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活字のドラゴン道場

1974年「燃えよドラゴン」と共にカンフー映画が次々と上陸。
それまで馴染みのなかった中国拳法なるものが日本でも紹介されました。
本場で学んだ松田隆智さん、笠尾恭二さんなどが自ら演じる写真を入門書に載せていましたが、松田さんはちょいスマートなサモ・ハン・キンポー、笠尾さんはジミー・ウォングとその悪役の複合的イメージで見ていました(笑)
笠尾先生には「大極拳の楽しみ方」という著書の感想を送って、丁寧な返事を頂いたこともあります。
ドラゴン全盛当時の「大極拳技法」という著書は特に素晴らしい本で「吼えろ!ドラゴン起て!ジャガー」や「片腕ドラゴン」でジミーさんが学んでいた道場がそのまま活字になっとような名著。
これを読むだけでカンフースターになれるような全伝書でした。
大極拳というとゆっくり柔らかく演武する健康法の認識が一般ですが、一つ一つの技法は少林拳の戦闘の技と変わりないと分析されてます。
喧嘩に強くなるより健康に余生を過ごしたいという年齢になると、ますます読み返したくなる本です。

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