベルマーレやヴィッセル神戸など、地方のクラブがJリーグの試合で国立競技場を使用している。そのたびに『ホームゲーム観客動員数新記録!(いつもは1~2万人だけど、5万人越え!)』という文字が躍り、Jリーグの掲げる"地域密着"とやらが何が何やら分からない状態となっている。しかし、私は気づいてしまった。ようするに、繰り返しになるが東京には人が異常に多すぎるのだ。あまりにも人が多すぎるため、インターネットを「東京 人が多すぎる」で検索してみたが、検索結果はやはり芳しくなかった。先ほど検索してから3時間ほどしか経過していないため、当たり前である。インターネットの進化が早いとは言っても、3時間ではさほど様相は変わることは無い。

待機列を捌くスタッフの要領が悪く、前に並んでいた女性が喋っているのを聞きながら(博多弁ではなかったし、当日も私服だった。あれは●●●ッズの忍者サポではないのか?と私は疑っている)、1時間ほど立ちっぱなしで待つなどしたあげく、結局2時間弱かかってシート貼り完了。番号は390番だった。だいたい1シートに4人くらい来るのかなと考えると私の前には2000人くらい?1層目の後ろの方で見ようと思っていたので、まあ普通にいけるだろうなと思った(実際、ほとんど理想に近い席の通路側から2個目の席を取れた)。

秋葉原とシート貼りで疲れちゃったので、川口に移動。埼京線ってなんでこんなに揺れるんですか?もう絶対に乗りたくないです。え、湘南新宿ラインも揺れるんですか!?どうやって川口から都内へ脱出すればいいのですか?

川口着。いちおうデパート的なビルはあるが、スーパーやチェーン店などが入ってるだけで、まあ生活するだけならちょうどいい感じ。東口はそこそこお店があったりするのだが、西口はガチで何もない。しかしこんな場所にもタワマンが立っている。これだけ離れればタワマンみたいな過剰に住居を積み上げた建造物を建てる必要はないのでは?それともやはり需要があるのだろうか?東京は人が多すぎるのではないか?(筆者は都市圏のことを全部東京だと思っているらしい)

ということで私は松屋の持ち帰りを選択。恥ずかしながら松屋もほとんど食べたことがないので、私にとっては"特別な味"なのである。

東横イン川口駅前着。シャワーの水圧が弱いうえに温度調節が難しかったのと、電車の音が若干聞こえるくらいでその他はまあ普通だった。

当日

開場10時、待機列整理は9時30分~。国立競技場までは約40分。ということで8時くらいに起きれば普通に準備して到着できるなと思ったが、6時くらいに目が覚める。ビジネスホテルってだいたい夜について外が暗いから寝る前に遮光カーテン閉め忘れて朝日と共に起きることない?

東横インといえば無料の朝食であるが、そこそこ混んでいたため近くのコンビニで朝ご飯を買うことを選択。曲がりなりにも旅行だというのに昨日から牛丼→コンビニである。これって食に興味が無いってこと?俺また何かやっちゃいました?ちなみに仕方なくコンビニ飯なのではなく、コンビニ飯が食べたくて食べているのでストレスは全くない。

ラヴィットって土曜日にもやってるのかと思ったら月~金の総集編らしい。確かに人気番組で自分もまあ好きだけど、擦りすぎじゃねえか?テレビ局大丈夫か?(余計なお世話である)

通常であれば川口からだと赤羽で埼京線に乗換えて新宿方面から千駄ヶ谷まで行くのであるが、昨日、埼京線にはもう乗らないと決めたので京浜東北線に乗車し赤羽を通過。地下鉄の国立競技場駅が最最寄り(最高の最寄り)だったので、どこかで地下鉄に乗り換えようと思っていた。最終的には川口~王子(→メトロ南北線)~永田町(→半蔵門線)~青山一丁目(→大江戸線)~国立競技場のルートで行ったと思う。確か。当たり前の人には当たり前かもしれないが、都会の電車って地下鉄同士の乗り換えも結構歩かされるんですね。電車に乗っている途中にも経路検索しすぎてめちゃくちゃになっていた。田舎者は乗換案内サイトを信用して従うのが良い。まあ遠回りにはなったが、選択した電車たちは軒並み混んでおらず揺れもしなかったので、埼京線に乗らなくて本当に良かったと思う。

