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あれから50年

1971年、ぼくは中学3年、高校受験を控え、将来を考える迷いの年頃でした。
この多感な年、6月にデビューしたのが南沙織さん。
小麦色の肌、エキゾチックな顔立ち、ぼくのバーチャルな意味での初恋の人でした。(リアル初恋は幼稚園)
そして、この年の4月にTVで観たのが「乱暴者(あばれもの)」
マーロン・ブランドの強烈な魅力のとりことなった作品です。
後に「欲望という名の電車」や「波止場」を観ましたが、演技がどうとかいう以前にスターとしての輝きしか目に入らない天才俳優。
そして、この年に歌手デビューした本郷直樹さん。プレスリーに対する至純な憧れから歌手になり「燃える恋人」が大ヒット。
「本郷さんが歌手になったように、ぼくもブランドのような俳優になれるかも知れない」
と、役者稼業の大変さもまだ知らぬ真也少年は心ときめかせたものでした。
シンシアこと南沙織さんと本郷さんはその年レコード大賞新人賞を取り、低迷していたブランドも「ゴッドファーザー」でアカデミー賞を受賞(本人は拒絶)。
そして、真也少年はそれから50年の当てなき旅に出航したのでありました。

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