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漆喰を猛烈に安くDIY

2022/10/5
バージョンアップした記事を書きました。

身近なもので漆喰自体をDIY


以下、以前の内容です。
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漆喰は質感が面白い上に、調湿、防カビ等にも良いと言われる。昔から高級仕上げとされていただけあって今なお高い。この方法は、高級仕上げの和紙の代わりに新聞紙を混ぜる。プロからしたら邪道だけど、壁紙よりペンキよりも安くできる。まっ平らな面も作れたけど、本物の漆喰に重ね塗りすると色が違う。新聞なのでそれなりだけど、20kgで600円。本物の1/10の激安漆喰。DIYの楽しみに。

2009年に塗ったものが、東日本大震災やその後の災害の揺れにも落下することなく耐えている。下地は、壁紙剥がした石膏ボードに直塗りだけど、天井に塗ったものも落ちていない。一応10年持ち堪えたので、少しまとめて公開します。


[邪道漆喰の材料]
消石灰
ホームセンターで売っている農業用の粉末消石灰、20kg600円程。20kgを2mm程度の薄塗りで、一部屋(約7坪分)塗れた。

新聞紙
和紙の代わり。簡単に大量に手に入る。インクで黒くなるより石灰の白の方が強い。本物の漆喰と比べると少し黒っぽいので、上から塗るのには向かない。

オプション① かき殻石灰
ホームセンターで20kg700円程。少し厚みが欲しい場合や、屋外など強度を出したい時に混ぜる。薄塗りはできない。

オプション② サラダ油
屋外や水回りなど、撥水力が欲しい時に混ぜる。酸化の具合がなんとやらだったはずなので、鍋に入れて少し煙が出るくらい火にかけてみた。後から完全に乾く乾性油の方が理想だと思うが、安く楽に手に入るので代用する。

のり
普通はのりを入れるけど、身近になかったから入れなかった。うまく配合できれば作業性にはあんまり困らない。手に入りやすいなら入れた方がいいと思う。


[配合]
基本の配合比(体積比)
消石灰1:新聞水0.8-1.2程度。調整しながら混ぜること。

かき殻石灰を使う場合

消石灰1:かき殻石灰1を予め混ぜておき、新聞水1と練りながら調整。

サラダ油を混ぜる場合
水20L:サラダ油300ml。これを新聞水にする。


[作り方]

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①新聞のドロドロを作る
水の入ったバケツに、新聞紙を一枚ずつ丸めて入れ、手でかき回して溶かす。バケツ1杯に新聞1日分(3Lに8枚)程度。新聞を丸めずに入れると溶けにくい。塗るときに困るので良く溶かす。お湯の方が溶け易い。

②ドロドロを石灰と混ぜる
別のバケツに消石灰を入れ、同量より少なく(7割程度)新聞水を入れる。先に石灰を入れると、混ぜる時粉が飛びにくい。石灰を掬うのには柄杓が便利。

③油を投入
撥水したい場合、サラダ油を入れる。

④生クリーム状にする。
水を入れてかき混ぜて加減を見る、を繰り返す。手で混ぜるのは大変。ホームセンターで売っているドリルやインパクトの先端にくっつけるミキサーがとても優秀。飛び散るので困らないように周囲を養生する。しっかり混ぜる。硬すぎても柔らかすぎてもダメ。生クリーム状になったら完成!
通常の漆喰と同様に塗る。乾燥して割れたら数日後に2度塗りする。

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[下地の工夫]

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石膏ボードの場合
バールで材料が引っ掛かるための傷をつける。写真ではバールの爪の側で傷つけているけど、反対のマイナス型の方で打ったりもした。ラスボードの凹みの代わり。ラスボードは厚みが同じだけど、石膏ボードなら厚みが選べる。
継ぎ目はメッシュテープをしないとひび割れる。ホームセンターになくても、モノタロウで買った方がいい。

セメント系の場合
塗装用シーラーを塗って、半乾きで強引に漆喰塗りをしてみた。防水モルタルのようだったけど、半年は持っている。


[一応書いておく、一般的な漆喰の材料]
消石灰
水と混ぜると時間をかけて固まる。砂を混ぜたり炭を混ぜたりもする。

すさ

石灰をつなぐための繊維。藁や麻など。高級な仕上げのものは和紙。最近のものは化学繊維。

のり

作業性を良くするために入れる。伝統的にはツノマタという海藻を煮たやつ。最近のものは科学のりだったりする。科学のりが固まって吸湿性がなくなるなら、漆喰としての機能を失うと思う。僕は2010年当時、澱粉のりを混ぜたりしたけど、米のりも良いと思う。


撥水性を上げる。一度火にかけた桐油が良いらしい?


実際にやってみた方は是非お知らせください。
以下、気持ちばかりの気持ちばかりの作業風景です。


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