前日の夢で待機列整理に遅刻し、私が貼ったシートがビリビリに破られているという悪夢を見た。

なんやかんやで9時過ぎに現地着。X(旧Twitter)上で、『待機列整理が9時になったらしい!』と情報が出回っており正夢かと焦ったが実際はそんなことなく、待機列のシート位置がずらされているのみで済んで無事間に合った。

昨日は夜だったから全容は見えなかったが、改めて昼間に見てみると感動は……特にしなかった。なんか思ったより小さい感じ?コンセプトとして森と調和するスタジアムというのがあるらしく、周辺の森の中にぬるっとなんかある。みたいな感じがした。スタジアム大好きおじさんとしては異質なものが好きなのであんまり感動はしなかった。個人的には豊田スタジアムが一番好きです。

10時開門で10時5分~10分?くらいに入場ゲートをくぐる。開門ダッシュは若いころに培ったオールスタンディングのライブなどで鍛えられているため、そこそこ良い位置を取ることができた。

開門ダッシュの攻略法としては、待機列最前でもないのに無理に理想の席に行かないことだ。そこは既に場所取りされていて、戻って第二希望の席を探そうとするもそこも後続の人間に取られていたりする。そうなるともうあとは途中で倒してしまったドミノのごとく、悪い方悪い方へと流れが止められない。ゴール裏に座れたとしても、中心部から遠すぎると周りの熱量がなく、声が出しづらくて応援も消化不良になるというものだ。席取りはある程度で妥協する一瞬の判断力が重要になってくる。

実例を挙げると、通路側の席を絶対に取りたいけど並ぶのが遅めとなってしまった場合は通路から2個目・3個目の席を狙おう。1個目は即埋まるが、ちょっとだけ中に入ると意外と取られていないためおススメだ。真ん中の席を取ってしまうと外に出るときの「ごめんなさい」をすることになるが、2個目の席であれば、「ごめんなさい」するのは1人で良い。さらに通路側を取る人というのはつまり外に出たい人であるので、ちょくちょく離席することも多く、「ノーごめんなさい」で出れる時もある。但し、私が行くイベントでは遠慮して欲しい。私も通路から2個目以内に座りたいので。

そんなこんなで中心部から1ブロックだけ外れた2個目の席を確保。最終的に通路側の人が他に場所取りしていた仲間のところへ向かう、とのことで通路側に座れた。席が狭い狭い言われているが、座ってしまえばそこまで狭くは無い。他の人を通すためには立ち上がらないと通れないが、まあそんなもんじゃないか?カップホルダーも全席についていたし、WiFiも繋がるし、ピッチも見やすい。コンコースも不便じゃない程度の広さがあって、不満点は特になかった。

席を確保したらスタグルである。昔はスタグルなんてただ高いだけで買うだけ損だと思っていたが、最近は金銭的にもまあ余裕があるので損をするのも楽しいということでなるべくスタグルを買うようにしている。

国立競技場の生ビール900円(普通の300ml紙コップ)。高い。それとソーセージ&ポテト900円(画像無し)。高い。ケチャップが足りない。スタグルなんてただ高いだけで買うだけ損。

そうしてポテトを喉に詰めていると、コアサポ団体がコンコースに集まりだしたので「すわ、決起集会か!?」と血気盛んなサポーターたちがわらわら集まるも『コレオの打ち合わせなので集会はありません』とのアナウンスがされる、という流れが2回ほどあった(※決起集会とは、試合が始まる前に声出し練習をするために広場で騒ぐ行事のことである:主に大事な試合の前委に行われるが、無いとがっかりする)。

