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自尊心


下書きが暗すぎて良かった↓

 辞めることを決めた職場がまるでパワースポットの真逆で
物理的にも酸素が薄いのはそうだけど
喫煙所でかろうじて息をして働いて、そのまま酸素のうっすい疲れ果てた電車に乗って帰り
空が広い街に帰ってきて深呼吸、震えた

ひたすらピースフルな日
"みんなで生きよう" "世界は美しい"みたいなマウンドで走り切れれば、その日のままぐっすり眠れるのに
10代 消化しきれなかった、目を背けた憎しみの種から咲いて枯れて種を弾かせる、何に対しても憎しみを宿らせてしまう日には
全てがどうでも良くなって、改札の直前で立ち止まるジジイに舌打ちしたりして自己嫌悪の黒に沈んでいく
なりたくなかった大人に、社会にホイッパーでぐちゃぐちゃに混ぜられる感覚
個性や尖りや凹みの跡形もなくなる
あの頃のわたしが憎んだような大人に近づいていく怖い
もうだめだって言いたい、地面に染み込んで乾く頃に忘れられて
死にたくないのに

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