対する浦和レッズサポーターは一面フラッグをゆらゆらさせながら静かにしており、異様な雰囲気を醸し出していた。試合前に行われた子供たちのドリブル対決とキックターゲット対決でも司会のお姉さんから応援を振られてもガン無視を決め込んでおり、サッカーの試合だけに集中するぞという意気込みが伝わった。が、子供たちのチーム名はルヴァンキッズ・アビスパ福岡vs浦和レッズである。個人的には徳の下がる行為はあまりしたくないので、出来るだけ拍手をしておいた(話は変わるが、試合前だけはゴミが落ちていたら拾ったりバイクでスタジアムに行く場合には合流の車を譲ってあげたり徳を積む行為をしている)。ちなみに得点は忘れたがアビスパが100点差くらいで勝ったのでこの時点でフットボールの女神はこちらに微笑んでいたのかもしれない。

ウォーミングアップで選手らが出てきてにわかにスタジアムが温まってきて、レッズ側もコールが始まったのだが向こうは声がでかい。だがしかしスタジアムが大きすぎるのか、アビサポも割と人数がいるからなのか、そこまでの圧は感じなかった。数年前に埼スタで見た観客数3万人くらいの試合の方が圧を感じた気がする。コレオはマジで綺麗だった。フラッグを振ってたと思ったら揃ったタイミングでボードのコレオが出て、続けて垂れ幕とフラッグのコレオ。2段構えであれが出来るのはすごい。

ていうか陽が照りすぎて暑いし見づらい。サングラスしてなかったら多分何も見えなかった。

試合が始まり、前の先制ゴールの時は向こうゴールでよく見えなかったこともあり、「まじで入った?」って感じだった。内容的には押し込まれるも最後の最後で掻き出すいつもの展開。前半の終わりに追加点を入れたときはこれはもう勝ったなと思った。が、後半にPK失敗からの失点。これはもう完全に流れが向こうに行ったし終わったなと思った。アディショナルタイムで相手のシュートがポストを叩いた時は「くぉーーーーーーーーーーっ!!!」と叫んでいた。

そんなこんなで優勝。よくある「カンピオーネ、カンピオーネ オレ オレ オレ」のチャントをアビスパ福岡の試合で歌える日が来るとは夢にも思わなかった。比喩無しで夢にも思ってなかった。

城後の言葉はやっぱりアビサポの気持ちと合致してるんだよな。そんな城後の口から「これで弱いアビスパとはさよならです」という言葉を聞いた時にドキッとした。特に「さよなら」という言葉が……

一瞬だけうるっとは来たが、泣きはしなかった。泣いてるおじさんもいたな~。良かったな。選手がいなくなるまでひとしきりスタジアムに残る。最後にコアサポの方々は「祝いめでた」を歌っていた。全然歌詞を知らなかったので遠くの方で雰囲気だけ参加。山笠の締めで歌う歌なんだよね。ちなみに実家は福岡市内だけど山笠はほとんど見たことない。心残りは城後のチャント(久留米のモンならの方)を歌えなかったのが残念だったかな~。

帰宅

国立競技場駅から直帰。試合が始まる前に3層目まで階段登ったり、試合中は立ちっぱなしでたまに飛んでいたので足の筋肉が終わっている。結構長いことスタジアムに残っていたので、赤い服を着た人たちに囲まれるとかそういうのもなく、国立競技場(大江戸線)~青山一丁目(→メトロ銀座線)~赤坂見附(→メトロ丸の内線)~東京というルートで東京着(よほどメトロが気に入ったと見える)。東京駅に着くと駅弁とピカチュウの東京ばな奈だけ買い、ひかり号グリーン車に乗車。19時には帰り着いたので良かった。

翌日の昼頃までインターネットでいろいろ感想とか見てましたけど今はだいぶ落ち着きました。早く来年の星付きユニフォームを買わせてくれ!個人的にここ最近の1stユニはイマイチだが今年のスペユニと3rdは最高なので、3rd系統の感じでお願いしたい。よろしくお願いします。

P.S.
なんか12月にシャフタールと試合するらしい……これがJリーグカップ王者となったクラブの"仕事"か……

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